カテゴリ:私、こう思う( 145 )

記憶がテクニックなら

昨晩、NHKで放送されたTEDに、記憶の達人ジョシュア・フォアが出演していて、参考になりました。

彼はそもそもジャーナリスト。全米記憶力選手権の取材をきっかけに記憶術の奥深い世界に足を踏み入れ、僅か1年後に全米記憶力チャンピオンの座を勝ち取ったという人なのです。
彼が記憶の達人になる前、インタビューした達人たちの誰もが「記憶は生まれつきの能力でなく、単なるテクニックですよ。自分は普通の人間です。」と言うのに疑問をもち、それが本当なら自分にもできるはずだと挑戦した結果、次の記憶連主権で優勝したという、すごい話。

お時間あれば動画をご覧ください。↓

TED ジョシュア・フォア

*ちなみにTEDとは。NHKでは、大学公開授業でおなじみの「白熱教室」、と同じようなカテゴリーでして、「TEDスーパープレゼンテーション」というのを放送している。TEDは授業ではなく「価値ある活動のプレゼンテーション」というようだが、つまり、テクノロギーやデザイナー、エンターテイメントなどの世界のトップがみんなの前で講演するという番組。

TEDのジョシュア・フォアの話を日本向けにすると、

「九州には「高呂木(こおろぎ)」さんという名前がありますが、みなさん覚えにくいでしょう。そんなときは、虫のコオロギと一緒に記憶するとよいです。」

なーんだ、それなら簡単そう!
おぼえにくい事柄を、もともと知っている情報を結びつけるだけでいいんですから。

私が以前、アクセラというマツダの車に乗っていて、どうしてもその名前を覚えられないので、スタッフから「アセロラと似てるからアセロラ、アセロラ、アクセラ、と覚えたらどうですかと勧められ、そうしたのですが、それは大失敗。1年経っても自分の車の名前を「アセロラ」と思い込んでました。汗)
人の脳とはそんな単純なもののようですよ。笑)

うちのお嬢は好きなことしか勉強が進まないと悩んでいたけれど、そうすると.....すべて好きなことに転換して覚えば嫌いな学科も覚えられるのではないかと。ようは技術の習得と訓練ですね。

受験勉強に、資格試験に、それから私のように記憶の不確かさを歳のせいにし始めた人、ぜひやってみてください。

おしらせ:
キッチンパラダイスの夏季休暇は次の通りとなっています。

8月11日(祝)お休み
8月12日(金)通常営業10:30-19:00
8月13日(土)ー15日(月)お休み
8月16日(火)通常営業10:30-19:00


インターネットでのご注文はいつも受け付けておりますが、3連休中のお買い上げの発送は8月16日以降となりますのでご了承ください。

これからお休みのみなさん、よい休暇を!
by kitchenparadise | 2016-08-12 14:11 | 私、こう思う

やる気は出ないのではなく、出せない

中高生の子供を持つお客様から、「うちの子はスマホばかりやってて全く勉強しない」というお悩みをよく聞きます。スマホがない時は、マンガだったりテレビだったりしたので、スマホだけが悪いわけではないでしょうが、特に最近はとにかくスマホVS勉強の構図が多いようです。

数か月前、知人の息子さんが来店してくれました。予備校に通って3年目の夏を迎えるのだということ。高校生の時以来でした。
小さい頃から賢いお子さんで、素直で、それはそれは明るい子ですが、今回ばかりは悔しさや後悔のようなものを滲ませながら、私にこう話しました。

「中学から高校までの6年間、暇さえあればスマホをいじっていた。1浪した時は、あぁ、あの6年間のスマホの時間をもう少し有効に使ってたらと思っていたんだよね。 

2浪目になり、まだスマホばかりやってたことが許されないんだと思った。
浪人してからは頑張って成績もよかったのに、やはり神様は6年間さぼった僕を、まだ許してはくれなかった。
次第に、大人はなぜ分別もない中学生にスマホなんて持たせるんだと思うようになってきた。だって子供にとっては目の前のことより、スマホの世界のほうが何倍も広くて面白いにきまってる。

3浪目になり、もう後がないと思ってる。寮にはいって、スマホもやめ、徹底的に勉強に没頭する。今度こそサボってきた僕を許してもらう。」

親から離れ、自分の課題にむかい自分で責任を取ろうとしていました。


アドラー心理学の岸見一郎先生はこんな例にこう答えています。

「残念ながら親が勉強させることはできません。勉強しないのであれば、本人が勉強する理由がわかってないからです。」

「やる気がでないというのも本当ではありません。
やる気を出してはいけないので、やる気を出さないのです。スマホをしてたから今日も勉強できなかったということにできるからです。
勉強すればできるのにと、親が言いますが、だから子供は現実的な努力をすることなく可能性の中に生きることを選んでしまうのです。」

なるほどー。

「その結末が最終的に誰にふりかかるか、あるいはその責任を誰が負うのかを考えたら、それが誰の課題なのかわかります。子供の勉強も同じです。」

この考えからすると、勉強しないのはスマホのせいではないし、スマホを渡した大人のせいでもないということになります。その時々に、勉強にやる気がだせない理由があって、スマホを言い訳にしているだけということです。

やる気は親からもらうものではありません。逆にやる気から遠ざかるかもしれません。オリンピック選手に憧れて自らオリンピックを目指す若い選手のように、やりたくてやりたくて仕方ないという、やる気の「感染」がその近道であるように思います。

大人には大人にしか解決できない問題があるように、子供には子供にしか解決できない問題があります。



ただできることがあるとすれば、できるだけ環境を整えておくことかもしれません。料理と健康の管理もそのひとつですかね。

by kitchenparadise | 2016-08-09 12:15 | 私、こう思う

同僚を許せない?

アドラーという心理学者の本をわかりやすく解説した岸見一郎先生の本にはまって、3冊目になりました。
いま読んでいるのは、相談されたお悩みの質問に対してアドラーの考え方で答えるというもの。
その中に、「産休・育休・時短の同僚を許せない(40代女性)」という相談がありました。

「職場の後輩が次々と育休や産休を取ります。復帰しても時短で早帰り。その分私は業務量が増えて大変なのに、給料は上がらないし、手当もつきません。
私は結婚してますが、子供はいません。子持ちが優遇されるなんて、不公平で許せません。休む人が妬ましいです。」


なるほどなるほど。口にするかどうかは別にして、そう思っている方は多いでしょう。友人からもこれに似た相談を受けたことがありますし、休みでなくても仕事の量が違う云々の相談を受けることが多いです。

で、本の中の答え。箇条書きにしてみます。

*休みの影響で業務量が増えるのは職場の労働環境の問題で、改善を辛抱強く要求する必要はある。
*出産に限らず、誰もが病気、けが、介護などで仕事を休むケースがある。あなたも休むかもしれない。
*皆が助け合うことで、補い合うしかない。
*休みはほとんど予測不可能。
*不公平と思わず、職場の仲間に貢献していると思うように。


わかります。

休む側の態度にも注目すると...休む権利ばかり主張して、まわりの負担に感謝ができないとなると、残る側はぼやきたくもなります。
しかもそのあと、「あなたが産休とるのが当たり前だから、私がちょっと長めの有給とるくらい、当然の権利よ」という考えになるのなら、これはさらに悪い連鎖に繋がるでしょう。
アドラーの言うとおり、相手がどうであれ仲間への貢献だと思えればいいのですが、そうはうまくいきませんね。

キッチンパラダイスのスタッフもみんな交代で休みます。自分の体調、子供のこと、親のこと、自身の都合も含めて、突然休むことで、他のスタッフが代わることもたびたびあります。夏休みの勤務もみんな大変と思います。
キチパラでは「おたがいさま」が定着しているので、意外と不満は少ないとは感じますが、これには先ほど書いた「感謝」ともうひとつ、仕事と自己の成長の考え方が不可欠だと思っています。

AさんにはAさんのこころの成長、BさんにはBさんのこころの成長。仕事を通して、人としてどこまでの包容力を身につけていくかが、お金以上の財産になると思うのです。仕事に限らず、子育ても、夫育ても(笑)そうですよね。

ようは自分の問題。誰かのせいでなんて思うより、新しい命の誕生をともに喜び、自分ができることを考えたほうが、仕事は何倍も楽しく、仲間と何倍もうまくいきます。
アドラーのこの本は「人生を変える勇気」です。ご興味のある方は手に取ってみては。
by kitchenparadise | 2016-07-26 13:49 | 私、こう思う

クックドゥを使うと破局!?

ひょんなことから、クックドゥの関するアンケートのサイトを開いてしまいました。

「あなたが、クックドゥ(合わせ調味料)で麻婆豆腐を作ったら、交際相手が嫌がりました。どう思う??」
というアンケートです。

①使用をやめる
②かまわず使う
③文句を言われたら料理を作らない
④別れる


結婚相手、でなくて交際相手というのがミソかもしれませんが、私ももちろん①使用をやめる、です。
の前に、使用しませんけど。
もちろん、一回のために豆板醤買うのももったいないという人もいれば、今日だけはちょっと忙しかったという方もいるでしょうし、味のつけ方に自信がない場合もあるかもしれません。
その途中集計を見て、おののきました。

①使用をやめる・・・12%
②かまわず使う・・・23%
③文句言われたら作らない・・・42%
④別れる・・・23%





文句言われたら別れるん???作らない???
それが半数以上って、どういうおつきあい??
 


いろいろご事情はあるでしょう。文句ばっかりいって、全く作り甲斐が無い彼なのかもしれません。
クックドゥといっても、自分の中ではよく頑張ったのかもしれません。
お二人の関係もあるでしょう。
まだ彼氏がいない人が答えた場合もあるでしょうが....

なんとも、絶句してしまう内容で、驚きました。いま、そんな世の中??
そもそも、料理って、家族のために、家族がよろこぶために、家族の健康のために、作っているんでは?
そんなの理想ですか?えー、みんなほぼ義務感?
考えちゃうなー。

えっと、えっと....あきらめずに考えてみると、この問題は2つの解決方法があると思うのです。
ひとつは、彼。
あからさまに嫌がるんじゃなくて、ちょっとほかの言い方にしましょうよー。そして作ってもらった感謝はしましょうよ。
もうひとつは、作った彼女。
次は美味しいのを作って、あっと言わせましょうよ。
たぶん、最初から、作ってやってると思ってしまうからそうなるんじゃないかな。
「喜ばす」と考えたら、どうでしょう。
えー、きれいごとかなぁ。

マーボー豆腐なんて簡単に作れますから。

ネギ、にんにく、しょうがを炒めて、豆板醤いれて、豚ひき肉いれて色が変わるまで炒めるでしょ。
鶏ガラスープ 、お酒、醤油、砂糖かみりん、甜麺醤か味噌を入れて、最後は水溶き片栗粉です。
豆板醤とか甜麺醤は、チューブで安くて量が少ないのもあるし、なければケチャップでもそれなりに美味しいはず。

クックドゥで別れる前に、愛を育む方法を!!

by kitchenparadise | 2016-07-05 18:27 | 私、こう思う

余命3日間でしたいこと

今日、以前聞いたことのある話を思い出した。確か五日市剛先生の講演でお聞きした話だと。

重い病気で(たぶん結核では)療養中の女性が書いた詩(手紙)。
「もし、神様から3日間の自由をいただけたら」という話だったと思う。

余命宣告をされた女性が言う。「3日間だけでいいです。3日だけいただけたら、神様のお迎えを喜んで受けます。3日だけ私に元気なからだをください。

3日いだだけたら、
最初の日は、両親のもとへ行き、肩をもんで、料理を作って、娘として親孝行したい。

二日目は、彼のために洗濯をして、彼の部屋を片付けて、料理をしたい。

三日目は、彼の腕に抱きしめられて一日を過ごしたい。

それが終わればお迎えにきてください。」

うる覚えだけど、そんな内容だったと思う。

こんなことを思い出したのは、姉の命日がやってくるから。亡くなってもうすぐ丸3年になるけれど、毎年この時期になると、頻繁にこんなことが頭をよぎる。

姉はあと3日あれば何をしたかったのか。最後の1年は言語障害のため話せず、私がいくと「ありがとう」というだけだったが、本当はやりたいことがあったのではないか。会いたい人はいなかったか、行きたいところはなかったか。もっと子供たちを抱きしめたかったのではないか。

こんな考えは、自問へと変わる。
あと3日あれば、私は何をしたいのか。
姉から導かれているように思う。

自分の内面に忠実に生きることか、
何もかも後回しにしないことか。

姉が亡くなったことで、本当に考えさせられる。
by kitchenparadise | 2016-06-30 18:03 | 私、こう思う

「自分で考えること」

3月17日、23年間続いたNHKの「クローズアップ現代」最終回で、柳田邦男さんが言った言葉が印象的だった。最終回の内容は「痛みを超えて動き出した若者たち」。

「若者に望むこと」として、

自分で考える

情報を読み解く力

多様な考えを理解する

表現力を身につける。


若い人たちへのエールであると同時に、私たち大人にも問いかけている。
わかったつもりになる大人のほうが、おそらくたちが悪い。自分の反省も踏まえて。


原発に再稼働について...自分で考える。情報を読み解く力をもつ。多様な考えを理解する。表現方法を身につける。

保育園不足についても...自分で考える。情報を読み解く力をもつ。多様な考えを理解する。表現方法を身につける。

これらの判断を難しくしているのは、テレビなどメディアが流す映像や情報、SNSで広がる情報、テレビのコメンテーターの意見など、さまざま。

もちろんそれらに助けられることもとても多い。だから難しい。
ありとあらゆるニュース(できごと)には、真偽とは別に、表と裏がある。見極めるのは、超情報化時代の現在は、とても困難でたやすいことではないと思う。
このクローズアップ現代という番組でさえ、やらせや情報操作が囁かれてきた。

私たちは、むこうが知らせたいことを知るような流れにそっていて、おかしいぞと立ち止まったり、流れに逆らうには、技術も勇気がいる。

本当に難しい世の中だと思うけれど、だからこそ試みるのはおもしろい。

実際の声を直接聞くこと、違う角度の情報を知る努力をすること、最後は自分の内側から湧き出る信念に忠実に行動すること。

SNSでは震災と同時に、原発の話題も飛び交っている。震度6は想定しているとか、震度7は想定するとか、、そんなの過去の経験から人間が決めたこと。そもそも熊本で震度7が2回続くというのを想定していなかったのではないかな。新幹線がすべて止まること、橋が落ちること、みんな想定されてない。
これから起こるかもしれない未知の自然災害に、もっともっと、最大限に億病にならないといけないのではないかなと思う。


by kitchenparadise | 2016-04-21 18:12 | 私、こう思う

返すこと

今日3月31日をもってこれまでの役割を終え、新しい環境へ移る方もいらっしゃるでしょうね。頑張って下さいね。

今日は返すこと、について。
哲学者でアドラー研究で有名な、岸見一郎先生の著書「不幸の心理 幸福の哲学」に、返すこと、という話があります。つい先週読んだばかり。

岸見先生(以下著者)は学生の頃、ギリシャ哲学を学ぶために、関西医科大学の森進一先生の自宅のギリシャ語の読書会に参加していました。その先生は、著者のような他大学の生徒を無償で多く受け入れていたそうですが、著者の父親は「世の中に月謝が不要なんてそんな甘い話があるはずがない。」と叱った、と。
慌てて森先生に電話して尋ねたところ、先生はこうおっしゃったそうです。
「もし、君より後進の人で、ギリシャ語を学びたい人があれば、今度はその人に君が教えてあげればいいのだよ。」

著者「そういうわけで、私も後進に個人的にも、大学でもギリシャ語を教えていた。」
「親になってわかるのだが、子どもに何か返してもらおうとは思わない。私も親から受けてきたものを返せてるとは思わない。母には返そうと思ってみても、もうこの世にいないのである。直接返せなくても、子どもに返せたらと思う。また子どもでなくても、何らかの形で社会に返せたら、と思う。」と書いています。

見返りを求めない森先生や岸見先生のような行為が、常に社会の軸を作っていくといいですね。何事にもいちいち疑心暗鬼にならず、感謝をもって受け止められるといい。

そういえば、小学生の頃、隣の化粧品屋に勤めていたお姉さんがいて、暇さえあれば私はいつも居座っていたものでした。私はあろうことか、お姉さんのインスタントラーメンをいつも貰うというあさましい行為を繰り返していたのです。家にインスタント類を置いてなかったから、逆に食べたかったんですよね。笑)
毎日厚かましくやってくる小学生をにっこりと受け入れ、「はいはい、どうぞどうぞ。食べなさ~い。」と言って分けてくれてました。決して高くない給与の中から、常に2人分の食費を消費させていたわけだから、ほーんと迷惑極まりないです。
いま、私が近所の子供達を家にあげて食べさせているのは、誰でも受け入れるわたしの母と、その化粧品店のお姉さんの影響によるもの。

ギリシャ語と厚かまし小学生を同じネタにするのもなんですが。笑)
岸見先生の読書会のように高尚な話しではありませんが、惜しみなく面倒をみてもらったという体験は、いまの私に繋がっていて、これからも誰かに繋げていくであろうと思うわけです。

そう。「返すこと」というのは、次の世代に「繋いでいく」ことと同義語です。


by kitchenparadise | 2016-03-31 10:31 | 私、こう思う

「保育園落ちた」に思う。

「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと。」
「保育園落ちた、日本死ね。」
2つのニュースは関連している。

この国はなんと女性に負担が多すぎる「女性後進国」であることかと思う。働かないと生活を持続できなくても、子供は預けられない。なのに「2人は産め」と公人である校長が言う。

これが女性の校長で、共働きの苦労の末の発言であるなら、こんな大きなニュースにはならなかったもしれない。多様な個性を引き出すべき校長が、それでもあえて子供を産むことを話題にするなら、立場を変えるか、少なくとも全く土俵を変えたほうがいい。いつか麻生元総理が、高齢者と病の問題についてコメントをしたことと、なんら変わりない。
考え方そのものは個人の意見としては理解できるが、学校で発言すること自体が、傲慢そのものだと思う。社会にも、家庭にも、政府にも、男性のそんな傲慢さが見え隠れするから、女性の希望が見えづらくなるのを気づかないのだろうかと思う。

保育園のコメント、言い方はちょっとキツイが、これくらいの言葉を使って意見しないと何も変わらないのだろう。もちろん言葉を発せずに、自ら苦難を切り抜けてきた多くの賢い女性もいる。知人は、預けられる場所まで転居して新幹線で丸の内に通っているし、従妹は田舎の母を呼び寄せて窮地を助けてもらっている。キャリアをあきらめ、保育所のある会社に転職した子もいる。
社会はみんな彼女たちの賢明さに甘えている。

考えてみると、私も子育て16年。仕事と家庭の両立で人並みに忙しく、いろんなことを手放さざるをえなかった。
親孝行はできていないし、テレビの話題には全くついていけないし、寝不足で、少々体も壊した。
正直、夫の面倒も見てあげてなかったと反省する。
比較的手放さなかったのは、好きな料理くらいなもの。

もっと女性に産めというなら、もっと働けというなら、もっと消費せよというなら、未熟なシステムを、希望に変える一歩がさき。
社会を変えようと、子どもを抱っこして大臣のもとに抗議にいく女性たちには、本当に頭が下がる。
by kitchenparadise | 2016-03-17 12:11 | 私、こう思う

10年後のあなたは幸せですか

ブータンは世界一、幸福度が高いというのはご存じでしょう。幸福度指数とやらがあるらしく、日本は40位以下なのだそうです。

2年ほど前、尊敬するある先生の講演で、幸せに関する5つの質問がありました。
その5つで幸福度指数を計るテストがあるそうなのです。

あなたは次の人生でも今の自分に生まれ変わりたいですか」とか、

10年後のあなたを想い浮かべてください。今より幸せですか?」

そんな質問に、7点満点×5問、35点満点で自己採点していくという国際機関の方法だそうです。
が最低で、7が最高点。4は「どちらともいえない」。

共に講演を聞きに来ていた私の両親は、2人とも幸せ度数が35点の満点だと、十分幸せだと言い切っていました。

父は数年前に大病を患い生死をさまよい、また父も母も、娘である私の姉を亡くした後なのに。
私も、慌てて心の中で自分の幸せ点数を増やしました。とっさに姉に悪いと思ったのです。

長く辛い、重い病と向き合うことで、姉は私に、「大切なこと」を考える課題をくれました。それなのに、姉のなき後、あんまり幸せじゃないなんて言えるはずありません。
そうだ、両親の言うとおりだと思ったのです。姉が教えてくれたのです。
姉が、偶然亡くなったのではないと強く思いたいし、実際に今は心からそう思っています。



大切なことは、長く生きたか短く生きたかではないよと。何を成し遂げたか、偉くなったかでもないよ。お金があったかなかったかでは全くないよ。

姉が話しができる最後の日に笑っていたように、私もそうでありたい。命を大切に、私は私の大切なことを、これからもたゆまず模索していくつもりです。
(亡くなって1年後、姉のことを以前ブログで書いたことがあります。「働くということ」「とらわれないこと」)


3月11日。多くの犠牲の中で、大切なことは何かを考える日でもあろうと思います。

改めて深くご冥福をお祈りします。



by Kitchen Paradise 田中 文
by kitchenparadise | 2016-03-11 11:30 | 私、こう思う

就活中のみなさんに告ぐ

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大手の会社で20年以上に渡り、新入社員への指導や学生へのセミナーを行っている友人と会ったので、
「どんな新入社員に入社してもらいたいか。」という質問してみた。
一般的に「やる気がある」とか「素直な子」とかそんな答えがでてくるのかと思いきや、彼の答えは、
「コピペしない子」だった。
会社は相当数のエントリーシートに目を通し、面接をする。終わった後で、どの子がどの子か覚えていないことが多いという。答えをよく勉強しているからだと。ネットで検索したような正解を答えてくる。当然みんな同じような答えになる。
「考える前に、すぐに検索する時代だから仕方ないけど、たとえ失敗しても、自分の気持ちを自分の言葉で答えてくれる学生のほうが印象深いし、採用したい。」

ナルホド。

逆に言うと、自分の気持ちを自分の中から探し出せない人が多い時代になっているということ。知識は豊富で学力は高くても、たとえ清潔で礼儀正しくて好印象であろうと、借り物の答えでは、印象に残らない。社会にはいると、頭の善し悪しよりも、先輩やお客様にかわいがってもらえる素直さや、アイデアをだし自ら行動する応用力のほうが断然必要だと、誰もが感じているはず。

キッチンパラダイスでは、スタッフを選ぶ際、料理が好きかどうか、昨日の夕食は何を作ったのかを最初に聞く。好きなことなら自分の経験から言葉にもしやすいのだと思うから。
私自身もブログを書く際に、できるだけネット検索はしないようにしている。引用はすることはあっても、誰かの言葉を借りてしまうと、もう私のブログは意味がない。だから常に道具の実験も必要。

今日の本題は、就活生に告ぐこと。
自分の考えを自分の中から探して言葉にするには?

技術的なことではなく、根本的なことなので、頭を抱えてしまう。
小さい頃からの脳の成長の仕方で変わると思うからだ。(これはいつか詳しく)
親でなく自分の意思でやりたいことをやってきたかとか、たくさんの人に会ってきたかとか、、、。
就活生はそんな悠長なこと言ってられない。

もし私なら、本を読む。ハウツー本じゃない。「自分の言葉を探すコツ」や「面接官に気に入られるコツ」では決してない。仕事で苦労した人の本でもいいし、歴史小説でもいい。就活とは関係ない本を読む。

そして尊敬できる大人に会う。前向きで、自分で考え行動する大人と会う。いい大人に感染すること。

そして、検索を使わない。使うとしても、自分の内側をよく見つめて、言葉を紡ぎだした後にする。



昨晩、高校生のうちのお嬢(16)に、面接でよく使われる質問を投げかけてみた。
「あなたの強みはなんですかと聞かれたらどう答える?」と。

彼女の答えは、
「いつでも変顔で人を笑わせられる。」
その後、普通のレディは決してしないような変顔を見せてくれた。確かに爆笑だ。涙がでた。笑)
オリジナリティはあるけれど、面接通るかなぁ(笑)。

余談ですが、私は、子どもの脳の成り立ちについて、「ヒトの教育の会」の井口先生の著書を参考にしています。この会のフォーラムが土曜日に九州大学で行われるようです。私も行きたいと思っています。非常に興味深いお話をなさいます。
http://hito-kyoiku.com/



by Kitchen Paradise 田中 文
by kitchenparadise | 2016-03-10 11:09 | 私、こう思う


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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