カテゴリ:私、こう思う( 151 )

余命3日間でしたいこと

今日、以前聞いたことのある話を思い出した。確か五日市剛先生の講演でお聞きした話だと。

重い病気で(たぶん結核では)療養中の女性が書いた詩(手紙)。
「もし、神様から3日間の自由をいただけたら」という話だったと思う。

余命宣告をされた女性が言う。「3日間だけでいいです。3日だけいただけたら、神様のお迎えを喜んで受けます。3日だけ私に元気なからだをください。

3日いだだけたら、
最初の日は、両親のもとへ行き、肩をもんで、料理を作って、娘として親孝行したい。

二日目は、彼のために洗濯をして、彼の部屋を片付けて、料理をしたい。

三日目は、彼の腕に抱きしめられて一日を過ごしたい。

それが終わればお迎えにきてください。」

うる覚えだけど、そんな内容だったと思う。

こんなことを思い出したのは、姉の命日がやってくるから。亡くなってもうすぐ丸3年になるけれど、毎年この時期になると、頻繁にこんなことが頭をよぎる。

姉はあと3日あれば何をしたかったのか。最後の1年は言語障害のため話せず、私がいくと「ありがとう」というだけだったが、本当はやりたいことがあったのではないか。会いたい人はいなかったか、行きたいところはなかったか。もっと子供たちを抱きしめたかったのではないか。

こんな考えは、自問へと変わる。
あと3日あれば、私は何をしたいのか。
姉から導かれているように思う。

自分の内面に忠実に生きることか、
何もかも後回しにしないことか。

姉が亡くなったことで、本当に考えさせられる。
by kitchenparadise | 2016-06-30 18:03 | 私、こう思う

「自分で考えること」

3月17日、23年間続いたNHKの「クローズアップ現代」最終回で、柳田邦男さんが言った言葉が印象的だった。最終回の内容は「痛みを超えて動き出した若者たち」。

「若者に望むこと」として、

自分で考える

情報を読み解く力

多様な考えを理解する

表現力を身につける。


若い人たちへのエールであると同時に、私たち大人にも問いかけている。
わかったつもりになる大人のほうが、おそらくたちが悪い。自分の反省も踏まえて。


原発に再稼働について...自分で考える。情報を読み解く力をもつ。多様な考えを理解する。表現方法を身につける。

保育園不足についても...自分で考える。情報を読み解く力をもつ。多様な考えを理解する。表現方法を身につける。

これらの判断を難しくしているのは、テレビなどメディアが流す映像や情報、SNSで広がる情報、テレビのコメンテーターの意見など、さまざま。

もちろんそれらに助けられることもとても多い。だから難しい。
ありとあらゆるニュース(できごと)には、真偽とは別に、表と裏がある。見極めるのは、超情報化時代の現在は、とても困難でたやすいことではないと思う。
このクローズアップ現代という番組でさえ、やらせや情報操作が囁かれてきた。

私たちは、むこうが知らせたいことを知るような流れにそっていて、おかしいぞと立ち止まったり、流れに逆らうには、技術も勇気がいる。

本当に難しい世の中だと思うけれど、だからこそ試みるのはおもしろい。

実際の声を直接聞くこと、違う角度の情報を知る努力をすること、最後は自分の内側から湧き出る信念に忠実に行動すること。

SNSでは震災と同時に、原発の話題も飛び交っている。震度6は想定しているとか、震度7は想定するとか、、そんなの過去の経験から人間が決めたこと。そもそも熊本で震度7が2回続くというのを想定していなかったのではないかな。新幹線がすべて止まること、橋が落ちること、みんな想定されてない。
これから起こるかもしれない未知の自然災害に、もっともっと、最大限に億病にならないといけないのではないかなと思う。


by kitchenparadise | 2016-04-21 18:12 | 私、こう思う

返すこと

今日3月31日をもってこれまでの役割を終え、新しい環境へ移る方もいらっしゃるでしょうね。頑張って下さいね。

今日は返すこと、について。
哲学者でアドラー研究で有名な、岸見一郎先生の著書「不幸の心理 幸福の哲学」に、返すこと、という話があります。つい先週読んだばかり。

岸見先生(以下著者)は学生の頃、ギリシャ哲学を学ぶために、関西医科大学の森進一先生の自宅のギリシャ語の読書会に参加していました。その先生は、著者のような他大学の生徒を無償で多く受け入れていたそうですが、著者の父親は「世の中に月謝が不要なんてそんな甘い話があるはずがない。」と叱った、と。
慌てて森先生に電話して尋ねたところ、先生はこうおっしゃったそうです。
「もし、君より後進の人で、ギリシャ語を学びたい人があれば、今度はその人に君が教えてあげればいいのだよ。」

著者「そういうわけで、私も後進に個人的にも、大学でもギリシャ語を教えていた。」
「親になってわかるのだが、子どもに何か返してもらおうとは思わない。私も親から受けてきたものを返せてるとは思わない。母には返そうと思ってみても、もうこの世にいないのである。直接返せなくても、子どもに返せたらと思う。また子どもでなくても、何らかの形で社会に返せたら、と思う。」と書いています。

見返りを求めない森先生や岸見先生のような行為が、常に社会の軸を作っていくといいですね。何事にもいちいち疑心暗鬼にならず、感謝をもって受け止められるといい。

そういえば、小学生の頃、隣の化粧品屋に勤めていたお姉さんがいて、暇さえあれば私はいつも居座っていたものでした。私はあろうことか、お姉さんのインスタントラーメンをいつも貰うというあさましい行為を繰り返していたのです。家にインスタント類を置いてなかったから、逆に食べたかったんですよね。笑)
毎日厚かましくやってくる小学生をにっこりと受け入れ、「はいはい、どうぞどうぞ。食べなさ~い。」と言って分けてくれてました。決して高くない給与の中から、常に2人分の食費を消費させていたわけだから、ほーんと迷惑極まりないです。
いま、私が近所の子供達を家にあげて食べさせているのは、誰でも受け入れるわたしの母と、その化粧品店のお姉さんの影響によるもの。

ギリシャ語と厚かまし小学生を同じネタにするのもなんですが。笑)
岸見先生の読書会のように高尚な話しではありませんが、惜しみなく面倒をみてもらったという体験は、いまの私に繋がっていて、これからも誰かに繋げていくであろうと思うわけです。

そう。「返すこと」というのは、次の世代に「繋いでいく」ことと同義語です。


by kitchenparadise | 2016-03-31 10:31 | 私、こう思う

「保育園落ちた」に思う。

「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと。」
「保育園落ちた、日本死ね。」
2つのニュースは関連している。

この国はなんと女性に負担が多すぎる「女性後進国」であることかと思う。働かないと生活を持続できなくても、子供は預けられない。なのに「2人は産め」と公人である校長が言う。

これが女性の校長で、共働きの苦労の末の発言であるなら、こんな大きなニュースにはならなかったもしれない。多様な個性を引き出すべき校長が、それでもあえて子供を産むことを話題にするなら、立場を変えるか、少なくとも全く土俵を変えたほうがいい。いつか麻生元総理が、高齢者と病の問題についてコメントをしたことと、なんら変わりない。
考え方そのものは個人の意見としては理解できるが、学校で発言すること自体が、傲慢そのものだと思う。社会にも、家庭にも、政府にも、男性のそんな傲慢さが見え隠れするから、女性の希望が見えづらくなるのを気づかないのだろうかと思う。

保育園のコメント、言い方はちょっとキツイが、これくらいの言葉を使って意見しないと何も変わらないのだろう。もちろん言葉を発せずに、自ら苦難を切り抜けてきた多くの賢い女性もいる。知人は、預けられる場所まで転居して新幹線で丸の内に通っているし、従妹は田舎の母を呼び寄せて窮地を助けてもらっている。キャリアをあきらめ、保育所のある会社に転職した子もいる。
社会はみんな彼女たちの賢明さに甘えている。

考えてみると、私も子育て16年。仕事と家庭の両立で人並みに忙しく、いろんなことを手放さざるをえなかった。
親孝行はできていないし、テレビの話題には全くついていけないし、寝不足で、少々体も壊した。
正直、夫の面倒も見てあげてなかったと反省する。
比較的手放さなかったのは、好きな料理くらいなもの。

もっと女性に産めというなら、もっと働けというなら、もっと消費せよというなら、未熟なシステムを、希望に変える一歩がさき。
社会を変えようと、子どもを抱っこして大臣のもとに抗議にいく女性たちには、本当に頭が下がる。
by kitchenparadise | 2016-03-17 12:11 | 私、こう思う

10年後のあなたは幸せですか

ブータンは世界一、幸福度が高いというのはご存じでしょう。幸福度指数とやらがあるらしく、日本は40位以下なのだそうです。

2年ほど前、尊敬するある先生の講演で、幸せに関する5つの質問がありました。
その5つで幸福度指数を計るテストがあるそうなのです。

あなたは次の人生でも今の自分に生まれ変わりたいですか」とか、

10年後のあなたを想い浮かべてください。今より幸せですか?」

そんな質問に、7点満点×5問、35点満点で自己採点していくという国際機関の方法だそうです。
が最低で、7が最高点。4は「どちらともいえない」。

共に講演を聞きに来ていた私の両親は、2人とも幸せ度数が35点の満点だと、十分幸せだと言い切っていました。

父は数年前に大病を患い生死をさまよい、また父も母も、娘である私の姉を亡くした後なのに。
私も、慌てて心の中で自分の幸せ点数を増やしました。とっさに姉に悪いと思ったのです。

長く辛い、重い病と向き合うことで、姉は私に、「大切なこと」を考える課題をくれました。それなのに、姉のなき後、あんまり幸せじゃないなんて言えるはずありません。
そうだ、両親の言うとおりだと思ったのです。姉が教えてくれたのです。
姉が、偶然亡くなったのではないと強く思いたいし、実際に今は心からそう思っています。



大切なことは、長く生きたか短く生きたかではないよと。何を成し遂げたか、偉くなったかでもないよ。お金があったかなかったかでは全くないよ。

姉が話しができる最後の日に笑っていたように、私もそうでありたい。命を大切に、私は私の大切なことを、これからもたゆまず模索していくつもりです。
(亡くなって1年後、姉のことを以前ブログで書いたことがあります。「働くということ」「とらわれないこと」)


3月11日。多くの犠牲の中で、大切なことは何かを考える日でもあろうと思います。

改めて深くご冥福をお祈りします。



by Kitchen Paradise 田中 文
by kitchenparadise | 2016-03-11 11:30 | 私、こう思う

就活中のみなさんに告ぐ

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大手の会社で20年以上に渡り、新入社員への指導や学生へのセミナーを行っている友人と会ったので、
「どんな新入社員に入社してもらいたいか。」という質問してみた。
一般的に「やる気がある」とか「素直な子」とかそんな答えがでてくるのかと思いきや、彼の答えは、
「コピペしない子」だった。
会社は相当数のエントリーシートに目を通し、面接をする。終わった後で、どの子がどの子か覚えていないことが多いという。答えをよく勉強しているからだと。ネットで検索したような正解を答えてくる。当然みんな同じような答えになる。
「考える前に、すぐに検索する時代だから仕方ないけど、たとえ失敗しても、自分の気持ちを自分の言葉で答えてくれる学生のほうが印象深いし、採用したい。」

ナルホド。

逆に言うと、自分の気持ちを自分の中から探し出せない人が多い時代になっているということ。知識は豊富で学力は高くても、たとえ清潔で礼儀正しくて好印象であろうと、借り物の答えでは、印象に残らない。社会にはいると、頭の善し悪しよりも、先輩やお客様にかわいがってもらえる素直さや、アイデアをだし自ら行動する応用力のほうが断然必要だと、誰もが感じているはず。

キッチンパラダイスでは、スタッフを選ぶ際、料理が好きかどうか、昨日の夕食は何を作ったのかを最初に聞く。好きなことなら自分の経験から言葉にもしやすいのだと思うから。
私自身もブログを書く際に、できるだけネット検索はしないようにしている。引用はすることはあっても、誰かの言葉を借りてしまうと、もう私のブログは意味がない。だから常に道具の実験も必要。

今日の本題は、就活生に告ぐこと。
自分の考えを自分の中から探して言葉にするには?

技術的なことではなく、根本的なことなので、頭を抱えてしまう。
小さい頃からの脳の成長の仕方で変わると思うからだ。(これはいつか詳しく)
親でなく自分の意思でやりたいことをやってきたかとか、たくさんの人に会ってきたかとか、、、。
就活生はそんな悠長なこと言ってられない。

もし私なら、本を読む。ハウツー本じゃない。「自分の言葉を探すコツ」や「面接官に気に入られるコツ」では決してない。仕事で苦労した人の本でもいいし、歴史小説でもいい。就活とは関係ない本を読む。

そして尊敬できる大人に会う。前向きで、自分で考え行動する大人と会う。いい大人に感染すること。

そして、検索を使わない。使うとしても、自分の内側をよく見つめて、言葉を紡ぎだした後にする。



昨晩、高校生のうちのお嬢(16)に、面接でよく使われる質問を投げかけてみた。
「あなたの強みはなんですかと聞かれたらどう答える?」と。

彼女の答えは、
「いつでも変顔で人を笑わせられる。」
その後、普通のレディは決してしないような変顔を見せてくれた。確かに爆笑だ。涙がでた。笑)
オリジナリティはあるけれど、面接通るかなぁ(笑)。

余談ですが、私は、子どもの脳の成り立ちについて、「ヒトの教育の会」の井口先生の著書を参考にしています。この会のフォーラムが土曜日に九州大学で行われるようです。私も行きたいと思っています。非常に興味深いお話をなさいます。
http://hito-kyoiku.com/



by Kitchen Paradise 田中 文
by kitchenparadise | 2016-03-10 11:09 | 私、こう思う

子供に伝えておくこと。

二カ月に一度、お店で砥石講座をやっている。参加者は30代から50代の方々が多い。1時間半の講習である程度砥げるようになる。習った後ですぐに家で研いでみるのが覚えるコツのようだ。私より若い年代で包丁をきちんと砥げる人はおそらく1割もいない。かくいう私も我流で適当に研いでいて、きちんと砥げるようになったのはここ5年である。
ところが、お嬢が14歳の頃習わせところすぐに砥げるようになった。この子はもう一生包丁研ぎで困ることはないんだなと思った。

うちの高校生のお嬢は、鍋でご飯は炊けるし、すり鉢をあたるのもうまい。
炒め物や煮物の味付けも自分で味を見ながら調整できる。料理に関しては見て覚えてきたようだが、先日、私がいない間に彼女が冬の制服を洗濯機で洗っていたのを見て驚いた。もちろん縮みまくっていた。
当たり前なので、そんなこと教えないでもわかると思っていた。
「え、夏の制服は洗うやん?」と言われ、がっくり。16歳になっても、私が教えていない生活の基本は知らないのだ。

また、先日は友人が嘆いていた。娘に送った成人式の振袖が、ダンボールの中でぐるぐるに丸まって送り返されてきたと。着物のたたみ方なんて教えてなかったからと肩を落としていた。お嬢さんいわく、「you tubeで見ればわかるんだけどね。」と言っていたという。わかっても、やらなかったら同じだねと友人。
着物を自分で着ることができなくても、女の子なら自分が脱いだ着物くらいたためるにこしたことはない。
おそらく若いうちなら、こんなことも数十分で覚えるはずだ。

考えてみると、あと数年も経てば家を離れるかもしれないお嬢に教えていないことがたくさんある。
焦る私はたびたびお嬢に声をかける。
「ほらみてみて。木のまな板は使う前に濡らすよ。」「ハイハイ。」
「中華鍋はガスコンロで必ず水分を飛ばして片づけるよ。」「ハイハイ。」
「ご飯は左、お汁は右。」「すし桶は一度濡らして。」「ハイハイハイ。」

今頃になって、もっと早い時期に教えておくべきだったと改めて思う。

映画「はなちゃんのみそ汁」では、ガンを患った母、千恵さんが、まだ幼い娘に味噌汁の作り方を教える。この「はなちゃんのみそ汁」は事実にもとづいたお話で、今ははなちゃんは中学生。福岡に住んでいる。お父さんは新聞記者の傍ら、講演活動をしたり、エッセイを書いたり、「自分で作って食べること」、「食」の大切さを伝えている。
はなちゃんはそんな忙しいお父さんの帰りを、丁寧にご飯を作って待っている。千恵さんが教えたことがはなちゃんの生活の軸になっている。はなちゃんの生きる強さにもなっているといってもいい。賢く、頼もしい女性になるの違いない。

たまにゲームの手を止めて、テレビをちょっと消してみてはいかが。
ご飯、味噌汁の作り方、すりばちの摺り方、すし桶の酢飯をあおぐだけでもいい。生活の基本を子供たちに伝えませんか。そんな難しいことじゃなくていいし。親の近くにいる時間は意外と短い。
by Kitchen Paradise 田中 文
by kitchenparadise | 2016-02-23 12:42 | 私、こう思う

100分de名著 「人生の意味の心理学」

NHKで「100分de名著」という番組がある。すこぶる面白い。
今月は、心理学者アドラー著の「人生の意味の心理学」と取り上げているが、2月10日の番組では、「自分を苦しめているものの正体」がテーマだった。
折しも、清原和博氏の覚せい剤の一件が毎日のニュースで取沙汰されており、この話題とあいまって、余計に納得する内容だった。

アドラーのいう、人を苦しめているものの正体は、いったい何か??


答えはずばり、「劣等感」。


この番組の指南役で哲学者の岸見一郎先生の解説は非常にわかりやすい。

****以下、番組HPから*****

私たちを悩ます「自分で自分を好きになれない」という劣等感。アドラーは、その状況が、「自分で自分を好きにならないよう」決心している結果だと分析する。そこには「他者に拒絶されるくらいなら最初から関わらないほうがましだ」と考え「他者との関係の中で傷つかない」ことを選んでいる自分がいるというのだ。アドラーは私たちを苦しめる劣等感を「客観的な事実」ではなく、他者との比較から生じる「主観的な解釈」だととられることで、その解釈自体を転換し、むしろ自分自身の成長のバネにしていくことを提唱する。第二回は、アドラーが「劣等コンプレックス」「優越コンプレックス」という概念で明らかにした自分を苦しめているものの正体を明らかにし、それを乗り越える方法を学んでいく。


劣等コンプレックス。例えば、「背が低いからもてない」と決めつけてしまったり、自分が他と比べて劣っていると思い込む。嫉妬したり、羨んだり、反対に対等な人間関係を自ら拒んだりしてしまう。

優越コンプレックスはさらにやっかい。自分が他者より優れていなければならないと思い込み、そこから逃れ慣れない。優越であることが最優先になってしまい、些細なことでも上下をつけたがったり、自分の劣等感を刺激する人に対して攻撃したりなどの問題行動を起こすらしい。いじめもそんな優劣コンプレックスから起こる。

清原氏はまさにこれだだろうと思った。ホームランを打っている自分でないと、自分と認められない。劣等感が浮き出てしまう。だから、恥ずかしくない記録を作るために、イヤな自分を忘れるために、あのようなことに手をだしてしまっていたのだろうか。

アドラーの唱える対処の仕方はひとつしかない。

普通である勇気をもつ。


他人と比べない。ありのままの自分で良しとする。

成績悪かろうが、出世しなかろうが、失敗しようが、身体的にどうであろうが、そのままの自分でよしとする。
成績が悪くて良しとするのはどうだろうと思うかもしれないが、どのみち過去は変えられない。努力を重ねて成績を良くするのは自分自身の努力だけであって、確かに他人と比べてもしかたない。


家族で認め合い、仲間同士と認め合うことが大切なんだと思う。


それにしても清原さん。このコンプレックスに打ち勝ち復帰するのはいつのことだろうか。

番組の再放送もあるそうです。こちらです。
by kitchenparadise | 2016-02-12 15:33 | 私、こう思う

「仕事を楽しくする6つのこと」

「仕事を楽しくする6つのこと」と題した、女性のための講習をさせていただいた。
以前にもこのブログに書いたけれど、私は台所道具の講習は本職ではあるけれど、自己啓発は専門でもなんでもない。私自身が店を楽しく運営させていただいているからか、うちのスタッフがよほど楽しそうに仕事してくれているからか、ありがたいことに、「そのコツを教えてください」と言われることがあり、良いか悪いか、正解か否かはさておき、最近その経験談をお話しすることにしている。昨日は直方の会社におよばれして、女性30人ほどの方の前でお話しする機会だった。

仕事を楽しくするのは、職種や労働、給与、人間関係などのバランスもあるだろうが、ようは心の持ちようだと思っている。この仕事を楽しいと思いたい。それがベースにないと先に進まない。「仕事は仕事。楽しいかどうかではない。」とお考えなら何の役にも立たないと思う。

私はこの6つでお話している。

①何を言うかより、どう伝えるか。

私が考えるのはノーハウではなく、言葉(伝え方)を選び、それに心をおいていくいうやり方。心が伴わない言葉は意味がない。嫌味なく素直な意見を述べるには、嫌味のない素直な人になりたいと、まず思わなくてはいけない。

②会社から使われない。

自主的に仕事するのと主体的に仕事するのは少し違う。主体的は、会社全体のことを考えてリスクまで承知で仕事する責任が要る。働きたいように働くには、この「主体性」が必ず必要になってくると思っている。

③人と比較しない。

人と比較して伸びる人もいるかもしれないけれど。私にはその方法は合わない。実績を上げるためだけならそれもいいけれど。昨日の自分と今日の自分を意識すること、そして他人を認めることが、楽しく仕事をできる早道だと思う。

④プチ目標と冒険的目標を。

言葉通り、必ず達成できるプチ目標と、達成したい目標を遠くに定めること。

⑤サバサバする。

短く表現すると、こうなる。失敗には反省が必要。反省して真剣に次の取り組む作業は必要だが、深刻にとわわれる必要はない。

⑥働く意味を考える。

これは2年前に他界した姉が残した言葉から学んだこと。


厚かましくも、このような講習をさせていただいているけれど、専門家でもなんでもないところがポイントなのだと思う。この6つのポイントのために紹介した例は、すべてキッチンパラダイスや私のまわりで起こったことばかり。こんな小さい店で、みんなが泣き笑いしながら成長してきたことが、どなたかの小さな仕事の意欲、相互理解に繋がればいいと思う。



お招きいただいた会社様、そして多くのことを学ばせてくれたこれまでのスタッフに感謝です。
by kitchenparadise | 2015-10-24 13:00 | 私、こう思う

愛される人は愛する人

本屋に行くと「愛される人になるには?」という類の本がやたらと多いのに気が付く。

「愛され講座」
「愛され妻でありつづけるには」
「モテる女性の共通点」
「愛され女子になるには」
「愛される話し方」

そして「愛されレシピ」。愛されるために作るんですかな?認めてもらうために料理するんかな?

みんな、どこまで愛されたいのだー!?と思ってしまう。

学者さん、エーリッヒ・フロムの一説にこういうくだりがある。

「幼稚な愛は、愛されているから愛する、という原則にしたがう。
成熟した愛は、愛するから愛される、という原則にしたがう。
未成熟な愛は、あなたを必要だから愛するといい、成熟した愛は、あなたを愛しているからあなたが必要だという。」

母が子供を愛する気持ちを考えたらいい。子供がどんなに母親のことを考えてなかろうが、子どもが母を裏切ろうが、母は子供に与え続ける。聖書に、親を裏切った息子と親孝行の息子とを最後まで同じように扱い、帰りを待っているという一説があったと思う。たしか、黄色いハンカチのモデルになった一説ではなかったか。
聖書の中で最後は、子どもが親の愛を知り、自分を恥じ、親の愛を知るという。
愛し続ければ、必ず相手はわかってくるという根拠のない自信を持たなくては、母親業はやってられない。

愛されたいなら、愛することのできる自分になろう。
これをしてくれないからあなたを愛せないではなく、愛されるノウハウばかり考えているようでは、本当に愛される自分には到底たどりつきそうもない。そういうのって、あとで必ずばれる。

与えることを怖がらす、堂々と人を愛する勇気をもつことが大切だとフロムは語っています。

ノウハウ本はもういいよ。ノウハウはあなたじゃないし、私でもない。
by kitchenparadise | 2015-09-15 19:09 | 私、こう思う


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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