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こだわらない、自由でいる

「魔女の宅急便」の作者、角野栄子さんのインタビューを聞いた。
娘は「魔女の宅急便」がいたくお気に入りらしく、全6巻を10回づつは読んでいるらしい。確かにおもしろいですよ。c0228646_13194767.gif

アニメでも知られている通り、この物語の主人公キキは魔女。でも、アラジンのランプみたく、いろんなことをできるわけではなく、箒で空を飛ぶことだけができる魔女。モノを運び、同時にそこにある願いや想いを運んでいことによって、成長していくというお話です。最近出た6巻は「それぞれの旅立ち」というタイトルがついていて、キキが結婚した後の奮闘が描かれています。

角野さんの作品作りの原点は「こだわらない。」「自由でいる。」ことらしい。だからこそ、キキが誕生した。
「子供に喜んでもらおうとかじゃなく、自分が楽しいことが先。魔女だからなんでもできるんではなく、ひとつしかできないっていうのも悪くないと思うの。」と、とても70代とは思えない若々しい声でインタビューに答えていた。

こだわらず、心を自由にする。開放する。こうあって当然だとか、こうあるべきだという常識から離れることによって、広がる世界があるんだと思う。小説だけじゃなくて、人生において。

思えば、キッチンパラダイスのオープンの時もそうだった。「子供が0歳でお店作るの?」という発想は、なぜか私にも私の身内にも無かった。まぁ、発想が無茶すぎて後から困ったことはあったけれど。少なくとも一般的なこだわりがもともと少ない(欠けている?)からこそ、運よく幸せにここまでやってこれたのかもしれないなと、角田栄子さんのインタビューを聞きながら思ったりしました。いろんな怖さを知ると、というか、大人になればなるほど、保守的になってしまうけれどね。

こだわらない。心を自由にする。 そこから新しい何かを発見できるかもしれません。
by kitchenparadise | 2009-12-28 13:25 | 私、こう思う

科学でわかる お菓子の「なぜ?」

この本は非常におもしろかった。科学でわかる お菓子の「なぜ?」c0228646_11184332.jpg
辻製菓専門学校の中村弘典さんと、木村万紀子さんの共著。この手の出版社としてはおなじみの柴田書店から3200円(税別)で、2009年3月に初版された本です。読んでみると、決して高くないです。

お菓子を作る際に生じる調理科学を、Q&A方式で、実験や統計などを交えながら答えるというもの。
とっても簡単な問いからあげると、

「スポンジ生地で砂糖の量を増やすとどうなりますか?」

「生地に砂糖を入れる際、3回に分けていれるのはなぜですか?」
3回に分けていれるのはわかってるけど、たいてい「混ざりやすから。」とか思ってませんでしたか?違うんです。

「共立てと別立ての違いは?」
卵黄と卵白にわけて泡立てるのが別立て、その逆が共立てです。仕上がりが違うのは感覚でわかりますが、その混ざる構造の変化と仕上がり断面図をビジュアル化してくれると、思わず感嘆の声がでるほど納得。

いわゆる「調理学」という本は、数字の羅列が多く、素人には分かりにくいのですが、この本は、プロにも、お菓子作りが好きな方にも、私のような単なるオタクにも非常に入りやすい内容にできています。

今日から、少しづつ、私がこれまで読んできた本などもアップしていきたいと思います。私の乱読ぶりがあきらかに!
by kitchenparadise | 2009-12-25 11:31 | 本と言葉

美奈子先生のケーキ講座

昨日は、フランス菓子の美奈子先生のクリスマスケーキ講座でした。
とてもわかりやすい説明で、ここまで丁寧に説明していただいたら絶対上手にできるだろうと、自信がつく講習でした。
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美奈子先生とのお付き合いももう6年か7年になりますが、お会いするたびに癒されています。チャーミングで、お花に住む妖精のような方です。教室についてはこちら
明日からの展示品を中心にしたセールの内容は2時間後17:00、トップページからアップします。来週月曜日からセール商品の予約ができるようになりますが、確実にお買い求めになりたい方は明日ぜひご来店ください。キッチンパラダイスのHP
by kitchenparadise | 2009-12-18 15:23 | キチパラ講座

僕ならこうするということをやっていきたい

放送作家で脚本家で先生、ホテルの顧問、ラジオのパーソナリティと、その活動が多岐にわたっている小山薫堂さん。料理の鉄人、カノッサの屈辱、世界遺産などの番組も手がけた上、最近では、「おくりびと」がアカデミー賞を受賞。憧れの人を超えて、どうやったらあの脳が形成されるのだろうと考えたりします。

才能のある人はたくさんいますが、それを活かし、人を惹きつけ、いつもフラットで、確実に世の中に貢献していくというバランス感覚のある人はそうそう多くないと思います。芸能人であれば浮き沈みで悩んだり、小説家だったら精神的に書けなかったり、その類いの話が多いのですが、彼にはそういうのが全く似合わず、さわやかですがすがしい感じ。40そこそこで、私と年齢も変わらないのに、後世のために教育に時間をそそぐといい、大学の学科長にもなってしまったという。

そんな彼の書いたエッセイを出張先で読んでいたら、偶然JALの機内誌に彼のインタビューが掲載されていました。

「僕ならこうすると思うことをしていきたい。」

極めて単純。あのような人は単純なのですねー。同じ天才でも太宰治のようにミケランジェロの絵を見て「もう書けない」なんて思わない。結局、単純な天才が最も成功し、生き方がうまい。

自分に大きな任務を科したり、無理にがんばったりしない代わりに、非凡であるとか凡人であるとかも考えない。ただ、「僕ならこうするということをしていきたい。」か。いい。
by kitchenparadise | 2009-12-14 23:21 | 私、こう思う

MONODAS

こんな本を見つけました。MONODAS(普遊舎 980円)。ムック本です。
でたばっかりのようで、TSUTAYAの店頭で見かけました。
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炊飯器、電器ケトル、圧力鍋など324項目をテストして、どれが優れているかをA~Eにランク付する雑誌です。台所道具に関して言えば、納得するものも多いけど、「そりゃ違うでしょ!」と突っ込みを入れたくなるものもあり。スポンサーが入っていないからか、堂々と「買ってはダメ!”」と書いてる商品もあって、ちょっと恐ろしいですね。

皮むき器(ピーラー)に関しては、同意見。ベストバイに、ビクトリノックスのスイスピーラーを選んでいます。使い慣れれば、安全でよく切れ、使いやすく長持ちする。セラミックピーラーが耐久性に優れないと考えるのも同感。

全く意見が合わないのが、おろし金。竹製の鬼おろしと、オクソのグレイター、銅おろし金を比べるほうがおかしい。セラミックの製のおろし金と普通の大根おろしきだって、仕上がりが違うから役割が違うんですよ。さんまにつける大根おろしと、ふぐを食べる薬味としてのおろしでは全く違うので、ランク付けできないでしょうに。
by kitchenparadise | 2009-12-11 15:03 | 本と言葉

ステンレスのヒミツ

ステンレスっていろんな種類があります。近くにステンレスがあったら、磁石(マグネット)につけてみて下さい。ひっつきますか?ひっつくものとひっつかないものがあるのです。不思議でしょう。

一般的に家庭用で、ひっつくものは、18-0ステンレスとか単にステンレス、ステンレススチールと表記されています。磁石にひっつかないものは、18-8ステンレス、18-10とか書かれてあるものが多いですね。

18-0の「0」の部分はニッケルです。ニッケルがどのくらい含まれているかを表しています。含まれていないステンは磁性があるのです。ですから、18-0ステンレスは、IHのお鍋の底などに使われます。

18-8や18-10は、ニッケルが含まれていて、こちらのほうが、よりさびにくく、丈夫です。高級品にはほとんどこのニッケルが含まれています。
*ニッケルが含まれても磁性があるものも工業用にはあるのですけど。

とまぁ、ヒミツでもなんでもないんですが、いろいろ試してみると結構おもしろいです。価格の違いは、どんなステンレスか、厚みがあるかないか、仕上げはどうか、デザイン、などで決まっています。
by kitchenparadise | 2009-12-10 17:21 | 道具:フライパンや鍋

雑誌の付録

毎週何度も本屋に足を運んでいると、出版業界がいかに激動の1年だったかがうかがえます。大変だろうな。

一番悲しかったのが、多くの雑誌が廃刊になったこと。
雑誌の値段も少し安くなったように感じます。この前私が載った雑誌など300円台でしたし。

アメリカでは電子書籍が本格的に始まったと某雑誌で特集やっていました。どうやら日本にもその風がやってくるらしいそうです。米Amazonが「Kindle」という電子ブックリーダ
これは大変ですね。紙が要らなくなるのかぁ・・・みたいな。

本が売れないといいながら、村上春樹の「IQ84」は、アマゾンの予約だけで1万冊。ミリオンセラーまで最短だそうですよ。売れるものは売れるってことですが、これは・・・流行りが流行りを作る現象のようで、もともと本を読まない人にまで読者を増やしたからでしょう。私はまだ読んでませんが。
村上春樹に限らず、作者名で買う人も多いと思います。一人の作家が驚くほど次々に本を出すし。

一番、驚いているのは、雑誌の付録です。昨年までも雑誌にストッキングや化粧品のサンプルなどが付いていましたが、今ほど冊数は多くなかった。昨晩TSUTAYAで見てたら、(ウル覚えですが)
Looksがキティのトート、Comoはヘアゴム、リンネルまでもポーチ、若者雑誌のエスカワイイはなんとショートパンツ!ELLEはリングです。

メンズの雑誌はさすがに付録なんてないだろうと見てみると、雑誌ウーフィンではティッシュカバー、ザニューエラなんとか(忘)は、キャップに装着するLEDが付録についていました。メンズは若者雑誌が中心のようです。

昨日はスタッフ森さんが、何かの付録でデジカメケースが付いていたと持ってきていました。結構かわいくて、立派なケースで、デザイナーとコラボした付録のようでした。
付録。デフレ現象のひとつでしょうが、どこまで いくんだか。

雑貨業界も雑誌に負けずに大変のようです。わが店も付録みたいなのを考えてみるか。うーん・・・。
by kitchenparadise | 2009-12-09 14:13 | 私、こう思う

情報の多い時代で

先日、娘(10歳)の同級生のママが「親がいない間に勝手にネットを見てるみたいなの。」とぼやいてました。小学生は少数派としても、中学、高校になれば、みんな当たり前のように、ネットで情報を得るようになるのでしょう。

私が子供の頃、親に聞けない悩みがあれば、友達に相談するか、頼りになるいとこのお兄ちゃんかお姉ちゃんに電話するか、近所の化粧品屋のお姉ちゃんにも相談に行ったりしていました。高校生になってからは開館と同時に図書館に入り、閉館のアナウンスが流れるまで居座ったものです。

今の子供たちはすごいです。情報の真偽は別にして、私たちが何時間もかけて調べた情報が、クリックひとつで手に入るのですから。我が娘でさえ、「ママ、直江兼続のお墓ってどこだっけ。ネットみて。」などと、私に聞いてきます。
でも情報が多いからといって昔より頭が賢くなるわけではありません。それは、調べたり聞いたりすることに本当の価値があるからでしょうか。そのプロセスがコミニケーションを生み、好奇心を活性化させていたのだと思います。子供を大人にするプロセスでもあったわけです。

クリックの代わりに失うもの。他人と共有する時間。本を読む時間。学びのプロセス・・・。 まぁ、ネットの弊害分析なんていうのは文科省に任せることにして・・・。それにしても情報が手に入りやすい時代の子供たちが、生きぬいていくのは前よりきっと大変でしょう。
でも、そんな子供を救う役目を担うのもまた、ネットでもあるわけです。ブログを見て励まされたり、多くの情報から自分らしい夢を選ぶこともできるし。

こんな時代だからこそ、大人が希望を見せることが大切ですよね。あ、3日に書いた元春さんのコメントにもどちゃいました。子供たち、大人になったら楽しいよ。
by kitchenparadise | 2009-12-08 14:03 | 私、こう思う

いつだって希望

通勤時に聞く曲は気分によって毎日違います。例えば。
挑戦的な気分の時は、80年代の元気なユーロビート。平和的な気分ならエンヤとか。 元気がない時は青山テルマになりきり、気分を一新したい時は大好きな小沢健二。そして、悲惨なニュースばかりで悲しい気分になったら佐野元春など。

元春さんの歌詞は、「希望」が湧いてきます。アルバム「SUN」の中では、その言葉通り「希望」という歌があるのですが、これがとてもいい。

♪街はずれのどこかで  中古の家を手に入れて  かわいい女の子の父親になるのさ
ありふれた日々  ありふれたブルー  晴れた日は 風を抱いて  彼女のおしゃべりに耳を傾ける
そんなどこにでもいる  俺はありふれた男♪

こういう詞で始まるのですが、このありふれた毎日の先に希望がある、愛しい場所の向こうに希望があるって続くんです。叔母から墓参りの準備で市場に立ち寄ったと電話があったこと、もうすぐ女の子の父親になること、バスから変わらない風景を眺めていたこと、そんなありふれた日々の先に、夢の先があるんだと。

彼はインタビューでとても素直にこう言ってます。
「曲は皆を楽しませたいという気持ちでも書くけれども、どの曲も実は自分のために書いているんですね。自分ががっくりしてる時に自分を激励するために、曲を書くのです。」

ホントにピュアな人だ。 
「いつだって、希望。」励まされる~。歌には心を動かす力がありますね。
by kitchenparadise | 2009-12-03 13:43 | 私の日常と家族

2位じゃダメなんですか?

昨日夕方、ブログに仮移転したことで、エクスブログにコメントいただいたようです。ありがとうございます。当面お返事はテレパシーでってことにしていますのでご了承ください。

事業仕分けの蓮舫さんの次世代スーパーコンピュータの開発に対する質問、「2位じゃだめなんですか?」が、最近ニュースを賑わせましたね。質問そのものはあまりに短絡的ではあったけど、むきになって言い返すだけ時間がもったいないですね。おそらく本当の論点はそこにないから。あんな風に言われたら誰だって「1位を狙うのが科学の開発だ!」って言う。

「科学技術立国としての基盤が危うくなる以前に、この国は国家破産の危険をはらんでいるのです。危機的状況の中でも、あえて国策として予算を計上していくだけの納得できるポイントをあげてください。それに納得したら、今度はどの程度の予算が最低必要を再考します。」

っていえば、非対立ですんだのに。子供でもわかるし。それを「2位じゃダメ?」にしちゃうのか。少々疲れてこられたのかもしれませんね。それともマスコミむけのコメントかな?

開発の必要性は不勉強なのでわかりません。が、ダム建設ひとつにしても50年もかけて作って、その後100年持たないと言われてます。土砂で埋まるかららしいのです。

こういう日本の将来を占うような開発と予算の問題は、そうそうすぐに答えは出ないでしょうが、とはいっても休んでもいられない。少なくともニュースだけで知ろうというには無理がある。こういう問題はワイドショーに任せず、政府が国民に問うべく特番でも作ったらどうでしょう。
by kitchenparadise | 2009-12-01 15:16 | 私、こう思う


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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