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「だいじょうぶ3組」乙武 洋匡著

心温まる本でした。乙武 洋匡さんの「だいじょうぶ3組」。続けて2回読んでしまいました。

彼が、小学校の教師であった事実をもとに小説化した内容。基本的には熱血教師モノの本やドラマなどはあまり好きじゃないのです。だって、リアルじゃないもーん、なんてひねくれちゃうでしょ。でもこの小説の主人公は限りなくリアルな感情に近いのです(近いと思わざるを得ない)。だから、読んだ後、確かに目の前がパッと明るくなるんですよ。

最近、乙武さんのツイッターをフォローしているので、彼の考え方やスタンスがストレートに伝わってきます。以前は、「困難を乗り越えたエライ男の子。私は五体満足なんだからもっと頑張んなきゃ」的な捉え方をしていたのですが、彼の考えを知るにつれ、見方が180度変わってきました。ある日のツイッターの一問一答をご紹介しましょう。

Q:私は障害者ですが、お母さんに産んでくれてありがとうって気持ち無いですが、乙武さんはお母さんに産んでくれてありがとうって思えますか?
A:心から!

Q:メディアにおいてブラマヨの2人にハゲやブツブツというのは許されるのに身体障害者に手足がないと言うのが許されないのはなぜですか。
A:僕はは許しちゃう(o^o^o)

オトタケ:僕が痛風になった場合、どこに痛みが出るんだろう?
Q:先ず足の親指に痛みが、と聞いた事がありますが。
A:ないからなあ(´∀`)

「障害を乗り越えて」なんて形容詞は、彼には全くふさわしくないような気がします。世界観が違うなぁ。
人より大変だからどうだとか、私は恵まれてるとか、上だとか下だとか、そんなのはその時の単なる状況や特長であって、心はみんなおんなじように神様から与えられてるなーって。「だいじょうぶ3組」を読んでさらにそう思ったのです。
乙武 洋匡さんのツイッターは登録しなくても覗けます。http://twitter.com/#!/h_ototake
by kitchenparadise | 2010-10-28 13:00 | 本と言葉

日本は変わらんぜよ by娘

小5の娘はレキジョ。もともと本好きなこともあり、帰宅しても宿題には手をつけず、推理小説を読みふけったり、歴史マンガなどばかりを見ているので、私からよく叱られている。

レキジョといっても歴史すべてに興味あるわけではない。4年生の夏の自由研究は「兼続の功績」という小難しいタイトルで、今年は「龍馬の一生」だった。つまりNHKにまんまとのせられているというわけ。私なんて、最近娘から「大政奉還」のことを詳しく教えてもらった。歴史など全く興味なかったのに、さすがに基本的なこと聞かれて知らなかったら恥ずかしいと思い、夜中に勝手に彼女の本棚から歴史本やNHKのドラマ解説本などを取り出して読んだりしている。でもまぁ、私は娘と違って、寝るのを惜しんでまで歴史を読みたいってこともないので、なかなか進まないんですけど。

そんな私でも、おとといの龍馬伝は非常におもしろかった。未来の日本の行く末を船の中で龍馬が書き記したという「船中八策」のこと、龍馬が命を狙われて危険な状況であることもあり、夢とリスクが交互にやってくるハラハラドキドキな展開。

「龍馬伝」終了後、娘をみるとふせって床をたたいてい「ク~ッ!!!」とか言っている。
私が、「は?何?どーした??」と聞くと、
「ママはこれを聞いてどうも思わないの?」と言いながら、自分の部屋にかけていき、ペンと用紙をもってきた。スラスラスラと書いて、見せたのが、コレ。

c0228646_12294476.jpg


「ママ、龍馬みたいな人、今の日本におる~?この人スゴイやろ。命かけるんだよ。できる?できんやろ?」と、あり得ないほどの熱弁。
笑いたいような、笑ったら悪いような・・・。


その時点で、やはり復習も予習も時間割もしていなかった娘に、母はまた余計な一言。
「確かに龍馬スゴイけど、そんなら龍馬みたいな人物になれるようにあなたもがんばんなさい。」

「私は~、ポテチでも食べながら龍馬伝みるくらいでいいよ。楽してすごしたいもん。」

そうは言いはなち、彼女は「龍馬の名言」をリビングに貼るべく画びょうを探すのであったー。
by kitchenparadise | 2010-10-26 12:44 | 私の日常と家族

学び続けること

私が教えていただいている桧山タミ先生は、御年84歳(たぶん)。毎日新聞を読まれ、本を読まれ、朝のラジオを欠かさず聞き、会いたい人がいたら会いに行き、知りたいことがあれば熱心に辞書をめくられます。よく勉強されますね、と私が投げかけると、
「私、知らないことがいっぱいあるから、何でも知りたいのよ。」と、桧山先生。

例えば先生に野菜のことを一つ聞けば、どうやって栽培されるか、どの国で最初にできたものなのか、その歴史的背景は、どの国でどういう料理に使われていて、どういう特徴があって・・・と何でも答えが返ってきます。

こんなエピソードがあるのです。
先生が60代の頃、料理にはかかせない「粉」について調べていた時、同志社大学の三輪茂雄先生という教授の本に出会ったそうです。すぐに教授の粉体工学研究の虜になり、何年も読み続けておられました。
ある日、西日本新聞に掲載された「オーストリア製の電動粉ひき機」の記事を見つけ、いつかこの会社に行ってみようと、切り取って眺めていたそうです。何人かの人にその話をすると、偶然にも記事に載った会社の社長を知っているという菓子職人さんがおられ、すぐに直行してその方に会いに行かれました。

その会社の社長さんに先生はこう言われました。
「私、粉にはその国の文化と歴史があるということを三輪先生という方の著書から学んだんです。大変尊敬している先生なのです。。」
すると、偶然にも、その会社の社長は三輪教授と大の仲よしで、その場で三輪教授に電話。桧山先生は三輪先生と直接お会いすることになり、70歳を過ぎてから毎年三輪先生に粉のことを直接教わることになったそうなのです。

なぜ先生はそんなに学び続けるのでしょう。

考えてみれば簡単です。

学び続けることそのものが、桧山先生なのです。先生しかない豊かな人生を彩っている由縁なのです。学び続けることで得られる先生だけのアイデンティディ。

80歳で歩けないほどの病気をなさっても走れるまで復活し、テレビなどの情報だけでなく、自ら学んだことで判断し、五感で食べるものを選び、いまだなお多くの若い生徒に囲まれ、還暦をすぎてフェードアウトするどころか、果敢に世の中の役に立とうと模索しておられる。

先生にとって生きることそのものが学び続けることなのです。

娘に「なぜ勉強しなきゃいけないの?」と何度か聞かれ、娘に、「将来なりたいものの幅が広がるでしょ。」なんて、あんまり説得力のない答えを返していました。でも今の私ならこういいます。

「学ぶことはあなた自身を生きること。」

ハハハ、そんなこと言っても小学5年生はポカーンかな。「またまたママがわかんないこと言いだした!」くらいでしょ。試しに言ってみよ。答えはこうご期待。
by kitchenparadise | 2010-10-18 15:23 | 私、こう思う

こんな新商品 ステンレス盆ザル

c0228646_12454970.jpgキチパラはあんまり新商品を頻繁に入れません。世は新商品であふれているのにですねー。

理由は単純なのです。テストしてみて納得しなかったもの、スタッフが誰も買おうとしないもの、とても美味しくできるとは思えないもの、流行りだけで終わりそうなもの、などなどを削っていくと、そうそう店頭に並べたい商品が無いもんだと思ってしまうからです。こんな調子じゃビジネスにならないのですが、どうしても商品のセレクトだけは曲げられない。人気のレンジ用品を置いていないのもそんな理由からなのです。仕入先からは「売れるんですよー。」って言われるんですけどね。

ですが、お客様からの情報で入荷することもあるのです。お料理好きのお客様の情報はとーっても大切でビンゴなものが多い。最近入荷したこのアイテムもそうなのです。

「リング付きステンレス盆ざる。」 非常に単純で、特別新しいものでもありません。10年ほど前にある築地の問屋の社長さんが考案したものだそうです。御常連のお客様が雑誌かテレビで見てとても欲しいとおっしゃるので、1か月に渡りどこで作っているかを捜索して、その考案した店にも電話してみて、ようやく9月に入荷したわけなのでした。

ステンレスがしっかりしていて、取っ手があるのでボウルや鍋にひっかけやすく、底は少し浮いているのでシンクにおいても衛生的。リングがあるのでフックにもかけやすい。平らなので、水切れもいいので、そうめんやおうどんなどの時にもいい。

先週、料理の先生宅にもっていき自慢をしていると、「えー!私10年前に東京のどこかで買ったが同じもの!」と、キッチンから2つものザルがでてきました。びっくり。知ってる人は知ってるのです。相当使いやすいけどどこで手にいれてよいかわからなかったとのこと。

どうせ買うのなら、こういう基本的で、使いやすく、いつまでも使える商品が、私は好きですね。


http://www.kitchenparadise.com/products/detail.php?product_id=460
by kitchenparadise | 2010-10-06 12:54 | 道具:キッチン道具全般

絶滅言語

小学5年生の娘が、授業で「環境問題」を勉強しているらしく、ネットで「絶滅危惧種」を調べたいと言うので検索してみました。
http://konicaminolta.jp/kids/animals/index.html
絶滅危惧というと、ニホンオオカミとかトキとか、パンダとか、それくらいしか浮かばなかったのがお恥ずかしい限り。前世紀くらいから実に多くの動物が絶滅の危機に瀕しているのですね。地球温暖化、人による乱獲、自然破壊、それらによる自然体系の崩壊。人間社会の一員として、なんだか申し訳ない気分になってしまいました。

そんなことを心の隅に置きながら読んだせいか、今月のクーリエジャポンに、今度は「消滅危機に瀕している言語」というユネスコの調査結果記事が目にとまりました。

2010年に7000語近くある言語は、2100年には4000語まで減少するだろうとのこと。消滅するのは動物だけでなく森や木だけでもなく、私たちの歴史、文化そのものにもかかわっているということ。
中には、すでに話し手が10人以下という言語もあるらしいです。
ちなみに日本では、アイヌ語と奄美語など8つの危機言語。ワーオ。マズイですね。

世界が狭くなってどんどん便利になり、私たちは文化的な生活になっているというのは実は全く逆で、何千年もの間に培われてきた真の文化を失いつつある、ということ。んー、考えちゃいますね。
知ることからはじめなくては。とはいえ、その警鐘を紹介するクーリエの今月の御題は「情報格差社会を勝ち残れ」ですから、これまた人間は忙しいのです。



明日は、来週15日にキチパラで行うイベントについて。みなりんのお菓子販売会!
by kitchenparadise | 2010-10-04 22:41 | 私、こう思う


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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