<   2011年 09月 ( 12 )   > この月の画像一覧

塩壺展

10/1からいよいよ「呼吸する塩壺展」が始まります。
c0228646_18122746.jpg


詳しくはこちらのページをご覧ください。

私が1年使ってみて、これはスゴイ!と思った塩壺です。
機能はもちろん素晴らしいのですが、そのカタチがすごくいい!

たくさんの遠方からのお客様の強いご希望で、インターネットでもご購入いただけることになりましたが、
実は、数がそんなにたくさんご用意できません。
ですので、店頭でご覧いただいた方に先にお選びいただけるよう、発送は10/11以降となっております。
(11日に在庫が不足する場合がありますので、その場合は製作までしばらくお待ちいただきます。)
すべて手作業ですの何卒ご理解のほど、お願いいたします。

たくさんの中からお好きな1点を選らんでいただけるのは、10/1(土)です。10:30にオープンいたしますのでぜひ足を運んでくださいね。

と、いいながら、私はこの日用事がありお昼から出勤しております。(ペコリ)

今回の塩壺は、問い合わせが過去に無いほど多いので、特にSサイズやMサイズをご希望の方は、お早めにお越しいただいたほうがいいと思います。


なお、10/1から、ダムナチュールの塩スイーツも限定販売いたします。
塩ナッツサブレ、塩ケーキ、パリパリ塩など、「またいちの塩」や「旅をする木」の卵など、体に優しいこだわったスイーツです。安心して食べられるので、私も夢広場さんとかで見つけたら必ず買ってます。オススメです。


では、みなさん、10/1(土)に!!


おまけ:作家の石原さん、「ほぼ日」のサイトなどでも紹介されてます。よかったらググってみてください。石原稔久さんです。
by kitchenparadise | 2011-09-29 18:21 | お店でのできごと

タウン誌の挑戦。「シティ情報ふくおか」

c0228646_12314495.jpg明日発売の福岡のタウン情報誌「シティ情報ふくおか」に、私の自宅キッチン、愛用の道具が掲載されています。(モデルはもちろんワタクシ!この写真はまだ校了前のものなので色などはご勘弁ください)


担当者で副編の古後さんは、私のオットもお世話になった季刊誌「家づくりの本ふくおか」のもと編集長で、今回古巣の「シティ情報ふくおか」に再度関わることになったそうなのです。
私が10代20代の頃の「シティ情報ふくおか」といえばまさに独り勝ち。電車に乗ったらみーんな学生やOLが発売日にこぞって買う唯一のタウン誌でした。それが「ウォーカー」の九州進出やインターネットの普及で、休刊。経営が代わって復刊するも、子育てが忙しくなり、映画やファンションを謳歌できない当時の読者世代は買わなくなり、今の20代は情報誌よりグーグル頼り。このままではタウン誌の行く末は先細りです。
c0228646_14164199.jpg「ごめんね。私もシティ情報ふくおかは何年も買っていないわ。」と古後さんに詫びると、彼はこう言いました。
「読者が今のタウン誌に求めているものは何か、その原点を考えようと思って企画したのが、この暮らしの道具の特集なんです。単なる情報誌ではもうダメです。
今回は、普段会おうと思えば会える身近な方々のこだわりのライフスタイルを紹介する、タウン誌しかできない企画だと思ったんです。この企画は僕にとっての挑戦の第一歩なんです。」

雑誌の休刊・廃刊が相次ぐ中、頑張って生き残って成長を続けていこうとするひとりの編集者の熱意に、普段は自宅取材なんて断ってばかりの私もすっかりほだされしまい、
「またいつでもお手伝いしますよ。」なーんて調子よく返事をしてしまいました(笑)。

昨晩、発売前の本を古後さんが持ってきてくれました。
今回のこの「暮らしの道具」企画では、BBBポッターズの石井さんを始め3人の自宅キッチンや道具、そしてこだわりのお店や道具が丁寧に紹介されています。
食べ放題やパン、ドライブの特集などからすると、30代をとっくに過ぎている私や石井さんが特集のあたまに掲載されてることからも、読者の年齢層を上げてこうとする、その変革への意欲が伝わってきます。


私がお役に立てたかどうかはわかりませんが、330円でこの内容、私の年代にとっても面白いと思いました。

頑張っておられるのでぜひ手にとっていただけませんか。
シティ情報ふくおかは1976年9月からの雑誌、ぜひ今後の変化を見守り、応援したいきたいと思います。
by kitchenparadise | 2011-09-27 15:24 |

三溝先生トークショー「30の質問」*長いです

先日、9月14日(水) 料理家の三溝清美先生をお招きして、「ごはんと家族と女のチカラ」 ~三溝清美先生への30の質問~というイベントを開催しました。あらかじめ、参加者の方やこのブログで先生への質問を受け付けまして、それをお答えいただくという、一風変わったトークショーでした。
c0228646_1310028.jpg


先生と私は、8年ほど前に知り合いました。先生が油山の麓のご自宅で料理教室を始めて、まだ7人しか生徒さんがおられない頃です。それから3人のお子さんを育てながら、何百人何千人と生徒さんを教えながら、テレビや雑誌で有名になってこられた、その努力や元気、笑顔の源はどこにあるんだろうかと考え始めたのが、このイベントをしようと思ったきっかけです。
トークショーということを忘れて大きくうなずく私、目頭を押さえる方、手を叩いて笑う方、みなさん自分の今と照らし合わせながら、先生の30の回答から、大きなヒントを得られたようです。私もそのひとり。

以前ブログでお約束通り、先生の質問を簡単にまとめました。ごくごくプライベートな質問は外してありますのでご了承ください。■が質問、▲が回答です。

■料理をはじめたきっかけは?
▲情報誌で大手料理スクールの講師募集を見て。

■卒業して最初の職業は?
▲和菓子屋さん。

■メニューはいつどうやって浮かぶのですか?
▲突然です。運転中とか。

■忘れられない料理は?
▲東京のレザンファンギャテンの原口シェフの田舎風テリーヌ(Gohさんに連れて行ってもらった)

■先生の得意な料理は?
▲ご飯を炊く、味噌汁、煮物です。

■先生の料理は自己流と言われますが、どこで勉強したのですか?
▲特に料理学校で勉強したことはありません。

■起きて寝るまでのスケジュールは?
▲7時ごろ起きて、子供が準備するのをじっと見ておきます。家族が出ていったら、教室の準備をしながら家事をします。人がいないところで動く主義なのです。テレビはあまりみません。就寝は1時くらいです。

■手抜きしたい時は?
▲手抜きというとイヤなので、手抜きと思わないで、これを作ろうと決めるようにしてます。

■では手抜きに見えない料理はどういうものがあると思いますか?
▲セイロで野菜を蒸す。新鮮で安全なものを食べるのが基本です。

■料理教室を続ける上で一番大切にしてることは?
▲自分の精神のバランスをいつも保つこと。生徒さんを家族と思って料理すること。

■では料理で大切なことは?
▲食べてくれる人のことを思って作ること。

■家族に仕事を応援してもらうためにしたことは?
▲家族の理解のもとでしか仕事はできないし、やるんだったら何事にも甘えずにやろうと思うこと。

■夫婦とても仲よしの先生ですが、どうすればそんなに仲良くなれますか?
▲自分の心を素直に表現すること。プラスの言葉を主人にたくさん言うこと。

■ご主人に言われて嬉しかったことは?
▲一緒にいて楽しいね。あなたは歳を取ってからがますます楽しみ。

■子育てて気をつけていることは?
▲その子を認めること。

■忙しい中気をつけていることは?
▲体調管理。

■ストレスの発散は?
▲今したいことをする。映画に行ったり、友達をとことん話したり。すぐに発散してしまえるほうです。

■先生は家族の中でどんな役割?
▲主人は「屋根」であり「柱」であるなら、私は「ふとん」または「ソファ」くらいでしょうか。

■先生みたいに元気になりたい時は?
▲私はふさぎこむ時間がもったいないと思えるタチ。周りの人のいいところばかりを見つけると幸せになります。

■先生の元気の源はスバリ?
▲「人」。人がまわりにいるから元気になれる。支えられているし、エネルギーをもらっている。

■最後に、先生が愛してやまないキッチンツールは?
▲シャスールの鍋です。厚手の琺瑯鍋がなくては煮物ができません。この鍋に料理をしてもらっているようなこのです。


三溝先生、ありがとうございました。これからも健康に気をつけて、ご活躍をお祈りしています。

おしらせ:10/22の塩麹講座、残り2名になりました。
by kitchenparadise | 2011-09-22 13:15 | キチパラ講座

ダム・ナチュール塩麹講座

ちょっとくどいけど、昨日の「威張り」ブログの続き。威張った人たちが国をつくると、弱い人から順にその犠牲になります。威張る人は、自分の愚かなことさえも「威張り」に変えてしまう。威張りを正当化しないと生きていけないんかぁ。民の苦しみに比べれば、そんな保身どうでもいいと思うけど。人間というのは、地位やお金を手に入れると、知らず知らずに「威張りオプション」がついてるんだなぁ・・・。オプションは意識してお断りしないとなぁ・・・。みんなじゃないですよ。でも、会社のトップにも多いね。頭がいい人たちにも。
みんな人間は、一個の人間。おんなじです。

さてと。先日、ツイッターとブログでご案内した講座「森光さんの穀物講座と豆カレー」(10/8)は、満席になってしまいました。当日は試食もできますのでお楽しみに。
残念ながら申し込みに間に合わなかった方へ。試食はできませんが。森光さんの「ほとめきごはん」の本の購入や森光商店のスイーツは当日キチパラでお買い求めできますので、ご希望の方は10/8(土)13:00~15:00くらいに覗きにきてください。

もうひとつ、ダム・ナチュールの塩麹講座も、10/22(土)に行います。15:00~15:40、限定10名です。塩麹を自宅で作るには、どういう麹を選べばいいか、そしてどういうレシピに活かすかを、分かりやすく説明してくれます。講師はやすえだえいこさんです。
この講習はすでに何度かキチパラで行っていますが、どれもすぐに満席になります。参加者の方から感想をいただくのですが、この1回の講習で、かなり塩麹マニアになられるようです。
当日は、ダム・ナチュールの塩麹をひと瓶お持ち帰りいただけます。通常、塩麹は1000円近くで売っているところが多いので、それだけでもお得な講座です。
キュウリにまぶして浅漬けのようにしたり、チャーハンやパスタにしたり、スープにすると、スープストック要らずで、最高に美味しいです。

HPにちらっと掲載したので、すでに半数はうまっています。
お早めにメールかお電話で。092-534-6311 メールこちら

(追記:9/21 18:00 あと2名で満席です。)

私が一緒に仕事している先生方は、ただひたすらに「美味しいものを伝えたい。」「子どもたちに本物の食のすばらしさを伝えたい」という信念で料理をしている、「威張り」とは全く無関係で、謙虚で、すてきな女性ばかりです。
思いきって、そんな女性たちが国を作ったらどうだろう?「母なる大地」って言葉もあるように、大地を包むことができるのは実は「女性」かも!
明日のブログでは、そんな素敵な女性のおひとり、料理家の三溝清美先生のトークショーでの回答を発表します。おたのしみに。
by kitchenparadise | 2011-09-21 12:02 | キチパラ講座

「誇り」と「威張り」

子供の頃、父の友達がよく自宅に泊まりに来ていました。毎週何度も、時には違う方面の友達が複数で。
そのたびに、母に頼まれてシーツを整えたり、お風呂にバスタオルを揃えたり、ときには旅館の仲居さん気取りでお酒などをついであげるのも、小学生の私にとっては楽しみでした。

大学生ぐらいになり、その「友達」だっと思っていた客人は、実は「お客様」や「仕入先の方」だったのだと分かりました。父は、どの客人にも同じようにフレンドリーで、どの方にも同じように丁寧語で話すので、どの方が得意先の社長さんなのか、どの方が仕入先の社員さんなのか、私は全く分からずしまい。

私は社会人になり大手損保会社に入社。企業営業の部署に配属されました。上司の課長も係長も主任も、みんないろんな声色を持っていたのを不思議に思ったのを覚えています。
背もたれに大きくもたれかかって大声で話している時は、「あ、部下のTさんかな。」「あの怒った口調は研修生のSさん。」
やや背筋を伸ばしてコペコしている時には、「○鉄のM部長だな」「常務かな。」
声のトーンで相手がどの程度重要な顧客かもすぐに察知できるほどでした。
「相手と自分の関係によって接し方を変える」ということに違和感を感じたOL時代の3年間でした。

社会人としてずいぶん経ちますが、今でも、そんな場面、とりわけ威張っている人に遭遇すると、ちょっとした居心地の悪さを感じます。「あなたと私とでは、私が上だよ。」と言わんばかりの。おそらく本人が気が付いていないことが多いのではないかと思います。

ビジネスにおいての売る側と買う側。年齢が上か下か、出身校で先輩か後輩か、職業の違い、お金持ちかどうか、有名か無名か、男か女か。

最近、「長幼の序」発言で、偉そうにしていた政治家がいましたね。ですが、「長幼の序」の儒教的意味は、「長じたものは幼い者を慈しみ、 幼い者は長じたものを尊敬する」という意味だそうで、威張ることとは全く無関係です。

自分の仕事に「誇り」を持つことが「上から目線」に見えることもあるかもしれませんが、「誇り」と「威張り」は180度違うと思います。私の考える「誇り」は、うちなるものへの自信で、「威張り」は他者を見下す行為ではないかと。

「俺が稼いでやってるんだ。」と、威張ってませんか。
「私がここまで育ててやったんだ。」と威張ってませんか。
「私はこの店でいっぱい買ってやった。」と威張ってませんか。
逆に威張らせることをビジネスにしていませんか。

自分を見つめなおしたら、ボロがでない人はいません。

「よかった。私は威張ってなんかないから大丈夫。」と、思った私が、「大丈夫な私」だと威張ってる可能性が多いってわけです。


ちなみに、父は今でも現役で会社をやっています。最近、元気なおじいさんとしてRKB福岡放送の「豆ごはん」という番組で20分も取り上げられたらしく、威張りはしませんが、自慢ばかりです。(笑)
by kitchenparadise | 2011-09-20 13:13 | 私、こう思う

「米穀問屋のおうちレシピ」~森光桂子さんの穀物講座と豆カレー~

キチパラワークショップのご案内です。

2011年10月8日(土)13:00-14:30 定員10名 場所:キッチンパラダイス
「米穀問屋のおうちレシピ」 ~森光桂子さんの穀物講座と豆カレー~
参加費:1000円 

c0228646_1314346.jpg


この夏出版された「穀物屋森光商店 ほとめきごはん」(リベラル社)の森光桂子さんを講師にお招きして、
身体に優しいお豆のお話、お米や雑穀を上手に使いこなす方法をお聞きします。
また、大評判の特製豆カレーの作り方も伝授していただく予定です。

森光桂子さんは久留米在住。創業130年の米穀問屋の長女として生まれ、豆、米、雑穀、粉という穀物の料理を代々引き継いでこられました。美術大学卒業後、イタリアに渡り、シューズのパタンナーディプロマを取得。イタリア料理を満喫して帰国したあと、一旦アパレル会社に勤務されますが、、生まれ持った美味しいもの好きこうじて、食の道に進むことになったそうです。
実家である穀物問屋の子会社「穀物屋森光商店」を任された後、今年独立。現在は、穀物の素晴らしさを伝えるために、各地で講師をなさっています。


「ほとめきごはん」もじっくり読ませていただきました。たまらなく惹きこまれる内容に仕上がっています。
おばあちゃんから教わった懐かしのごはん、だご汁や煮物ほか、森光さんらしいワンプレートランチ。
お豆や雑穀を使った、体に優しいエスニック料理やピザ、お弁当の作り方なども載っています。
すぐにでもまねできる内容です。
キチパラ発の道具もご紹介いただいています。

10/8の講習では、豆カレーのレシピを教えていただきますよ。
食べたことある方から、「もうめちゃくちゃオイシイんです!!」と聞いていたので、とっても楽しみです。
試食ありです~!!

申し込みは今日から始めますのでお電話でどうぞ。092-534-6311 キッチンパラダイス

ちなみに、当日は「ほとめきごはん」の本や、穀物屋さんのお菓子も買える予定です。

**********************************************************
満席になりました。ありがとうございました。9/19
by kitchenparadise | 2011-09-16 13:28 | キチパラ講座

今日はトークショーでした。三溝先生への30の質問。

今日は13:00から三溝清美先生をお迎えしてのトークショーでした。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。そして、先生!ありがとうございました!
自分でインタビュアーをしていてなんですが、非常に面白かった。気付きの多い1時間でした。
c0228646_1853175.jpg

先生への30の質問は、
「料理教室を始めたきっかけは?」から始まり、
「忘れられない料理は?」
「どうしても手抜きしたい時はどうしてますか?」
「料理教室をするうえで一番大切にしていることは?」
など料理や教室に関する質問。
そして
「ご主人の好きなところは?」「ご主人に言われて嬉しかったことは?」
「子どものケンカで学校から呼び出された後、子供にはなんといって叱る?」
など、ご家族に関する質問。最後の20分は、
「ストレスがたまったらどうしますか?」
「先生みたいに元気になれない時はどうする?」
「元気のもとはなんですか?」などなど、とにかく先生にいろーんな質問を投げかけました。
詳しい答えはすべてスタッフに筆記してもらってますので、後日このブログでご紹介します。

夫婦仲良くするポイントを聞くと先生は、「自分の思ったことを素直に表現する。プラスの言葉をたくさん伝えるようにしている。」とおっしゃいました。先生はなんて素直なんだ~。見習いたい・・・・。
c0228646_198493.jpg

みなさん、熱心に聞き入っておられました。「とても役にたちました。」「涙がでてきました。」「明日から考え方を変えてみます。」「考え方しだいで私はどういう方向にも進めると思いました。」と、メールで感想をいただきました。
インタビュアーである私が一番大きくうなずいていたと思います。

三溝先生の笑顔には、女性として、母として、妻として、社会人として、料理家として、どう生きていくかの軸があります。だからぶれない。先生とは8年お付き合いしていますが、今日はその軸がよく分かりました。



詳しい内容は近々お楽しみに。

明日は「究極の包丁の研ぎ方」講習を13:00からと14:30からと2回行います。
それぞれ空きが1名づつあります。ご希望の方は、tanaka@kitchenparadise.comまで。
by kitchenparadise | 2011-09-14 19:20 | キチパラ講座

「塩壺って、呼吸すんの?」という展示会します。

今日は、10/1(土)から10/22(土)までキチパラで開催する「呼吸する塩壺展」のいきさつ話を。
c0228646_12154080.jpg


昨夏、私が大信頼を寄せている情報通のSちゃん(*情報といっても、美味しいものとか、本物の道具とか、そんな情報)がいつものようにやってきました。
「面白いもの見つけてさ。文ちゃんも欲しいって言いそうだから2つ買ってきたよ。」と、リュックの中に新聞紙で丸めたモノを出しました。新聞紙を丁寧に開くとでてきたのは、土モノの容器。
「ハイ、これだよ。塩壺。」
「へ~、かっこいいね。塩壺って聞いたことある。確か・・・桧山先生も持ってるけど、こんなおしゃれな感じじゃないな。誰が作ったの?」
「これはね、陶芸家の石原くんが作ったんだよ。うんちくはあるんだけど、まぁ使ってみようかなと思ってさ。要るなら1個は譲るよ。」
「いるいる~。」
そんなワケでうちへやってきたのが1年前。「呼吸する塩壺」という名前の意味も良く分からず。

最初の気付きは割とすぐにやってきました。

ある会合に持参する20個のおにぎりを作った時。バタバタだったので、塩壺の塩は濡れた手のせいでべちゃべちゃ。まぁいいやと思ってフタをして出かけました。翌朝フタを開けてみると、何事もなかったように塩がサラサラ。
「あれ?昨日塩が水びたしだったけどな・・・。」なんか勘違いだったかなと、半信半疑。

次は出張の時。帰宅した際、塩壺のフタをあけっぱなしであることに気が付きました。触ってみると、表面がちょっと固まってます。
「あちゃ~・・・。」と、思ったものの、フタをしてその日は就寝。
翌朝、娘のおにぎりを作ろうとフタを開けて指で塩とつまむと、なんとサラサラに戻ってるではないですか・・・。

(え、呼吸するって、おひつみたいに水分調整してくれるのだー。こりゃすごいな。)

それから、何度も何度もフタを開けっ放しにしては確かめてみました。何度やってもサラサラ。

それからほどなくして、買ったもののツンとするのがイヤで、使わずしまっておいた「お塩」を入れてみました。
それが不思議なのです。2日入れてからつまんで食べてみると、かなりまろやかになっています。

(まろやかになってるって…偶然かなぁ・・・。)

毎日、カギっ子の娘のおやつ代わりに「おにぎり」を置いていくのですが、ある日帰宅すると娘が言いました。
「ね、ママ、最近おにぎり美味しい。塩加減がいいよ。今日遊びにきたMちゃんもここのおにぎり美味しいって言いよったよー。」
心当たりがあったのです。この塩壺の本体のヘリの部分にはフタを置くための「かえし」があり、ひとつまみ塩をつまんでみて、多い時はその「かえし」に指をつけて量を調整するクセがついてたのです。
(やはりそのおかげかしら・・・。)

すっかり我が家の必需品になってしまった「呼吸する塩壺」。時々友達に、「これいいよ~。」と自慢してはいたのですが、店で紹介するなど全く考えていませんでした。

ところが。
今年の夏、久留米在住の料理家の森光桂子さんが、「ほとめきごはん」(リベラル社)という出版したばかりの本を持ってきてくれました。創業130年の米穀問屋の家系に生まれ、つい最近まで直営店を任されながら雑穀や豆料理を店で教えていて、料理はもちろん道具を見る目もしっかりしているお嬢さんです。

「キチパラさんの商品も本で勝手に紹介しちゃいました。」と見せてくれたキチパラ商品のとなりに、例の塩壺があるではないですか!
「この塩壺、どうしたんですか?」
「これね、ちょっと紹介で購入したんですけど、すごくいいんです。」

(やっぱり~!アレ、これ紹介したらみんな喜ぶんじゃないかな。Sちゃんの友達っていってたな。)

すぐに情報通Sちゃんに連絡して、塩壺を企画制作している沼田さんと連絡を取りました。
「在庫ありますか???何個くらい買えますか?クリスマスにかかる前、10/1から全商品をキチパラで紹介させてください!」かなり矢つぎばやに言った勢い(熱意?)に押されて、全種類を持って、浮羽からはるばる出てきてくれました。

2時間以上話して、私の塩壺の感想を伝えました。この1年、私が「こりゃすごい」と思っていた「呼吸する塩壺」の設計は、すべて彼女の計算づくだったのです!!


10/1(土)から、おそらく100個以上の塩壺がやってきます。そのどれもが、手で持った感触、色加減、焼き加減、大きさもすべてが個性的なのです。たくさんの中から、これからの相棒を選んでいただきたいと思っています。価格は3800円~7800円まで。まだどこにも紹介していない新作の塩つぼも出品します。


c0228646_13104395.jpg
さらに、本を出版したばかりの森光桂子さんの講習会も10/8(土)に開催することになりました。
「ほとめきごはん」は、TSUTAYAやジュンク堂などでもよく売れているようですね。すごーい。
講座の詳細、お申し込みはこちらをご覧ください。
by kitchenparadise | 2011-09-13 13:23 | おしらせ(SALE等)

キチパラなみじゅう 本日発売!

c0228646_13371898.jpg

本日2011年9月10日より、キッチンパラダイスのオリジナルのペティナイフ「キチパラなみじゅう」の発売がスタートしました。
これまでの「ナミジュー」のパッケージが新しくなり、色も黒・白の2色に増え、刃に「Kitchen Paradise FUKUOKA」と刻んであります。ナイフをカバーする「サック」も付けています。

私が10年前にこのナイフを紹介した時は、「果物をカットするためだけですよね?」とよく言われていました。
いえいえ、違うんです。すごく便利で、私自身25年前に父から買ってきてもらって以来ずーっと使い続けているのです。

・固いフランスパンを切る。
・柔らかいロールパンを切る。
・ふわふわのシュークリームをつぶさず切る。
・ひとつでは大きすぎるハンバーグやお肉を子供でも簡単に切れる。
・熟したトマトを驚くほど薄く切れる。
・魚のうろこを取る。
・栗の皮に切れ目を入れてをむく。

などなど、とにかくいろんな使い方ができると、驚きとともにお客様から多くの感想をお聞きしてしています。
他のナイフに比べて、切れ味がよく、切れ味が長く持ち、多様性があり、小さくて手軽で価格が安い。
これが人気の理由でしょう。

波刃(なみば)の10cmなので 「なみじゅう」、というニックネームになりました。

これからどうぞ、よろしくお願いします。
ネットのご注文はこちらから。 

(在庫はたくさんございますが、一旦なくなると、最大3ヶ月ほどお待ちいただくこともありますのでご了承ください。)
by kitchenparadise | 2011-09-10 13:40 | おしらせ(SALE等)

トワイライトをどう生きるか

東京出張の移動時間に、重松清さんの「トワイライト」を読んだ。(アマゾンから拝借してきた写真)


小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために26年ぶりに母校で数人の同級生が再開する。彼らがタイムカプセルに描いた夢はしょせん夢に終わり、リストラ、病気、夫婦の問題など、それぞれに厳しい現実が立ちはだかっている。「トワイライト」というタイトルは、人生の黄昏(トワイライト)にどう生きるかという作者の問いかけらしい。

同級生に「ジャイアン」と呼ばれていた主人公のひとり徹夫は、「しずかちゃん」的な同級生の真理子と結婚しているが、二人は離婚寸前。夫は、何度も仕事が変わってもうまくいかず、妻や子供たちには見放され、最近は妻に暴力を振るようになっている。元来明るく賢い妻ではあるけれど、暴力を振るわれると不安定になり、小学生と中学生の子供を置いて時折逃げ出してしまう。
シュークリームなどを買って帰り取り繕う徹夫だが、どうも素直になれず、結局また暴力を繰り返してしまう。

読んでるうちにやりきれなくなり、途中で本を閉じ、また数時間経って読むので、丸2日かかってしまった。

誰でも子供のころはたくさんのい夢と希望があった。なりたいものにはなれると思った。まぁ最近の子はもっと現実的かもしれないけれど、それでも将来なりたいものには「野球選手」や「サッカー選手」などが並ぶ。泣いたら抱きしめてくれる母がいて、没頭できる遊びがあって、課せられるプレッシャーなどはほとんどなかった。

大人になれば、イヤなことが多い。大人はそのイヤなこと折り合いをつけながら、バランスを保ちながら生きていくしかない。上手にバランスを保てないから不安になる。日々ふりかかる壁には、立ち止まるか、超えるか、逃げるかしかないわけで、よほどの、モチベーションでもなければすべての壁を乗り越えられなんてできない。

それにしても人間つくづくうまくいかないものだと思う。主人公が同年代ということもあって、非常にリアル感があり、山手線の乗りながら、喪失感でいっぱいになってしまった。最後の数ページでは、作家に「頼む、どうにか最悪のシナリオになりませんように。」と願わずにはいられなくなってしまった。


主題の「トワイライト」をどう生きるかを考える。

生きてるだけでいいじゃない。うまくいかない自分でいいじゃない。
人を責めるせ前に、自分を知って自分を認めてあげること。それで十分じゃないかな。

「諦める」のではなく「受け入れる」と言いかえれば、ちょっと楽。私は、受け入れてばかりですよ。


***************************************************************
来週は、10月の塩つぼ展のことと、最近出版された「ほとめきごはん」の森光さんのワークショップをご案内します。
また来週行う2つの企画の空きがでましたので、キチパラHPの右下のバナー「店内ワークショップ」をご覧ください。
by kitchenparadise | 2011-09-09 11:45 |


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具のテストや考察、お店のお知らせ、出会った方々や興味深い本などを毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


by kitchenparadise

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

カテゴリ

全体
キッチン道具について
おしらせ(SALE等)
お店でのできごと
キチパラ講座
なみじゅう
私、こう思う
キチパラのなりたち
言葉

家族
福袋
ともだち
プレスリリース
私のプロフィール
私の日常
耳下腺腫瘍顛末記
じゃないお弁当
私が好きなもの、好きな店
未分類

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月

最新の記事

生活のたのしみ展に行ってきた
at 2017-03-27 15:58
マニアマニエラの取材
at 2017-03-25 08:00
おろしはおろしでも、おろし違い
at 2017-03-24 07:30
マイナスエネルギーは圧倒的に強い
at 2017-03-23 14:50
16周年特別企画:キチパラ春..
at 2017-03-22 07:30

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

雑貨
本・読書

画像一覧