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若い時に流さなかった汗は、年老いてから涙になる。

「若い時に流さなかった汗は、年老いてから涙になる。」
アシックスのグランドマイスター三村仁司さんの言葉。
野口みずきさんや高橋尚子さんを陰で支えた靴職人。

若い時の苦労は何事にも代え難いということなのだろう。そんな言葉を10代20代に聞いてもピンとこなかっただろうが、40代になってみると、身に染みてわかる。わかるし、年老いてないまでも、どうりで年齢を重ねてからの涙が多いはずだと、自分に照らし合わせて思ったりする。

今の若者には、「努力」「勤勉」「忍耐」など、かっこ悪いことかもしれない。むしろ「自由」で、「思い通り」「我慢せず」生きる生き方が輝いてみえるかもしれない。
でも、まわりを見回しても、努力し、頑張った人、辛いことにも耐えた人は、確かにそれを乗り越える力ばかりか、他人を労わる気持ちが芽生えている。

いつでも遅くはない。しっかり汗を流して、耐えて、すべてを乗り越えていこうではありませんか。乗り越えた人だけがわかる強さと優しさを抱えて、喜んで年を重ねていこうではありませんか。ね。


この言葉、あまり知られていない「到知」という本で知りました。愛読書です。なかなか雑誌です。


by kitchenparadise | 2016-01-30 12:10 | 本と言葉

忙しい方必見「重ねて火にかけるだけ」とは!

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昨日、新生活でぜひ揃えていただきたい道具のひとつとして「厚手の鋳物琺瑯鍋」をあげました。厚手の鍋はアルミやステンレスに比べて重いわりに、どう使っていいのか良さがいまひとつわからないという方も多いのです。
みなさんにどう説明しようかと思っていた時、この本を見つけましたー!
「重ねて煮るだけで絶品おかず」ワタナベマキ
熱伝導が良い厚手の鍋があると、少なめの水分でうま味を引出して美味しくなり、栄養価の高いバランス良い料理が短時間で作れる、という本なのです。

薄くて軽い鍋だと、鍋肌に近い材料から急激に加熱されて焦げたり、仕上がりにムラができたりします。
また中まで火が通る前に水分が蒸発してしますので、たくさんの水分が必要になります。
厚手の鋳物琺瑯鍋なら、切って火にかけるという作業だけで、素材からでる水分を多く活用して、「蒸し煮」「スープ」「汁気のある蒸し物」「鍋」といった料理が簡単に作れます。

厚手の鋳物琺瑯鍋は、「忙しいけれど、できる限り手作りで栄養バランスがいいものを食べたい」という人に、まさにぴったり。
いつもこのやり方でパパッとおかずを作っていた私ですが、この本でさらにレパートリーが広がりました。タイトルもわかりやすくてとてもキャッチーです。

今週の私の15分おかずをご紹介。
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ポトフみたいに作ります。玉ねぎ、ジャガイモとカボチャ、レンコン、キャベツ、ニンジン、にんにく(つまり冷蔵庫にあったもの)などを入れて、水と白ワインを1/2カップづつくらい入れて塩コショウを少ししてフタ。中火にして弱火で7.8分。ソーセージ入れて数分、ブロッコリー入れて2分。終了。
あんまりたびたび蓋を開けないほうがいいです。

これだけで十分な栄養があるでしょう。完全なスープにしたい人は、水分を大目に。

次の日はこれ。
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買い物に行けなかった日のおかずです。玉ねぎをしいてカボチャとジャガイモと大豆。ベーコンを入れてセロリの茎。水と白ワイン少々を入れて塩コショウ、弱火10分。豆乳1カップ入れて温めて、最後にバターひとかけ。この日はパルメジャーノを削りました。ややスープ仕立てに。

味が足りないという人はブイヨンを入れてもいいでしょうが、私は素朴な味が好きです。

まさに、タイトル通り「重ねて火にかけるだけ」なのです。

2人分くらいまでなら22cmなどの大きいものより20cm以下がベターです。一人なら18cmでも。

参考までですが、
和風の時は、水でなく出汁にして、お酒とちょっと醤油でも。
イタリアンにしたい時は、アンチョビとニンニク、オリーブオイルも加えて。
中華風は、長ねぎ、ごま油、紹興酒(酒でも)とみりんなどで甘みを加えたりも。
アジアンなら、お酒、ごま油にナンプラーを垂らして。黒酢をいれてもいいと紹介されてます。

冷蔵庫にある野菜で、栄養満点です。
帰宅してずぐに、切って入れて、火にかけて10分か15分。あとは鍋に任せて着替えながら仕上がりを待つだけ。忙しい人に最適ですね。

注意点がひとつ。鍋によって水分の蒸発が多い鍋はうまくいかない場合が多いです。小さくても重い鍋を選んでくださいね。

せっかくだから、18cm限定のフェアをしましょうか。ちょっとお待ちを。
by kitchenparadise | 2016-01-29 17:02 | 本と言葉

新生活にそろえる台所道具

そろそろ一人暮らしの準備が始まりますね。お客様から聞かれるので、今日は、そろえるべき道具の一覧を書きたいと思います。今回は、自炊する予定の初心者一人暮らしを想定しています。

①包丁とまな板:三徳包丁(先が尖った牛刀も便利)と、なみじゅう(キチパラオリジナル)。薄いまな板は包丁を悪くしますので、小さくても少し集めのまな板を。包丁は思い切って5000円程度のを買うと研ぐ回数がかなり少なくて済む。

②キッチンハサミ:包丁の代わりに使ったり袋を切ったりする。刃物は安いのはダメでーす。

③菜箸・計量スプーン・計量カップ:計量は小と大のスプーン。計量カップは200cc

④おたま・シリコンヘラ・木べら・フライ返し

⑤トング:パスタなどの麺類。お肉焼いたり、サラダにも。

⑥みそこし:あまり使わない人は少々安くてもOK。

⑦ボウル・ストレーナー:1セットなら19~20cm程度の直径。

⑧鍋:片手鍋か行平鍋15-18cmを1台と、20-22cmを1台。

⑨フライパン:24cm。蓋もセットで買いましょう。

⑩ケトル:1L~1.5L。毎日使うのに大き目は邪魔です。

⑪スケール・タイマー

⑫そのほか:しゃもじ・ピーラー・おろし金

細かいこと言えばきりがありませんが、この程度揃えればよいのではないでしょうか。
もし、自炊に意欲的なお嬢様(もちろんお坊ちゃまでも)がいらしたら、ぜひ揃えていただきたいおすすめの2つの道具があります。

ひとつは中華鍋
。煮る、炒める、蒸す、ゆでる、焼く、などあらゆることをこなすので、とても便利。フライパンが1個では足りない時、鍋が足りない時など、まさに万能選手なのが中華鍋です。

それともうひとつは厚手の鋳物琺瑯鍋です。
ル・クルーゼ・シャスール・ストーブ・バーミキュラなどの鍋のこと。もっとお安いのも出ています。
この18cmか20cmをひとつ持っておけば、忙しい学生さんや社会人でも驚くほど手間暇かけずに、帰宅して料理が簡単にできます。
そのレシピとオススメ本を明日紹介します。最近はまっているレシピ本です。
by kitchenparadise | 2016-01-28 16:21 | 道具:キッチン道具全般

facebookのいいね!を。

明日の蚤の市出店がいよいよ厳しそうな天候になってきました。
昨日ブログで書いた通り、蚤の市参加できるか否かの予定は、キチパラのフェイスブックページで、1/24の朝8時にアップする予定です。こちらに「いいね!」してご確認ください。
https://www.facebook.com/kitchenparadise.fk

キッチンパラダイスのフェイスブックでは、HPより一足早く、ラボ講座やイベントのご案内をできることが多いので、チェックしておいていただくとありがたいです。

福岡の方、明日、蚤の市でお目にかかりましょう!たぶん。できれば。汗)

39年ぶりの寒さって、どのくらいなんだろう。

私が0歳の頃。わかんないなぁ。




うそです。笑) もう小学生の頃です。確かにあのころの福岡は雪だるま作れました。
雪だるまを転がしながら学校に行ってたから、あの頃くらいの雪でしょうか。
みなさん、ご安全に。
by kitchenparadise | 2016-01-23 15:10 | おしらせ(SALE等)

「沈黙のひと」からみる食卓の記憶

面白くて2回続けて読んだ本。私に限らず、老いを感じ始めた方、身近な人が病や老いに直面している方、家族のありかたに思い悩んだことがある方には、胸がざわめく、衝撃的な内容だと思う。衝撃的な上に後をひく。
「沈黙のひと」(文集文庫) 小池真理子著。
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小池真理子といえば、艶やかな恋愛小説の名手だが、この小説は違う。
50代になる主人公は7歳で両親が離婚したため、父親とはほんのたまにしか会わずに過ごしてきた。そんな父が、パーキンソン病を患い、不仲だった後妻との生活を自ら避けて施設に入ってしまう。病から文字通り「沈黙のひと」となってから、遠ざけていた父親を度々見舞うようになり、思いがけない父への濃い愛情が芽生えてくる。そして父が他界。遺品のワープロや手紙から、初めて父の隠された想いや人生を知る。
短歌を趣味としていた父の歌がところどころにでてくるが、それが小池真理子の亡き父が実際に読んだ作品と言うのは驚かされた。あとがきに「本書は亡き父に捧げる」とある。
ちなみこの「沈黙のひと」は2013年に吉川栄治文学賞を受賞した作品。

この小説には、昭和史の中の食卓の風景が登場する。昭和30年代、シングルマザーに育てられた主人公の様子。一文を抜粋。

「学校から帰れば家に誰もいなかった。当時の流行言葉でもあった「鍵っ子」といういう状態にも、私はすぐに慣れた。
母の用意してくれたおやつを食べ、友達と貸し借りしている少女漫画を読んだり、外で近所の子供たちと遊んだりしているうちに母が帰ってくる。夕食までのひととき、学校の宿題をしていると、台所からは母が煮つけるカボチャや魚の香りが漂ってくる。
母はいつも機嫌がいい人だった。疲れた顔を見せず、愚痴も言わなかった。ラジオの音楽番組や落語を聴きながら、私は母が作った夕食を食べ、母とたくさんおしゃべりをする。(中略)
母はひとつひとつ楽しそうに聞く。笑う。食事がすむと、母はりんごをさらに載せて運んできて、見ている前でするするとりんごを剥く。きれいに八等分にしたりんごを前に、私は母がいれてくれるほうじ茶を飲む。」


物語の中の父は、ほかの女性との間に子供を作ったあげく、主人公の母と離婚をするわけだが、母は月に数回娘に会いにくる元夫に、いつものような母らしい家庭料理をこしらえる。玄関で母は小さく手をふって父を見送る。恨みつらみを感じさせない。おおらかな母であったと書かれてある。

おやつを作り置きし、カボチャや魚を煮付け、一日の会話としながらほうじ茶を飲む。母がりんごをするすると剥く場面が浮かぶようだ。コンビニで買ってきたおやつはない。そこにはテレビの雑音もない。

この食卓の記憶が、主人公を育てている。おそらく著者本人を育てた食卓の風景なのだろう。
最後に父をゆるし、受け入れ、愛しむ、ひとりの大人に成長した女性の原点が、この昭和の食卓の記憶あると読者に投げかけていると思った。


昨晩、御年90歳になられる私の師匠、料理家の檜山タミ先生から突然のお電話に驚いた。
「料理は波動。心をこめて料理したものを子供に食べさせていたら、若い時はどんなにはねっかえりでも最後はちゃんと立派な大人になっているのよ。そういう人たちはたくさんみてきたから。そうでない人もね。
90にもなったから、それを伝える役割があると思ってます。」とおっしゃった。


食卓の記憶。深く考えさせられる。
by kitchenparadise | 2016-01-21 14:18 | 本と言葉

2/20 スンリョンさんの「デリごはんでラボ講座」

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2016年2月20日(土) 
午前の部11:00~13:00 午後の部14:00-16:00
「デリごはんでラボ講座」
講師:パクスンリョンさん(デリ・マシェリ)
場所:キッチンパラダイスLABO(福岡市中央区白金)
参加費:4000円 参加人数:8名×2回
内容:デモンストレーション中心の講習会+試食


追記:満席 となりました。(1/20 20:20)


メニュー:
鶏肉のカレー煮込み~ココナッツ風味~
ほうれん草とジャガイモの洋風玉子焼き
切り干し大根のトマトパスタサラダ
セロリとリンゴのサラダ
ひじきのナムル
おまけ・ろくすけの塩むすび
(準備の都合で材料が少し変更になることがあります。ご了承ください。)

スンリョンさんのブログ「料理人気。」は、日々のお店のメニューがご家族への心のこもった食卓が日々つづられています。福岡の人気のデリカテッセン、「デリマシェリ」の作りやすくて美味しいおうちごはんを教えていただきます。
今回は、デリマシェリで味わえたり、これから新メニューとして考案されたメニューばかり。
いつものごはんやおもてなしにも活用できる構成にしていただきました。お楽しみに。


お申し込みは1/20からです。
お申し込みはメールstaff@kitchenparadise.com またはお電話(092-534-6311)でお願い致します。

メールタイトルは「デリごはん」お名前とお電話番号、午前か午後をお知らせください。
追記: 満席となりました。(1/20 18:20)
by kitchenparadise | 2016-01-21 11:30 | キチパラ講座

まな板をお湯で洗わない理由とは

まな板を洗う時は、どうやってますか?いきなりお湯で洗う人はいないでしょうか?先日お客様にお話ししたところ「熱湯で洗ってました。知らなかった!」と言われたので、過去何度か書いてはいるのですが、改めて。
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(写真は洗剤を使わずに洗う木のまな板の洗い方です)

まな板はお湯をだと汚れが落ちやすいと思われますが、そうとは言えない場合があります。逆にカビや黒ずみの原因にもなっていることが多いのです。

肉、魚、卵などにはタンパク質が含まれます。タンパク質の凝固温度は、凝固開始が58℃、完全に凝固する温度が80℃です。温泉卵を例にあげるとわかりやすいかもしれません。卵黄の凝固温度は約70℃、卵白の凝固温度約80℃なので、固まらない67℃くらいに調節して茹でると温泉卵になるわけです。

まな板で卵を切って、そのわずかな汚れが付着していたとします。お湯をかけると、まな板に付いたタンパク質が固まってしまます。熱で変性したタンパク質はまな板にさらにべっとり付き、取れにくくなるのです。
中途半端に落ちずに残ったタンパク質は、黒ずみ、カビ、そして臭いのもとになります。木のまな板が黒く汚れる大きな原因にもなります。給湯器の温度が70℃とか、高く設定している場合は、最初から熱いお湯で洗わず、汚れを落としてから改めてお湯をかけたほうが、汚れがきれいに落ちやすいです。

「まな板は熱湯では洗わない。
洗うのは水かぬるま湯で。熱湯かけるのはその後で。」


また、木のまな板は、使う前に濡らしてからきれいな布きんで拭いておくと、汚れが入りにくく、洗う時にも便利です。スポンジでなくタワシのほうが汚れはよく落ちます。

最近は便利な除菌スプレーや漂白剤なども出ていますが、過度な除菌をしなくてもいい方法を知っておくとちょっと便利です。特に木のまな板は、汚れさえきれいにとれば、木そのものに抗菌作用がありますから。

東京都福祉保健局のHPではこうあります。
****************************************************************
•木製のまな板は、細くて深い包丁傷ができるので毎日の手入れで徹底的な洗浄と殺菌をするとともに、たびたび表面を削らなくてはなりません。
•プラスチックやゴム製のまな板は比較的包丁傷が浅いので、フキンと塩素系の漂白剤で殺菌パックすると効果的に消毒できます。
•加熱済み食品用と未加熱食材の下ごしらえ用のまな板は別のものを使います。
•食材をかえるごとにまな板に熱湯を十分にかけて消毒しましょう。
****************************************************************
もちろん、これが間違いというわけではありません。ただし、熱湯で殺菌するのであれが、2.3秒では完全では奥まで届きません。
O157が流行った時は、「80℃以上の熱水に10 分以上つければより安心」と、関連のお役所がネットで公開しています。役所としては、塩素系漂白剤を使ってでも、熱湯を十分にかけても、完全殺菌第一なのでそうでしょう。

家庭では、まずは汚れの落とし方を知っておくことが先決ではないかと思います。


福岡もちらほら雪が降っています。2016/1/24(日)キチパラが参加する福岡護国神社の蚤の市、どうやら寒くなりそうです。出品商品をさらにアップしましたので、お越しになる方はご覧ください。こちらです。
by kitchenparadise | 2016-01-19 12:32 | 道具:まな板と包丁

セラミックフライパンは買うべきか

このところ、フッソ加工のフライパンよりセラミックフライパンのほうがいいのか?というご質問をよく受けるので、整理しておきます。
商品名に「セラ」という名前がついているものは、ほとんどセラミックのコーティングがされていると考えていいでしょう。また、基板はほとんどアルミかアルミ合金などで、実はフッソ加工と同じ。つまりそもそもの熱伝導はフッソとセラミックは変わりません。表面がセラミックでコーティングされているだけです。

なぜセラミックが世にでてきたかですが、
①フッソ加工の有害物質が問題視されたため。
②フッソ加工の耐久性の悪さ。
が主な理由です。
①は、本当です。フッソ加工には高温になると有害物質が出ると言われ、欧米ではすでに規制があるか、準備段階です。私がスイスダイヤモンド(スイス)やスキャンパン(デンマーク)のフライパンを紹介するのは、その有害物質PFOA等を排除した商品だからです。今のところまだ価格が高いのですが。フッ素加工は高温になると、有害物質がでますが、温度を守っていれば問題ないというのが、日本のメーカーの一般的な考え方です。(と言っておきましょう。)

②は、確かにそうです。特に薄くて軽いアルミの基板のものは温度の上がり下がりが激しく、フッソ加工はこの温度変化が苦手なので変な感じです。つまり薄いフライパンは、フッソ加工はどうやったってすぐに悪くなります。

セラミックフライパンの長所は、
フッソ過去の①の悩みは解決します。
セラミックは大変安全な素材だからです。
また、おなじアルミ基板だとしても、セラミックのほうが遠赤外線効果で熱の通りがやや良いのです。ただし、おなじ基板、同じ厚さならです。底が厚めのフッソ加工フライパンや鉄のフライパンにはかないません。

セラミックフライパンの耐熱温度は400度以上です。フッソ加工の240℃~260℃表記に比べればだいぶ高いです。これも、ただし、高温で使う必要が無いのですし、万が一超高温調理してしまった時は、セラミックの場合はセーフということだけです。フッソあろうとセラミックであろうと高温では使いづらいです。
現在の新型ガスコンロにはSiセンサーが義務付けられていて、高温にはならない仕組みですが、フッソ加工は高温よりむしろ急な温度変化の繰り返しに弱いので、その点はセラミックのほうが有利でしょうね。

セラミックフライパンは焦げ付かない、いうのは、正しくありません。使い始め、あるいは使って数か月は焦げ付きくいのは、フッソ加工と同じですが、最後は焦げ癖ができて焦げ付きます。つまりは使い捨てです。必ず表面加工は劣化します。


セラミックフライパンは耐食性が高い、とうのは本当です。

アルミだけのフライパンは、酸に弱く、フッソ加工も、素材を入れっぱなしにしておくと、焦げ付きやすくなります。セラミックのほうが入れっぱなしにはよいと聞いています。(これは試したことないですが)


セラミックフライパンは手入れが簡単というのは、最初だけです。少し程度の良いセラミックだと数年持ちますが、良いフッソ加工も数年持つものもあり、セラミックだけ手入れが簡単ということはないです。
私が数年定期的に使っているセラミックもだんだん汚れて焦げ癖が付いてきました。
しかも、価格帯の安いものだど、傷がつきやすいのもセラミックの特徴です。(良いものはこの限りではありません)


つまり、セラミックといえど、10年以上きれいに使えるわけでなく、やはり油を使ったほうがモチがよいわけです。

セラミックの利点は、安全性。耐食性。遠赤効果、が素晴らしいことです。
あとは、中火以下で使い、汚れをこまめにきれいにすれば、汚れがつきにくいものもある。ということでしょうか。CMのようにいつまでもツルツルと玉子がすべるわけではありません。


セラミックフライパンは買うべきか?についてですが、フッソ加工は安全性が心配だという方は、やはりセラミックのフライパンか、あるいは安全性を考慮したフッソ加工フライパンを選ぶのをお勧めします。
買い替えがいやだという方は、この機会にぜひ鉄のフライパンを並行して使ってみてはどうでしょう。ちなみに私はプライベートでは安全性のあるフッソ加工と鉄のフライパン数種を使い分けています。

今日はこれくらいで。

2015年までの私のいくつかの実験をもとにしたセラミックに対する考え方ですので、ご了承ください。
商品開発は日進月歩で、私も把握できていなことがいっぱいあるでしょうから。
by kitchenparadise | 2016-01-18 13:31 | 道具:フライパンや鍋

香味鍋にはまっている

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この冬、香味鍋という鍋にはまった。これまで、あらゆる窯元が作った鍋や、売れに売れている流行の鍋などいろいろ買ってきたけれど、群を抜いてこの鍋は素晴らしい。文句のつけようがない。11月に購入して、毎週何度も食卓に登場して、毎回その機能性とデザイン性に惚れ惚れしている。毎回、買って良かったーと思いながら使っている。12月からは地味にキチパラでも取り扱うことにしてしまった。スタッフもみーんな買ってしまった。

なるほど、料理の理屈を理解した料理研究家が考え抜いて、一流の作り手が手掛けるという最高のコラボだからうなずける。料理研究家は松田美智子先生。陶芸家は中川一志郎さん。お二方とも超一流。

ちょうど本日、1/14(木)夜9時から、NHK「今日の料理」で松田美智子先生が鍋料理のレシピをなさるらしい。
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ちなみに、昨晩8時に自宅に帰り、バタバタ作った鍋はこちら。
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料理家のようにキレイな撮影ができず、鍋のイメージを落としたら申し訳ない!バタバタと帰っても10種類くらいの具材を入れて栄養満点で、シメまで楽しめて、何よりこんな寒い日にはもってこいなのが、鍋。しかもこの香味なべを使い始めて、食の豊かさ、食べることのありがたさまで感じる気がする。やっぱり見た目も、大事ね。

特筆すべきは蓄熱性。この鍋、いったん温まって沸騰すると、食卓にコンロが無くてもしばらく沸騰している。ガスから離しても驚くほど長く沸騰している。5分。いやそれ以上かも。いつ沸騰が止まるんだろうと、その不思議につい眺めてしまう。しかもぜんぜん冷めない。昨日も食事の時間30分ほど、ずーっと温かいまま。

蓄熱性は、ベタライト鉱石を含む土、底面のくぼみ、厚みにヒミツがあるらしく、吹き零れないのは、蓋の中央に垂直に蒸気が抜ける穴があるからだろうと思う。この形状が本当に見事。
取っ手がついていないけれど、フチに厚みがあり持ちやすい。
なんと、ケーキやパン、肉を焼くこともできるし、普通の煮物もできるし、オーブンにも入れられる。

私は小さいのを使っている。径25cmで重さ3キロ。小回りが利き、2.3人分の鍋用。
スタッフは大きいのを買った子もいるけれど、そっちは径32cmで重さが4キロ近い。

香味鍋 小・22000円(税抜)  大・36000円(大) キッチンパラダイスで現品をご覧いただけるのでぜひ見ていただきたい。
ただでさえ、入荷待ちなのだけれど、最近テレビででたりしてるし、手に入れるのが、この冬には間に合わないかも。

昨年、一番の私のヒット商品の鍋「香味鍋」。
その機能性はもちろん、食べる時の満足度、見た目の温かさが本当に素晴らしい。

キッチンパラダイス092-534-6311 staff@kithenparadise.com
by kitchenparadise | 2016-01-14 11:42 | 道具:フライパンや鍋

「心が強い人 少し弱い人」加藤諦三著

久しぶりに加藤諦三先生の本を読んだ。タイトルだけでおなか一杯になる感があるので、最近は近づかなかったけれど、やはりこの方の本は常に一貫性があって、読み物としておもしろい。

「心が強い人 少し弱い人」加藤諦三著(三笠書房)

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一冊の本の中に繰り返し書かれているのは、本当に幸せはどこにあるのかということ。
幸せになろうという自己実現の妨げになるのは「他人」である、という。
「他人によく思われたい」「他人の態度が気に入らない」「嫌われるのが怖い」「他人の言葉に傷ついた」といった類ののこと。
知らぬ知らぬのうちに、皆から認められることで自分は満足できると思い込んでいる。注目されることが目的になったりする。もともと自分はつまらない人間だと感じ、だからこそそれを他人に悟られまいとして虚勢をはるようになる。
著者は、「気に入られよう気に入られようとすればするほど、実は自信を失うことになる」、つまり本当の幸せから遠ざかるのだと説いている。


自己の現実を拒否せず、ありのままの自分を受け入れ、本当の自分を隠さない。身の丈以上のものに執着しない。それが、本当に心の強い人であり、自らの幸せを掴める人であると語る。

そうはいっても、ありのままの自分を受け入れられない自分が、今の自分の場合もあるから、人の気持ちはややこしい。

加藤諦三先生に限らず、幼いころの養育者から、ありのままの自分を認めてもらってない場合に常におこる現象が、この虚勢だという人が多い。〇か×の問題ではない気がする。親はだれでも「私は子供を認めているつまりだ」という言うと思う。それは怪しい。意識的でなく、無意識の問題であるから。微妙な無意識を感じ取って子供は清涼していくから。
まぁでも、私自身を振り返っても、一貫してそのようにお嬢を育ててきただろうかと疑問に思う。大人になったお嬢をみてみないとわからない。

なかなかどうして、ドキリとさせる本。
子育てに悩む人、仕事の人間関係に悩む人などがお読みになると、うなずく点が多いのではないでしょうか。


おしらせ:

1/24(日)は、護国神社蚤の市に出店します。初出店です。最後かも。笑)
圧力鍋や鍋のB品をアウトレット価格ほか、2月に値上がりするなみじゅうも販売します。
明日から順次、ブログとフェイスブックでアウトレット対象商品の紹介と取り置きを受け付けますので、ぜひチェックしてください。
by kitchenparadise | 2016-01-12 17:44 | 本と言葉


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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