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棚卸し

今日は、キッチンパラダイスの棚卸デーです。キチパラはホームコマース(有)という会社で運営しており2月末が決算なのです。
全員で棚卸しにかかっています。私がなにしろノロいので、スタッフがテキパキしてやってくれて助かります。

棚卸が終わると3月7日には、キッチンパラダイスは16周年を迎えます。本当に早いものです。
まだまだ新人のつもりなんですが、16年のお店はこの辺ではちょっとした古い店になってきました。
明日か明後日には、16周年記念フェアでフライパンをアップする予定です。

by kitchenparadise | 2017-02-28 19:52 | 私の日常と家族

おひつ、すし桶がカビる人は読んでください

おひつやすし桶がカビましたって方、多いですね。
私のすし桶、全くかびてません。母から12.3年前に買ってもらったものです。

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正真正銘の片付けベタのO型、おおざっぱの私ですが、なかなかきれいに保ててます。
おすしに、おひつに、おにぎりの保存にと、かなりの頻度で使ってます。

カビさせてしまった人は、こんな覚えがあるのでは?

①完全に乾かないまま続けて使っている
②何日もいれっぱなしにした
③桶に水をはってしばらく置いてから汚れを取っている。
④洗ったあと、よく拭いていない
⑤シンクの近くや、湿気があるところに干している

ほかにもこんな方もカビやすいかも。

⑥内側を濡らしてから使っていない
⑦タワシでなくスポンジで洗う

カビが好きなのは、湿気と温度です。寒いとあまりカビにくいですし、また乾燥してるとカビにくくなります。
桶に水をはってから汚れを取るというのは、「汚れをふやかす」には良い方法ですが、水分が木の奥まで浸透して乾かすのに時間がかかります。
しっかり水分を吸った後、乾燥が早い気候ならいいのですが、雨続きで室内干しになると乾くのに時間がかかり、まるで洗濯物の生乾きのような状態になります。それがカビの原因です。つまり、濡れたままの時間から、乾くまでの時間が長くなってしまうわけです。

汚れもカビの原因を作ります。木肌はスポンジでは取れない汚れが多いのです。目にみえなくても木に入り込んでいる汚れがありますのでタワシのほうが取れます。洗剤で洗うと洗剤が残り、水道水に含む鉄分で黒ずむこともあります。表面の黒ずみは、タワシでこすったり、レモンの酸味をかけて取ったり、塩をかけて取ったりもします。早めに処置すれば薄くなることも多いです。

また、内側を濡らして(軽く拭く)から使うと汚れがつきにくくなり、水で長時間ひたして取る必要もなくなります。できればパパッと洗うにこしたことはありません。特にジメジメの時期は。もし乾きにくいなら、しっかり拭くことです。髪毛のタオルドライと一緒で、きちんと髪を拭いてからドライヤーしないといくら時間があってもなかなか乾かないのと同じです。
乾きにくいなら、少し遠くから軽くドライヤーと当てて乾きを促進させるのもひとつの手です。(薄手のものは急激な乾燥に弱いので気をつけて)

とくに内側の隅のほうからカビることが多いので、その部分だけでもしっかり水分をとり、そこに風が通るようにして乾かすことが大切です。

何も難しいことはありませんよ。すぐに慣れます。

①水で濡らして拭いてから使う。
②水分をきれいに拭き取り、空気がよどまないところで早めに乾かす。
③タワシで汚れを取る。
④続けて使う時には、完全に乾燥してから。

この4つだけでも頭にいれておいてくださいね。50年以上使いましょう!!

もし一人暮らしやお嫁にいかれるお子さんいらしたら、プレゼントされるといいですねー。
母からのプレゼントだったからこそ、大事に使おうと思ったので。
ぜひカビない方法を教えてあげてくださいね。









by kitchenparadise | 2017-02-27 14:14 | 道具:セイロやすし桶

プレミアムフライデー

▪️おしらせ: 3月4日(土) 田中博子さんのジャム講座、午後にに空きがでました。ご希望の方はご連絡下さい。

昨日からプレミアムフライデーとやらが始まったらしい。キチパラのスタッフから「うちはプレミアムフライデー対策はするんでしょうか?」と聞かれて思い出した。

ちょうど友人がやってきたので「そちらの会社はプレミアムフライデーやってる?」と聞くと、
「あぁ、あの恵方巻みたいなやつね。」と返された。笑)

なるほど。確かに消費を促す策だといえば、恵方巻だ。だが、恵方巻は在庫がわんさか残るが、プレミアムフライデーで残るのは仕事だけ。
誰かの街頭インタビューで言うとおり、「帰っても仕事の量は変わらないし、結局どこかでしごとやんなきゃいけないからね。」ということだ。

銀座の奥様のインタビューは、ステキ(!?)な解答だった。「プレミアムフライデーでご主人が早く帰宅されたらどうしますか?」に対して、
「子供の面倒みてもらう。」「たまには食事作ってもらう。」笑)
奥様を助けるために早く帰るというのも、ステキなプレミアムフライデー。
「早く帰るから、何してほしい?」なんて聞いてくれるご主人なら、さらに理想的で100点。

かくいう私は昨日、プレミアムすぎるフライデーだった!私が25年以上大ファンであるシンガーソングライターの小沢健二さんが、19年ぶりにテレビの生放送(ミュージックステーション)に出るという、まさにプレミアム中のプレミアム。盆と正月と誕生日とクリスマスと、あれとこれとが一緒にやってきた。さらにNEWS ZEROのロングインタビューにも登場してくれた。

あまり知られていないが、小沢さんは10年ほど前から、世界の、特に発展途上国などに長期滞在しながら、その国々の様子や、外から見た日本などを、「うさぎ!」という物語(現代版イソップ物語かな)として綴っている。ミュージシャンなのか学者なのか、ちょっとした冒険家なのか、非常につかみにくい方だが、とにかくそんな活動を自由に行っている。そんな彼が突然表舞台に戻ってきたので、もうびっくりなフライデーだったわけである。

話が長くなるので、私のプレミアムはいいとして。
キチパラはいまのところプレミアムフライデーは考えておりません。自分で自由に早帰りができ、自由に家族との時間を作れるような風潮になればよろしいけどなぁ。会社から促されるのでなく。会社に貢献して、自由を勝ち取る、みたいな感じで。



by kitchenparadise | 2017-02-25 18:11 | 私、こう思う

炊飯たまに失敗する原因はこれ

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ごはんを炊くとき。お米を洗ってからザルにあげて濡れ布巾をかけておき、1.2倍の水を加えて自在飯鍋という土鍋で炊くというのがふつうだ。30分浸水してからザルにあげて炊くこともある。(季節によって1:1から1:1.2に変える)
お米も同じ、鍋も炊き時間も同じ、水も1.2倍で同じなのに、特に1合しか炊かない時、たまに水っぽく仕上がることがある。

もしやと思い.....あることを計ってみた。
お米をザルにあげた時の水切り時間。

30分浸水した後、竹ザルで水をザッザッと切りまして、いつもならそのまま土鍋に入れるのですが、それからさらに3分間琺瑯の上にのせていた。ひょっとしたら、十分に水がきれてないんじゃあ......
3分後。うわっ!
水切ったのに、こんなに水がでてる!
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テレビでよくやる電動シェーバーテストのよう!
「しっかり剃ったつもりなのに、こんなに残ってるんですね。」
と、通勤中の伝声が言うではないですか。
同じだ。3分ザルあげしたら、どのくらい余分な水がでてきたか計ってみると、
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なんとまあ、1合なのに50CCも残ってるなんて。なるほど、浸水した後はしばらるザルにあげておかなくては正確な水量が計れないわけだ。
それを竹ザルでやると水分を早く吸収してくれるから正確に測りやすい。やはり竹は良いわけである。水切り大事。
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by kitchenparadise | 2017-02-24 16:52 | 道具:フライパンや鍋

私が好きなシリーズ(福岡のパン屋編)

お店の近くにすてきなパン屋が2店オープンしました。もう結構通っています。

キチパラから、高宮方面に車で3分。2016年6月にオープンした
「SOU(そう)」 
福岡市南区大楠3-27-3
水曜定休

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看板さえありません。大牟田のカフェでご活躍後、この地へ。小さなパン屋さんです。フランスパンに近い「sou」という名前のぱんは食事パンとしても絶品。黒豆にバターが挟まったこの柔らかいパンも私のお気に入りでもう何度も食べました。相当美味しいです。珍しいパンもあり、どれも優しい味がします。


次はキチパラから城南線沿いを車で3分。2016年11月にオープンした
THE ROOTS 
neighborhood bakery
(ザ ルーツ ネイバーフッドベーカリー)
福岡市中央区薬院4-18-7 
月曜定休
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ここも小さいお店です。特に食パンが好きなのですが、火曜日はいろんなベーグルを作ってます。ベーコンベーグル、ごまベーグル、そしてクレンベリーチーズはもう絶品。この店独特の持ち持ち感です。種類が多いのも嬉しい。昼に行ったら、お店に10人以上のお客様でした。大阪の有名店で修業されたのちに福岡へ出されたのだとか。お嬢は「食パン食パン」といいますが、他のパンもいろいろ美味しいですよ。ハード系が多いです。



他にも薬院近くで、よく行くのが、九電ビルの1Fと今泉近くにある
「BLOT LAND
(ブロートランド)」
福岡市中央区今泉1-2-30
日曜定休
ハードパンもソフトもいろいろあるのですが、ここのライ麦パンはクセになります。ドライフルーツがたくさん入ったパンが残ってたらぜひ買ってください。薄く切ってワインでいただくとホント幸せです。


そして、少し遠いのですが、ぜひ足を延ばしていただきたいのがここ。
「CHEZ SAGARA(シェ サガラ)」
久留米市田主丸町益生田873-12  
火曜水曜定休
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(写真はhpから拝借。ご本人に了解取ります。m(__)m)

ほんとにここのパン最高。畑の真ん中にあるパン屋さんながら、遠方のお客様もいっぱい。田主丸町なのでなかなか伺えないけれれど、両親も一度連れて行きました。ハード系、デニッシュ系、クロワッサン、超美味しいです。クリスマスのシュトーレンなんてもうさすがって感じです。ぜひ取り寄せてください。福岡から車で1時間以上はかかるなー。しかもシェフの相良さんは、2017年2月24日.25日に大阪で行われる。パンのオリンピックといわれる「クープ・デュ・モンド」の日本大会最終選考に出場されます。個人店が最終選考にでるのはとても珍しいらしいです。がんばってほしいですねー。

今日は私の好きなパン屋さんでした。








by kitchenparadise | 2017-02-23 15:18 | 私が好きなもの、好きな店

木のまな板を熱湯にかける極端な実験をしてみた

木のまな板の良さは、以前「キッチンオタク道」にも書きましたが、とはいえ「木のまな板ってかびたり黒ずんだりするのねー」って方が多いようです。

木のまな板はわずか3つのことを抑えれば、意外と綺麗に長年気持ちよく使えます。

①使う前に濡らす
②熱湯で洗わず、タワシで水(ぬるま湯)
③洗ったらよく拭いて風通しのよいところで乾燥


②の熱湯で洗わない理由は簡単です。例えば、肉を切ったあと軽くスポンジでさっと洗うだけで熱湯をかける実験をしましょう。
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肉は約70度くらいの熱で調理されるので、残った汚れはまな板にこびりつきます。木のまな板表面は凹凸があり、軽くスポンジで洗っても汚れは取れないままだと、かえって黒ずみの原因になります。
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熱湯をかけるなら、ぬるま湯以下の温度でタワシで全部汚れを取ってから!
基本はかけなくても良い。

プロの調理場では基本的には木のまな板は使わないように指導があり、以前使っていた場合も保健局から熱湯を20秒とか30秒かける指導がなされていたと鮨屋さんから聞いたことがあります。(木のまな板を漂白剤につけなさいとも。もうむちゃくちゃです)
レストランは家庭のように風通しのよいところで毎日乾かせませんからそれはそれで理解できないこともありませんが。

木は正しい洗い方で汚れを完全に取り除けば、熱湯をかけての除菌は100%とはいいませんが効果はあります。100%でないのは、プラスチックと違って木のまな板は傷があるので、たかが数秒では完全殺菌とはいかないのです。乾燥の促進になるために、きれいに洗った後でささっと熱湯をかけることはあります。
結局は、木の抗菌力を生かして自然乾燥してよいと思います。日本では何十年も何百年(千年?)もそうやってきたのですから。

繰り返しになりますが、以下復習しておきます。

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まな板はお湯をだと汚れが落ちやすいと思われますが、そうとは言えない場合があります。逆にカビや黒ずみの原因にもなっていることが多いのです。
肉、魚、卵などにはタンパク質が含まれます。タンパク質の凝固温度は、凝固開始が58℃、完全に凝固する温度が80℃です。温泉卵を例にあげるとわかりやすいかもしれません。卵黄の凝固温度は約70℃、卵白の凝固温度約80℃なので、固まらない67℃くらいに調節して茹でると温泉卵になるわけです。
中途半端に落ちずに残ったタンパク質は、黒ずみ、カビ、そして臭いのもとになります。木のまな板が黒く汚れる大きな原因にもなります。給湯器の温度が70℃とか、高く設定している場合は、最初から熱いお湯で洗わず、汚れを落としてから改めてお湯をかけたほうが、汚れがきれいに落ちやすいです。

また、木のまな板は、使う前に濡らしてからきれいな布きんで拭いておくと、汚れが入りにくく、洗う時にも便利です。スポンジでなくタワシのほうが汚れはよく落ちます。

最近は便利な除菌スプレーや漂白剤なども出ていますが、過度な除菌をしなくてもいい方法を知っておくとちょっと便利です。特に木のまな板は、汚れさえきれいにとれば、木そのものに抗菌作用がありますから。
東京都福祉保健局のHPではこうあります。
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•木製のまな板は、細くて深い包丁傷ができるので毎日の手入れで徹底的な洗浄と殺菌をするとともに、たびたび表面を削らなくてはなりません。
•プラスチックやゴム製のまな板は比較的包丁傷が浅いので、フキンと塩素系の漂白剤で殺菌パックすると効果的に消毒できます。
•加熱済み食品用と未加熱食材の下ごしらえ用のまな板は別のものを使います。
•食材をかえるごとにまな板に熱湯を十分にかけて消毒しましょう。
****************************************************************
もちろん、これが間違いというわけではありません。ただし、熱湯で殺菌するのであれが、2.3秒では完全では奥まで届きません。
O157が流行った時は、「80℃以上の熱水に10 分以上つければより安心」と、関連のお役所がネットで公開しています。役所としては、塩素系漂白剤を使ってでも、熱湯を十分にかけても、完全殺菌第一なのでそうでしょう。

家庭では、熱湯をかけるより、まずは汚れの落とし方を知っておくことが先決ではないかと思います。

黒ずみは早めにレモンの残りでこすり、汚れたなと思ったらお安い塩をかけてタワシでこすります。
かびないためには、しっかり水分を拭き取って、風の通る場所に立てかけておくことです。

テレビやネットでもどれか本当かわかりませんね。ご自分でやってみてくださいね。

by kitchenparadise | 2017-02-22 12:52 | 道具:まな板と包丁

東洋経済の「お弁当作りで消耗する必要はない」記事を読んで

今日はこの記事についてひとこと言いたい。

「お弁当作りはあなたにとって消耗?」
 

東洋経済オンラインで、フランス在住のライターさんが書いた今朝の記事。一部抜粋。 
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フランス人は手の込んだお弁当を作らない。子供の遠足の時でさえ、バゲット、パック入りのハム、チーズ、ポテトチップ、みかんなどをもってきて、子ども自らバゲットにはさんでたべる。フランス人は見栄えのいいお弁当と作ると言う発想がない。共働きをしている知人の母親に「日本のようなお弁当を作ってもらいたいと思うか」と聞くも、「作るのが大変だと思うし、そんなに手間のかかったピクニックは必要ないです」という返事。合理的で、作り手のストレスがないのがフランス流。力が抜けた。日本でもお弁当は簡略化できないか。
という記事だった。

この方はフランスにいるわけだから、郷に入れば郷に従ってもいいと思う。それを求めるならそれでいい。もっというなら、お弁当作りを消耗だと思うのなら、消耗するようなお弁当を作る必要はないと思う。買ってきたもので美味しいものはいくらでもある。家族に作るお弁当がストレスになるのなら、家族はそのストレスを食べているということ。それじゃあ食べるほうが可哀そう。

私がカリフォルニアに留学した時、ホストのママが毎日ランチバックを持たせてくれた。平均的な家庭で、毎週末コストコでドカ買い、朝はダンキンドーナツ、夜はサラダ、オーブンで焼いただけの肉、ポテトが常。ランチには、記事と同じように、パンとハムとチーズ。それにパックのオレンジジュース。たいていバナナかリンゴが入ってた。チーズやパンの美味しさにアメリカとフランスの違いはあるかもしれないけれど似たようなもの。それがアメリカなので不満はない。アメリカはパンが主食で、腸が短い。このランチスタイルが根付いている。もちろん多様化で違う人もたくさんいて、トーフを毎日食べるニューヨーカーもいるらしいけれど、私が知る田舎の家族の大半はそんなのが多い。私が訪れたイギリスでは、夜はオーブン料理だった。共働きのママ(パパ)は帰ってきてオーブンに入れるだけ。だから焼いている間は子供と遊べるというわけで、子どもを産んだ後は参考になるなと思ったのを覚えている。その土地の文化が時代で変化をとげているが、基本はあまり変わっていないのだと思う。

さて、私も毎日お弁当を作っている。最近はスタッフと自分にもおおめに作っている。毎日朝食づくりと合わせて20分ほどしか時間はかけず、ストレス、消耗はほぼない。ちょっときついなという時や寝坊した時などは、おにぎりだけ持たせるだけの時もあるし、学校のカフェで食べてねという時もある。できない自分はあっさり許す。

私はなぜお弁当を「消耗」だと思わないか。それは、「お弁当にバランスが良く、安全な昼食と食べさせたい」から。それが1時間もかかるなら毎日はやれてない。私は道具屋なので短時間で美味しくできる道具がわかるし、おにぎりと玉子焼き、茹でた野菜に塩をかけるだけでも十分だと思う。私の母のように忙しい中、ぱぱっと作ってくれたように、同じようにやっている。

記事であるように、まわりがどんな手の込んだお弁当を作ろうが、見栄えが悪かろうが、帰宅した子供が洗わなかろうが、たまに簡素化しようがしまいが、そんなの基本的には気にしない。作ってあげたいという自分の気持ちが大切だと思っている。だからフランスがどうであれ、日本がどうであれ、気にする必要なんて全くないのだ。この子に、何を食べさせたいか、何がいいのかだけを考えれば、それがおにぎりにたくわんだけだろうが、さしみを入れたパンであろうが、かまわない。

フランス人と日本人が違うとすれば、人は人、自分は自分と思っているところかもしれない。力をぬくのは、パンチーズで納得するのではなく、頑張りすぎないということだけ。ストレスに感じないようなちょっとした料理の知識なんて、今の時代すぐに手に入る。消耗、なんていう言い方は、子どもたちに残してほしくない。

ここまで書いたらスタッフから注意されてしまたt。世の中には料理苦手の人もいますしねーと。
いやぁ、そうでしょうそうでしょう。だから、おにぎりだけでもいい、気負わないでいいと、これからのママたちには伝えたい。

この記事を書いた記者が「力が抜けた」というのは、第一歩。力を抜いたうえで楽しく工夫できたらいい。
手間はかけなくても思いをこめることは誰でもできる。

フランスのマネでなく、日本ならではのお弁当とそこにこめる純粋な思いが、祖母から母へ、母からわたしへ、わたしから娘へ、娘からその先へ続いていくと信じている。

by kitchenparadise | 2017-02-21 15:19 | 私、こう思う

道具を生かしたちらし寿司

今日は、究極のちらし寿司を作るにあたっての道具の使い方を解説します。
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材料
米:2合   水:米の1.1倍 
すし酢(酢:大匙4 砂糖:大匙2 塩:小匙1)

ふき・人参・筍・椎茸・あげ(醤油・赤酒・出汁・砂糖・みりんのどれかで別々にお好みに味付け)
酢レンコン(酢・水・砂糖)
薄焼き卵(卵2個・砂糖・塩)
飾り海老(砂糖・薄口・出汁)
飾り白身(塩して酢洗い。酢漬け)
菜の花(塩)
薄焼き卵と菜の花、海老以外は前日から準備。
2回作りました。基本的な分量は同じにして、てんさい糖と白砂糖での味の違いや、また大きく切って混ぜたものと細かく切って混ぜ込む場合との違いも比べようと思いました。(最後の試食後に感想あり)
***********************************
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具を煮るのはすべて右の写真の銅鍋です。時間が早く、少ない調味料で味がしみこみやすくなります。菜の花は2分ほどさっとゆでますが、これは銅ボウルを使いました。銅イオンに触れると、長時間経過しても緑が変色せず、生き生きとした感じになります。菜の花はザルにあげて軽く塩を振っておきます。
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薄焼きは銅の玉子焼き器で作ります。薄く焼ければ両面焼かなくても良いのですが、銅で作ればより簡単です。木のまな板かザルにひっくりかえしておきます。
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お米を洗います。酢飯のお米の場合は水は1.1倍と言われますが、新米の場合は1:1でも水が多いくらいの場合もあります。正確に計れるように洗ったらザルにあげます。よく水分をとるので正確です。表面が乾かないように濡れ布巾をかけておきます。
すし桶は、酢水に浸したふきんで拭いておきます。水でもいいのですが、酢水のほうが殺菌になり、もちがよくなります。
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お米を炊き始める前にすし酢を作っておきます。 
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てんさい糖を使う場合は溶けにくいので、かなり前から混ぜておきました。酢がまろやかになりすぎないためには、金気のあるものを使わないようにします。今回はガラスボウルにシリコンの泡立てを使いました。琺瑯でもいいです。ステンレスにいれると幾分酢の味が変わります。 
昆布・お酒少々を入れてお米を炊きます。(お酒の分量は水から引いてください) 
むらし過ぎないようにします。 
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ご飯をこんもりとすし桶にいれたら、木のしょもじを経由してごはんの上にかけます。(私はここですぐに混ぜずに濡れ布巾を1.2分かけます) 
切るように混ぜながらご飯を広げ、すし桶についたすし酢をご飯に含ませていきます。同時に時々うちわであおいで急いで冷まします。酢が少し多めでもすし桶である程度は調節してくれます。大きいすし桶が好まれるのは、酢飯を混ぜすぎずに効率よく冷ませるからです。
 
人肌ほどに酢飯が冷めたら具を入れます。冷める前に入れます。混ぜすぎないように。 
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上に好きな具をのせて完成。すぐに食べない時は、濡れ布巾をかけておきましょう。 
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********************************************* 
てんさい糖と白砂糖の違いです。てんさい糖のほうが断然まろやかなので私は好きですが、米1合にてんさい糖大匙1の割合は、甘さが大変控えめです。九州は甘いほうが好まれるので倍ぐらい入れる方もいらっしゃいます。 
米1合に白砂糖大匙1は、てんさい糖の同じ分量より甘さは効いていると考えていいです。 
 
中に入れる具を小さく切って混ぜ込むと、さらに味が濃くなります。具を甘く煮たらなおさらです。 
ちらし寿司の味の決め方は、分量だけでなく、砂糖の種類、具の味のつけ方、切り方で違い、酢に関してもステンレスかガラスかで違い、さらに木のすし桶を使うかどうかでも水分調節が違いました。桧山先生がおっしゃる通り、30回作ってみないと自分にとっての正解はわからないものですね。
 





by kitchenparadise | 2017-02-20 19:26 | 道具:キッチン道具全般

キッチンパラダイスのなりたち その5

キッチンパラダイスのなりたちその5です。
お店を立ち上げる前からこれまでの奮闘を思い出しながらまとめています。
これまでのその1からその4はこちらからご覧ください。
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バラ色の夢を描いて立ち上げたものの実際は甘いものではなく考えこむ夜が続きました。
運営がうまくいかないのは、子育てしながらなんて難しいのではないか、場所が悪いのか、私が経営者に向いていないのか、そして最後はいつも「こんな台所道具店なんてどこにでもあるしね。」というネガティブな考えに到達したものでした。

そんな折、母から「文、桧山先生にお料理を習いにいきなさい。立派な先生だから。」と勧められました。料理家の桧山タミ先生は当時77歳。父の仕事関連で大学教授らと共に行っていた勉強会「紛体研究会」のメンバーで、両親と親交があったのです。

ただでさえ忙しい私には無理だと思いましたが、母がめずらしく何度も言うのです。
「あなたの仕事の指針にもなると思うわよ。」
次に母に会うと「もう娘が行きますって言ったから。」と言います。珍しく押しの強い母に付き合うかたちで、半ば仕方なく桧山塾の門を叩くことになりました。お店を始めて2年ほどたった時のこと、お嬢は3歳でした。

桧山先生は笑顔で歓迎してくださいました。水曜日の13:30からの授業。長年通ってらっしゃる4人の先輩方に加わり講義を聴きました。料理の手順の説明に入るまで「3時間」という長い講義でした。

この時、先生がおっしゃったことは、
「家族の体はあなたが作る料理でてきているんですよ」
「時間が無いなら、もっと手早く作れるように賢い女性になりなさい」
「味は買うものでなく、作りだすものです」
そして「疲れて無理に料理をしても、美味しいものはできません」とも。

まさに毎日の私のことでした。

他にも、マヨネーズが誕生したのはそこにオリーブの木とレモンがなっていたから。バターがフランスでソースに使われるのはノルマンディーの放牧があったから。体に必要とされるものはすべて、その土地の畑で採れ、海から捕れるということでした。経験と実践を踏まえた先生から自然の摂理と料理の関係を教わり、私はとても興奮しました。

料理を習ったというよりも、人生の師を得たといったような魂の震えを覚えた日となりました。

それまでの私は、こんなに忙しいのにひとりでなんでもやってやってるという気持ちと、体にいいものを食べさせているという自負が少なからずありました。台所道具屋でありながら「料理を作ってあげてる」という気持ちが少しでもあるなんて、お店がうまくいくはずなどないのです。

料理は理にかなったものである。私は家族のためにもっと学び、賢く料理をしていこう。
キッチンパラダイスという小さな店を、みんなが料理をしたくなるようなお店に変えていこう。

お嬢の保育園へのお迎えのために桧山塾を後にした時は、人生をやり直すような、本当の生きがいを見出したような気持になっていました。もっと食のことを知りたい。もっとまわりの役に立ちたい。
強くそう思いました。


(これは5年前の料理イベントの企画の際に先生にお願いして、撮影した写真です。転載はご遠慮くださいね。)


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by kitchenparadise | 2017-02-18 16:46 | キチパラのなりたち

呼吸する塩壺を販売します

入荷待ちの「呼吸する塩壺」が、少し入荷しました。
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これまで塩壺は、入荷しても予約分だけで完売でした。すべて手作りの為、スタッフ検品で個性がある3割くらいをはじいてしまうことで、店頭では販売できても、ネットではなかなか出しにくい面もあります。
今回も予約でほとんど発送してしまい、数はあまりありませんのでご了承ください。
作家さんが個展の合間をぬって制作されているのと、年末に靭帯をいためて少しお休みなさったこともあり、次回の制作はいまのところ未定となります。

塩壺は、私も6年間使っていますが、本当に重宝する道具です。


①塩が固まらず常に呼吸している。

塩がいつもさらさらしています。
私が蓋をあけっぱなしで外出して戻ってきたら、さすがに表面が固まっていました。でも一日蓋をしていたら、またサラサラに!一度乾燥しても、また使いやすくサラサラになってくるのです。
逆も同じで、おにぎりなどで濡れた手で塩を触っても、蓋をしておけばまたもとに戻ります。いったん濡れても、塩壷が適度に水分を調節してくれます。

②世界にひとつしかない。

これまで何百個も店頭に飾っていますが、ひとつとして同じものはありません。それどころか、作る時期によって色合いも、微妙な大きさも、形も違います。
手作りならではですが、ネットで買われるお客様の中には、「ちょっと赤っぽいものを」とか「できればもっとも大きなMサイズを」とか、細かく指示がある場合も。あとはスタッフにゆだねていただくしかありません。
同じものどころか、似たものを見つけるのも時に難しいほどなのですが、それが手作りのよいところ。

③機能的で美しいカタチ

台所に置いておくだけで美しいと思える商品、いえ「作品」です。
使うたびに嬉しくなるような、使って料理をしたくなるような、そんな日常の中の豊かさがあります。
蓋を雑に扱うと割れてしまいます。ですから、私たちは蓋を開ける時に無意識に優しく扱います。それが丁寧に心を落ち着けて台所に立つことに繋がっていくと思っています。

④手放せない一生モノ


大切に扱えば一生ものです。水分が多すぎたり、湿気がこもったり、入れる塩が多すぎたりすると、側面が濡れたり塩をふいたりすることがまれにあります。塩壷が役目を担っている証拠です。
そんなときはお手入れでもとに戻ります。台所の油がついたりしても、お手入れでもとに戻ります。
いつもみなさんの台所で、静かに活躍する、温かくて優しい塩壷です。


お手入れですが、洗うときに中性洗剤を使いません。重曹か熱湯は使えます。
洗った時は、しっかり天日干ししてください。比較的短時間で乾燥します。
締め切った棚の中に収納すると、湿気を吸いすぎる場合があります。(キッチンの状態にもよります)



by kitchenparadise | 2017-02-17 07:30 | 道具:塩壺


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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