一生勉強するって。

3年ほど前、90歳を超えた韓国の名誉教授から「韓国と日本の食文化研究」の論文のコピーを渡された。
「文さんは台所道具の研究をなさっているなら、これを読んでもう少し深く学ばれたら。」と。

尊敬する大先生からのお心遣いに恐縮し「ありがとうございます」と深々とお礼したものの、学が無い私にとっては大学の論文は非常に難しすぎる内容だった。いまだなお理解できない。前回お会いした時には「文さん、勉強していますか?」と問われ、「あ、はい、少しは。」と自信のない返事しかできず恥ずかしかった。

ソウル在住のその教授は、94歳になられる現在も自宅で静かにご自身の勉強を続けておられ、月に1回は専門家の先生方と「食文化研究会」をいう勉強交流会をなさっている。研究会のほかの5.6人の先生も退官され70を過ぎた女性研究者の先生方だ。

若い子たちは受験があるから勉強する。次に、いい会社に入りたいから勉強する。そして社会人になっても資格試験や業務を学ぶために勉強する。会社で偉くなるためにも勉強するだろう。私も台所道具については本を読んだり、実験したりして知識を増やそうとしている。そもそも好きなことではあるが、いまは多くが仕事のためだ。


20年前、アメリカのバルチモアに住む、もと西南大学の先生で宣教師でもあった父の恩師を訪ね1週間滞在したことがある。
アメリカ人のH先生は80歳近かったと思う。早朝5時に起きて、私が起きる7時過ぎまで書斎で聖書をお読みになった。毎朝の日課らしかった。
「先生、常に勉強なのですね。」と言うと、
H先生は「何千回、何万回読んでも、まだまだわからないことばかりですから。」とニッコリとお答えになった。


うちのお嬢も次年度の受験予備軍に突入し、先輩方の合否を聞きながらそろそろ勉強し始めたようだ。でも私は「勉強してすごいね。」としか言えない。私自身が満足のいく勉強をしていないから、とても娘に勉強しなさいなんて言えない。

なぜ私が憧れる先輩方は勉強なさるのか。尊敬するばかりでなかなか自分はそうはなれない。

試験や昇格や社会への確かな関わりとか、結果ではなく、自分のためにこれからこそ勉強するということが必要であることを、そろそろ私の年齢で気が付かなくてはいけないのではないだろうか。飽和のない知識や思考の先を進んでいくと、何歳でも人は進化し、もっと多様な視点や価値観が生まれ、心を自由にしてくれるのではないか。

先日19年ぶりに表舞台にでてきた小沢健二さんがインタビューにこう答えたのが印象に残った。
「19年の間、アメリカや開発途上国に住みいろいろ勉強してきたので、いまは世の中で起こることが怖くないです。はい、いまも勉強は続けています。」



# by kitchenparadise | 2017-03-09 12:14 | 私、こう思う

フライパンの価格の違いとは

フライパンの善し悪しのすべてが価格に比例しているとは言えないといえ、2000円のフライパンと20000円のフライパンではほとんどの場合、決定的な違いがいくつかある。

①耐久年数
フッソ加工のコーティングにはランクがある。これは確実に価格に反映する。たとえばスキャンパンでは最もいいランクを使っているといっていいし、厚みがあることで、フッソ加工が悪くなる原因でもある温度変化にも強くなる。

②傷がつきにくい
金属ヘラなどが使えるというのは、チタンやセラミックなど固い素材をコーティングに入れてる場合が多い。スキャンパンはこのコーティングの剥がれの10年保証をしているというから驚く。フッソ加工の剥がれの保証なんてこれまでどこもやっていないから。

③調理時間が短くてすむ 
炒め物やお湯を沸かすような調理は、薄いフライパンのほうがちゃちゃっとできるが、ハンバーグや鶏肉、ステーキを焼くなど素材の中にいっこくも早く熱を通すとなると、フライパンにいくつかの特徴が必要になる。
ただのアルミよりもアルミダイキャストやスクイーズアルミニウム(これがスキャンパン)にする。パンの底の厚みを厚くする、またダイヤモンドなどの蓄熱性の高い素材を添加するのも効果的。

④③なので、うまみが逃げずに美味しくできる 
薄いフライパンでハンバーグを作ると中に火が通るのに時間がかかり、15分.20分と焼き時間がかかることが多い。時間がかかればかかるほど、素材のうまみが蒸発してしまうことになる。スキャンパンはその点効果的においしくできる。

⑤焦げない
全体に熱が伝わるということは、外だけ焦げて中は生焼けということがない。


道具としての良いフライパンは、耐久性があり旨みを逃がさず美味しく仕上がる。 

「安いのを買って何度も買い替えて使ってます」という人も多い。それで耐久性の問題だけは買い替えることでカバーできるものの、美味しさだけはどうしようもない。ただし野菜の薄切りの炒め物なら火の通り方に差は感じられないとは思うけれど、高温で炒めると薄くて安いフライパンの加工はすぐだめになってしまうこともお忘れなく。



# by kitchenparadise | 2017-03-08 19:22 | 道具:フライパンや鍋

感謝をこめて16周年

今日、2017年3月7日でキッチンパラダイスは16周年を迎えます。
たくさんのお客様に足を運んでいただき、かわいがっていただきました。
本当に感謝ばかりです。

開店当初は薬院に地下鉄七隈線もなかったですし、まわりに名の知れたお店もなかったように思います。いまでは有名店だらけで意外と人気の街になりました。キチパラはすっかり古株の仲間入りです。
自分だけはいつまでも新米経営者のままですが、いつのまにかご常連さんのおぼっちゃんは赤ちゃんから高校生に、小学生だったご近所のお嬢さんはママさんになり、実は相当な月日が経っています。つい先日も古いお客様から「娘が大学に受かりました」とお聞きし、「あれ、保育園でしたよね?」と返したばかり。

こんなの時間が経ったのだから、もう少し店もなんとかしなきゃなと思うこともしばしばで、移転して広くしようかとか、スタジオ作ろうかとかいろいろ考えたりもしました。大手百貨店やショッピングモールからも出店のご依頼もいただきました。
でも基本的には「小さいお店」で十分満足なのです。小さいくて変わらないお店を目指してお店を開けたのですから。

そんな話を経営者の先輩に話すとこういわれました。
「変わらないということは、変わるということだよ。」
地元で必要とされるお店になりたい、長く続けたいという気持ちだけで続けてきましたが、なるほど変わらないというのは変わることが必要なのかもしれません。確かにそうです。

私にとって変わるというベクトルは、大きくではなく、もっともっと世の中の役に立つこと。それも未来の子供たちのためなる仕事にむかって、時代とともに変わり続けることです。

これからもスタッフともども勉強を続け、少しづつでも成長して「変わらない店」であり続けたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

田中文










# by kitchenparadise | 2017-03-07 14:53 | おしらせ(SALE等)

わたしに唐揚げ揚げさせて

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今週、お店をちょっと抜けだし、から揚げを40個をバタバタと揚げてお嬢の高校に届けました。
高校部活の先輩の送別会のおかずらしく、前の日に「部員の数×2個を作って持たせてよ」とお嬢から頼まれてたのです。

心の中では「よしきた、任せとけっ!40個でも50個でも!」って思っているのですが、忙しいママがそうそう安請け合いして喜んだらイカンと思い、やんわりと「まぁ、いいよー。30とかで足りるの?」くらいにしておきました。

高校2年生の娘は、以前のように部活や友人関係の悩みも、進学の悩みも、母に相談することはありません。たまに「何か相談とかないの?」と質問しても「心配せんでいいし。」と返します。それどころか、昨日は「ママは箱入り娘ややね。私は箱から抜け出したから。」などど、失礼きわまりない上から目線の発言まで。いよいよ自立してきたよかったじゃないと友人はいうけれど、母としてはクールでさびしいなぁと思っているわけです。

私が唯一いまでもお世話していることといえば、料理くらい。朝ごはん、お弁当、夜ご飯。
そう。ここにきて、母としてしてあげることは、だまってごはんを作る以外にほとんど何もないことに気が付いております。そんな中の「から揚げもってきてくれない?」なので「よしきた!」な、わけです。

ちなみに、このブログを先方が読まれたら心苦しいのですが、アポイントをひとつキャンセルしました。
(え、娘さんのから揚げに負けたの?と思われるかな。すいません)

ともあれ、心をこめて毎日作るのも、福岡の街を離れると言い切っている娘にはあと1年。最近「#高校生最後のお弁当」のSNS写真がアップされるたびに自分のことのようにさびしくなっているわけです。

帰宅後すぐお嬢からめずらしくお礼のことば。
「先輩たちがお母さんのから揚げは安定の美味しさって言ってたよ。」

本当は「明日も持っていったら?」っていう気持ちです。










# by kitchenparadise | 2017-03-04 18:28 | 私の日常と家族

棚卸し

今日は、キッチンパラダイスの棚卸デーです。キチパラはホームコマース(有)という会社で運営しており2月末が決算なのです。
全員で棚卸しにかかっています。私がなにしろノロいので、スタッフがテキパキしてやってくれて助かります。

棚卸が終わると3月7日には、キッチンパラダイスは16周年を迎えます。本当に早いものです。
まだまだ新人のつもりなんですが、16年のお店はこの辺ではちょっとした古い店になってきました。
明日か明後日には、16周年記念フェアでフライパンをアップする予定です。

# by kitchenparadise | 2017-02-28 19:52 | 私の日常と家族

おひつ、すし桶がカビる人は読んでください

おひつやすし桶がカビましたって方、多いですね。
私のすし桶、全くかびてません。母から12.3年前に買ってもらったものです。

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正真正銘の片付けベタのO型、おおざっぱの私ですが、なかなかきれいに保ててます。
おすしに、おひつに、おにぎりの保存にと、かなりの頻度で使ってます。

カビさせてしまった人は、こんな覚えがあるのでは?

①完全に乾かないまま続けて使っている
②何日もいれっぱなしにした
③桶に水をはってしばらく置いてから汚れを取っている。
④洗ったあと、よく拭いていない
⑤シンクの近くや、湿気があるところに干している

ほかにもこんな方もカビやすいかも。

⑥内側を濡らしてから使っていない
⑦タワシでなくスポンジで洗う

カビが好きなのは、湿気と温度です。寒いとあまりカビにくいですし、また乾燥してるとカビにくくなります。
桶に水をはってから汚れを取るというのは、「汚れをふやかす」には良い方法ですが、水分が木の奥まで浸透して乾かすのに時間がかかります。
しっかり水分を吸った後、乾燥が早い気候ならいいのですが、雨続きで室内干しになると乾くのに時間がかかり、まるで洗濯物の生乾きのような状態になります。それがカビの原因です。つまり、濡れたままの時間から、乾くまでの時間が長くなってしまうわけです。

汚れもカビの原因を作ります。木肌はスポンジでは取れない汚れが多いのです。目にみえなくても木に入り込んでいる汚れがありますのでタワシのほうが取れます。洗剤で洗うと洗剤が残り、水道水に含む鉄分で黒ずむこともあります。表面の黒ずみは、タワシでこすったり、レモンの酸味をかけて取ったり、塩をかけて取ったりもします。早めに処置すれば薄くなることも多いです。

また、内側を濡らして(軽く拭く)から使うと汚れがつきにくくなり、水で長時間ひたして取る必要もなくなります。できればパパッと洗うにこしたことはありません。特にジメジメの時期は。もし乾きにくいなら、しっかり拭くことです。髪毛のタオルドライと一緒で、きちんと髪を拭いてからドライヤーしないといくら時間があってもなかなか乾かないのと同じです。
乾きにくいなら、少し遠くから軽くドライヤーと当てて乾きを促進させるのもひとつの手です。(薄手のものは急激な乾燥に弱いので気をつけて)

とくに内側の隅のほうからカビることが多いので、その部分だけでもしっかり水分をとり、そこに風が通るようにして乾かすことが大切です。

何も難しいことはありませんよ。すぐに慣れます。

①水で濡らして拭いてから使う。
②水分をきれいに拭き取り、空気がよどまないところで早めに乾かす。
③タワシで汚れを取る。
④続けて使う時には、完全に乾燥してから。

この4つだけでも頭にいれておいてくださいね。50年以上使いましょう!!

もし一人暮らしやお嫁にいかれるお子さんいらしたら、プレゼントされるといいですねー。
母からのプレゼントだったからこそ、大事に使おうと思ったので。
ぜひカビない方法を教えてあげてくださいね。









# by kitchenparadise | 2017-02-27 14:14 | 道具:セイロやすし桶

プレミアムフライデー

▪️おしらせ: 3月4日(土) 田中博子さんのジャム講座、午後にに空きがでました。ご希望の方はご連絡下さい。

昨日からプレミアムフライデーとやらが始まったらしい。キチパラのスタッフから「うちはプレミアムフライデー対策はするんでしょうか?」と聞かれて思い出した。

ちょうど友人がやってきたので「そちらの会社はプレミアムフライデーやってる?」と聞くと、
「あぁ、あの恵方巻みたいなやつね。」と返された。笑)

なるほど。確かに消費を促す策だといえば、恵方巻だ。だが、恵方巻は在庫がわんさか残るが、プレミアムフライデーで残るのは仕事だけ。
誰かの街頭インタビューで言うとおり、「帰っても仕事の量は変わらないし、結局どこかでしごとやんなきゃいけないからね。」ということだ。

銀座の奥様のインタビューは、ステキ(!?)な解答だった。「プレミアムフライデーでご主人が早く帰宅されたらどうしますか?」に対して、
「子供の面倒みてもらう。」「たまには食事作ってもらう。」笑)
奥様を助けるために早く帰るというのも、ステキなプレミアムフライデー。
「早く帰るから、何してほしい?」なんて聞いてくれるご主人なら、さらに理想的で100点。

かくいう私は昨日、プレミアムすぎるフライデーだった!私が25年以上大ファンであるシンガーソングライターの小沢健二さんが、19年ぶりにテレビの生放送(ミュージックステーション)に出るという、まさにプレミアム中のプレミアム。盆と正月と誕生日とクリスマスと、あれとこれとが一緒にやってきた。さらにNEWS ZEROのロングインタビューにも登場してくれた。

あまり知られていないが、小沢さんは10年ほど前から、世界の、特に発展途上国などに長期滞在しながら、その国々の様子や、外から見た日本などを、「うさぎ!」という物語(現代版イソップ物語かな)として綴っている。ミュージシャンなのか学者なのか、ちょっとした冒険家なのか、非常につかみにくい方だが、とにかくそんな活動を自由に行っている。そんな彼が突然表舞台に戻ってきたので、もうびっくりなフライデーだったわけである。

話が長くなるので、私のプレミアムはいいとして。
キチパラはいまのところプレミアムフライデーは考えておりません。自分で自由に早帰りができ、自由に家族との時間を作れるような風潮になればよろしいけどなぁ。会社から促されるのでなく。会社に貢献して、自由を勝ち取る、みたいな感じで。



# by kitchenparadise | 2017-02-25 18:11 | 私、こう思う

炊飯たまに失敗する原因はこれ

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ごはんを炊くとき。お米を洗ってからザルにあげて濡れ布巾をかけておき、1.2倍の水を加えて自在飯鍋という土鍋で炊くというのがふつうだ。30分浸水してからザルにあげて炊くこともある。(季節によって1:1から1:1.2に変える)
お米も同じ、鍋も炊き時間も同じ、水も1.2倍で同じなのに、特に1合しか炊かない時、たまに水っぽく仕上がることがある。

もしやと思い.....あることを計ってみた。
お米をザルにあげた時の水切り時間。

30分浸水した後、竹ザルで水をザッザッと切りまして、いつもならそのまま土鍋に入れるのですが、それからさらに3分間琺瑯の上にのせていた。ひょっとしたら、十分に水がきれてないんじゃあ......
3分後。うわっ!
水切ったのに、こんなに水がでてる!
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テレビでよくやる電動シェーバーテストのよう!
「しっかり剃ったつもりなのに、こんなに残ってるんですね。」
と、通勤中の伝声が言うではないですか。
同じだ。3分ザルあげしたら、どのくらい余分な水がでてきたか計ってみると、
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なんとまあ、1合なのに50CCも残ってるなんて。なるほど、浸水した後はしばらるザルにあげておかなくては正確な水量が計れないわけだ。
それを竹ザルでやると水分を早く吸収してくれるから正確に測りやすい。やはり竹は良いわけである。水切り大事。
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# by kitchenparadise | 2017-02-24 16:52 | 道具:フライパンや鍋

私が好きなシリーズ(福岡のパン屋編)

お店の近くにすてきなパン屋が2店オープンしました。もう結構通っています。

キチパラから、高宮方面に車で3分。2016年6月にオープンした
「SOU(そう)」 
福岡市南区大楠3-27-3
水曜定休

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看板さえありません。大牟田のカフェでご活躍後、この地へ。小さなパン屋さんです。フランスパンに近い「sou」という名前のぱんは食事パンとしても絶品。黒豆にバターが挟まったこの柔らかいパンも私のお気に入りでもう何度も食べました。相当美味しいです。珍しいパンもあり、どれも優しい味がします。


次はキチパラから城南線沿いを車で3分。2016年11月にオープンした
THE ROOTS 
neighborhood bakery
(ザ ルーツ ネイバーフッドベーカリー)
福岡市中央区薬院4-18-7 
月曜定休
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ここも小さいお店です。特に食パンが好きなのですが、火曜日はいろんなベーグルを作ってます。ベーコンベーグル、ごまベーグル、そしてクレンベリーチーズはもう絶品。この店独特の持ち持ち感です。種類が多いのも嬉しい。昼に行ったら、お店に10人以上のお客様でした。大阪の有名店で修業されたのちに福岡へ出されたのだとか。お嬢は「食パン食パン」といいますが、他のパンもいろいろ美味しいですよ。ハード系が多いです。



他にも薬院近くで、よく行くのが、九電ビルの1Fと今泉近くにある
「BLOT LAND
(ブロートランド)」
福岡市中央区今泉1-2-30
日曜定休
ハードパンもソフトもいろいろあるのですが、ここのライ麦パンはクセになります。ドライフルーツがたくさん入ったパンが残ってたらぜひ買ってください。薄く切ってワインでいただくとホント幸せです。


そして、少し遠いのですが、ぜひ足を延ばしていただきたいのがここ。
「CHEZ SAGARA(シェ サガラ)」
久留米市田主丸町益生田873-12  
火曜水曜定休
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(写真はhpから拝借。ご本人に了解取ります。m(__)m)

ほんとにここのパン最高。畑の真ん中にあるパン屋さんながら、遠方のお客様もいっぱい。田主丸町なのでなかなか伺えないけれれど、両親も一度連れて行きました。ハード系、デニッシュ系、クロワッサン、超美味しいです。クリスマスのシュトーレンなんてもうさすがって感じです。ぜひ取り寄せてください。福岡から車で1時間以上はかかるなー。しかもシェフの相良さんは、2017年2月24日.25日に大阪で行われる。パンのオリンピックといわれる「クープ・デュ・モンド」の日本大会最終選考に出場されます。個人店が最終選考にでるのはとても珍しいらしいです。がんばってほしいですねー。

今日は私の好きなパン屋さんでした。








# by kitchenparadise | 2017-02-23 15:18 | 私が好きなもの、好きな店

木のまな板を熱湯にかける極端な実験をしてみた

木のまな板の良さは、以前「キッチンオタク道」にも書きましたが、とはいえ「木のまな板ってかびたり黒ずんだりするのねー」って方が多いようです。

木のまな板はわずか3つのことを抑えれば、意外と綺麗に長年気持ちよく使えます。

①使う前に濡らす
②熱湯で洗わず、タワシで水(ぬるま湯)
③洗ったらよく拭いて風通しのよいところで乾燥


②の熱湯で洗わない理由は簡単です。例えば、肉を切ったあと軽くスポンジでさっと洗うだけで熱湯をかける実験をしましょう。
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肉は約70度くらいの熱で調理されるので、残った汚れはまな板にこびりつきます。木のまな板表面は凹凸があり、軽くスポンジで洗っても汚れは取れないままだと、かえって黒ずみの原因になります。
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熱湯をかけるなら、ぬるま湯以下の温度でタワシで全部汚れを取ってから!
基本はかけなくても良い。

プロの調理場では基本的には木のまな板は使わないように指導があり、以前使っていた場合も保健局から熱湯を20秒とか30秒かける指導がなされていたと鮨屋さんから聞いたことがあります。(木のまな板を漂白剤につけなさいとも。もうむちゃくちゃです)
レストランは家庭のように風通しのよいところで毎日乾かせませんからそれはそれで理解できないこともありませんが。

木は正しい洗い方で汚れを完全に取り除けば、熱湯をかけての除菌は100%とはいいませんが効果はあります。100%でないのは、プラスチックと違って木のまな板は傷があるので、たかが数秒では完全殺菌とはいかないのです。乾燥の促進になるために、きれいに洗った後でささっと熱湯をかけることはあります。
結局は、木の抗菌力を生かして自然乾燥してよいと思います。日本では何十年も何百年(千年?)もそうやってきたのですから。

繰り返しになりますが、以下復習しておきます。

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まな板はお湯をだと汚れが落ちやすいと思われますが、そうとは言えない場合があります。逆にカビや黒ずみの原因にもなっていることが多いのです。
肉、魚、卵などにはタンパク質が含まれます。タンパク質の凝固温度は、凝固開始が58℃、完全に凝固する温度が80℃です。温泉卵を例にあげるとわかりやすいかもしれません。卵黄の凝固温度は約70℃、卵白の凝固温度約80℃なので、固まらない67℃くらいに調節して茹でると温泉卵になるわけです。
中途半端に落ちずに残ったタンパク質は、黒ずみ、カビ、そして臭いのもとになります。木のまな板が黒く汚れる大きな原因にもなります。給湯器の温度が70℃とか、高く設定している場合は、最初から熱いお湯で洗わず、汚れを落としてから改めてお湯をかけたほうが、汚れがきれいに落ちやすいです。

また、木のまな板は、使う前に濡らしてからきれいな布きんで拭いておくと、汚れが入りにくく、洗う時にも便利です。スポンジでなくタワシのほうが汚れはよく落ちます。

最近は便利な除菌スプレーや漂白剤なども出ていますが、過度な除菌をしなくてもいい方法を知っておくとちょっと便利です。特に木のまな板は、汚れさえきれいにとれば、木そのものに抗菌作用がありますから。
東京都福祉保健局のHPではこうあります。
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•木製のまな板は、細くて深い包丁傷ができるので毎日の手入れで徹底的な洗浄と殺菌をするとともに、たびたび表面を削らなくてはなりません。
•プラスチックやゴム製のまな板は比較的包丁傷が浅いので、フキンと塩素系の漂白剤で殺菌パックすると効果的に消毒できます。
•加熱済み食品用と未加熱食材の下ごしらえ用のまな板は別のものを使います。
•食材をかえるごとにまな板に熱湯を十分にかけて消毒しましょう。
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もちろん、これが間違いというわけではありません。ただし、熱湯で殺菌するのであれが、2.3秒では完全では奥まで届きません。
O157が流行った時は、「80℃以上の熱水に10 分以上つければより安心」と、関連のお役所がネットで公開しています。役所としては、塩素系漂白剤を使ってでも、熱湯を十分にかけても、完全殺菌第一なのでそうでしょう。

家庭では、熱湯をかけるより、まずは汚れの落とし方を知っておくことが先決ではないかと思います。

黒ずみは早めにレモンの残りでこすり、汚れたなと思ったらお安い塩をかけてタワシでこすります。
かびないためには、しっかり水分を拭き取って、風の通る場所に立てかけておくことです。

テレビやネットでもどれか本当かわかりませんね。ご自分でやってみてくださいね。

# by kitchenparadise | 2017-02-22 12:52 | 道具:まな板と包丁

東洋経済の「お弁当作りで消耗する必要はない」記事を読んで

今日はこの記事についてひとこと言いたい。

「お弁当作りはあなたにとって消耗?」
 

東洋経済オンラインで、フランス在住のライターさんが書いた今朝の記事。一部抜粋。 
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フランス人は手の込んだお弁当を作らない。子供の遠足の時でさえ、バゲット、パック入りのハム、チーズ、ポテトチップ、みかんなどをもってきて、子ども自らバゲットにはさんでたべる。フランス人は見栄えのいいお弁当と作ると言う発想がない。共働きをしている知人の母親に「日本のようなお弁当を作ってもらいたいと思うか」と聞くも、「作るのが大変だと思うし、そんなに手間のかかったピクニックは必要ないです」という返事。合理的で、作り手のストレスがないのがフランス流。力が抜けた。日本でもお弁当は簡略化できないか。
という記事だった。

この方はフランスにいるわけだから、郷に入れば郷に従ってもいいと思う。それを求めるならそれでいい。もっというなら、お弁当作りを消耗だと思うのなら、消耗するようなお弁当を作る必要はないと思う。買ってきたもので美味しいものはいくらでもある。家族に作るお弁当がストレスになるのなら、家族はそのストレスを食べているということ。それじゃあ食べるほうが可哀そう。

私がカリフォルニアに留学した時、ホストのママが毎日ランチバックを持たせてくれた。平均的な家庭で、毎週末コストコでドカ買い、朝はダンキンドーナツ、夜はサラダ、オーブンで焼いただけの肉、ポテトが常。ランチには、記事と同じように、パンとハムとチーズ。それにパックのオレンジジュース。たいていバナナかリンゴが入ってた。チーズやパンの美味しさにアメリカとフランスの違いはあるかもしれないけれど似たようなもの。それがアメリカなので不満はない。アメリカはパンが主食で、腸が短い。このランチスタイルが根付いている。もちろん多様化で違う人もたくさんいて、トーフを毎日食べるニューヨーカーもいるらしいけれど、私が知る田舎の家族の大半はそんなのが多い。私が訪れたイギリスでは、夜はオーブン料理だった。共働きのママ(パパ)は帰ってきてオーブンに入れるだけ。だから焼いている間は子供と遊べるというわけで、子どもを産んだ後は参考になるなと思ったのを覚えている。その土地の文化が時代で変化をとげているが、基本はあまり変わっていないのだと思う。

さて、私も毎日お弁当を作っている。最近はスタッフと自分にもおおめに作っている。毎日朝食づくりと合わせて20分ほどしか時間はかけず、ストレス、消耗はほぼない。ちょっときついなという時や寝坊した時などは、おにぎりだけ持たせるだけの時もあるし、学校のカフェで食べてねという時もある。できない自分はあっさり許す。

私はなぜお弁当を「消耗」だと思わないか。それは、「お弁当にバランスが良く、安全な昼食と食べさせたい」から。それが1時間もかかるなら毎日はやれてない。私は道具屋なので短時間で美味しくできる道具がわかるし、おにぎりと玉子焼き、茹でた野菜に塩をかけるだけでも十分だと思う。私の母のように忙しい中、ぱぱっと作ってくれたように、同じようにやっている。

記事であるように、まわりがどんな手の込んだお弁当を作ろうが、見栄えが悪かろうが、帰宅した子供が洗わなかろうが、たまに簡素化しようがしまいが、そんなの基本的には気にしない。作ってあげたいという自分の気持ちが大切だと思っている。だからフランスがどうであれ、日本がどうであれ、気にする必要なんて全くないのだ。この子に、何を食べさせたいか、何がいいのかだけを考えれば、それがおにぎりにたくわんだけだろうが、さしみを入れたパンであろうが、かまわない。

フランス人と日本人が違うとすれば、人は人、自分は自分と思っているところかもしれない。力をぬくのは、パンチーズで納得するのではなく、頑張りすぎないということだけ。ストレスに感じないようなちょっとした料理の知識なんて、今の時代すぐに手に入る。消耗、なんていう言い方は、子どもたちに残してほしくない。

ここまで書いたらスタッフから注意されてしまたt。世の中には料理苦手の人もいますしねーと。
いやぁ、そうでしょうそうでしょう。だから、おにぎりだけでもいい、気負わないでいいと、これからのママたちには伝えたい。

この記事を書いた記者が「力が抜けた」というのは、第一歩。力を抜いたうえで楽しく工夫できたらいい。
手間はかけなくても思いをこめることは誰でもできる。

フランスのマネでなく、日本ならではのお弁当とそこにこめる純粋な思いが、祖母から母へ、母からわたしへ、わたしから娘へ、娘からその先へ続いていくと信じている。

# by kitchenparadise | 2017-02-21 15:19 | 私、こう思う

道具を生かしたちらし寿司

今日は、究極のちらし寿司を作るにあたっての道具の使い方を解説します。
************************************ 
材料
米:2合   水:米の1.1倍 
すし酢(酢:大匙4 砂糖:大匙2 塩:小匙1)

ふき・人参・筍・椎茸・あげ(醤油・赤酒・出汁・砂糖・みりんのどれかで別々にお好みに味付け)
酢レンコン(酢・水・砂糖)
薄焼き卵(卵2個・砂糖・塩)
飾り海老(砂糖・薄口・出汁)
飾り白身(塩して酢洗い。酢漬け)
菜の花(塩)
薄焼き卵と菜の花、海老以外は前日から準備。
2回作りました。基本的な分量は同じにして、てんさい糖と白砂糖での味の違いや、また大きく切って混ぜたものと細かく切って混ぜ込む場合との違いも比べようと思いました。(最後の試食後に感想あり)
***********************************
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具を煮るのはすべて右の写真の銅鍋です。時間が早く、少ない調味料で味がしみこみやすくなります。菜の花は2分ほどさっとゆでますが、これは銅ボウルを使いました。銅イオンに触れると、長時間経過しても緑が変色せず、生き生きとした感じになります。菜の花はザルにあげて軽く塩を振っておきます。
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薄焼きは銅の玉子焼き器で作ります。薄く焼ければ両面焼かなくても良いのですが、銅で作ればより簡単です。木のまな板かザルにひっくりかえしておきます。
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お米を洗います。酢飯のお米の場合は水は1.1倍と言われますが、新米の場合は1:1でも水が多いくらいの場合もあります。正確に計れるように洗ったらザルにあげます。よく水分をとるので正確です。表面が乾かないように濡れ布巾をかけておきます。
すし桶は、酢水に浸したふきんで拭いておきます。水でもいいのですが、酢水のほうが殺菌になり、もちがよくなります。
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お米を炊き始める前にすし酢を作っておきます。 
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てんさい糖を使う場合は溶けにくいので、かなり前から混ぜておきました。酢がまろやかになりすぎないためには、金気のあるものを使わないようにします。今回はガラスボウルにシリコンの泡立てを使いました。琺瑯でもいいです。ステンレスにいれると幾分酢の味が変わります。 
昆布・お酒少々を入れてお米を炊きます。(お酒の分量は水から引いてください) 
むらし過ぎないようにします。 
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ご飯をこんもりとすし桶にいれたら、木のしょもじを経由してごはんの上にかけます。(私はここですぐに混ぜずに濡れ布巾を1.2分かけます) 
切るように混ぜながらご飯を広げ、すし桶についたすし酢をご飯に含ませていきます。同時に時々うちわであおいで急いで冷まします。酢が少し多めでもすし桶である程度は調節してくれます。大きいすし桶が好まれるのは、酢飯を混ぜすぎずに効率よく冷ませるからです。
 
人肌ほどに酢飯が冷めたら具を入れます。冷める前に入れます。混ぜすぎないように。 
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上に好きな具をのせて完成。すぐに食べない時は、濡れ布巾をかけておきましょう。 
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********************************************* 
てんさい糖と白砂糖の違いです。てんさい糖のほうが断然まろやかなので私は好きですが、米1合にてんさい糖大匙1の割合は、甘さが大変控えめです。九州は甘いほうが好まれるので倍ぐらい入れる方もいらっしゃいます。 
米1合に白砂糖大匙1は、てんさい糖の同じ分量より甘さは効いていると考えていいです。 
 
中に入れる具を小さく切って混ぜ込むと、さらに味が濃くなります。具を甘く煮たらなおさらです。 
ちらし寿司の味の決め方は、分量だけでなく、砂糖の種類、具の味のつけ方、切り方で違い、酢に関してもステンレスかガラスかで違い、さらに木のすし桶を使うかどうかでも水分調節が違いました。桧山先生がおっしゃる通り、30回作ってみないと自分にとっての正解はわからないものですね。
 





# by kitchenparadise | 2017-02-20 19:26 | 道具:キッチン道具全般

キッチンパラダイスのなりたち その5

キッチンパラダイスのなりたちその5です。
お店を立ち上げる前からこれまでの奮闘を思い出しながらまとめています。
これまでのその1からその4はこちらからご覧ください。
**************************************************
バラ色の夢を描いて立ち上げたものの実際は甘いものではなく考えこむ夜が続きました。
運営がうまくいかないのは、子育てしながらなんて難しいのではないか、場所が悪いのか、私が経営者に向いていないのか、そして最後はいつも「こんな台所道具店なんてどこにでもあるしね。」というネガティブな考えに到達したものでした。

そんな折、母から「文、桧山先生にお料理を習いにいきなさい。立派な先生だから。」と勧められました。料理家の桧山タミ先生は当時77歳。父の仕事関連で大学教授らと共に行っていた勉強会「紛体研究会」のメンバーで、両親と親交があったのです。

ただでさえ忙しい私には無理だと思いましたが、母がめずらしく何度も言うのです。
「あなたの仕事の指針にもなると思うわよ。」
次に母に会うと「もう娘が行きますって言ったから。」と言います。珍しく押しの強い母に付き合うかたちで、半ば仕方なく桧山塾の門を叩くことになりました。お店を始めて2年ほどたった時のこと、お嬢は3歳でした。

桧山先生は笑顔で歓迎してくださいました。水曜日の13:30からの授業。長年通ってらっしゃる4人の先輩方に加わり講義を聴きました。料理の手順の説明に入るまで「3時間」という長い講義でした。

この時、先生がおっしゃったことは、
「家族の体はあなたが作る料理でてきているんですよ」
「時間が無いなら、もっと手早く作れるように賢い女性になりなさい」
「味は買うものでなく、作りだすものです」
そして「疲れて無理に料理をしても、美味しいものはできません」とも。

まさに毎日の私のことでした。

他にも、マヨネーズが誕生したのはそこにオリーブの木とレモンがなっていたから。バターがフランスでソースに使われるのはノルマンディーの放牧があったから。体に必要とされるものはすべて、その土地の畑で採れ、海から捕れるということでした。経験と実践を踏まえた先生から自然の摂理と料理の関係を教わり、私はとても興奮しました。

料理を習ったというよりも、人生の師を得たといったような魂の震えを覚えた日となりました。

それまでの私は、こんなに忙しいのにひとりでなんでもやってやってるという気持ちと、体にいいものを食べさせているという自負が少なからずありました。台所道具屋でありながら「料理を作ってあげてる」という気持ちが少しでもあるなんて、お店がうまくいくはずなどないのです。

料理は理にかなったものである。私は家族のためにもっと学び、賢く料理をしていこう。
キッチンパラダイスという小さな店を、みんなが料理をしたくなるようなお店に変えていこう。

お嬢の保育園へのお迎えのために桧山塾を後にした時は、人生をやり直すような、本当の生きがいを見出したような気持になっていました。もっと食のことを知りたい。もっとまわりの役に立ちたい。素直にそう思いました。


つづく。またいづれ。次のキッチンパラダイスのなりたちその6では、出会ったスタッフのことを書きましょう。

2/20(月)は、「道具を生かした究極のお寿司」です。

(これは5年前の料理イベントの企画の際に先生にお願いして、撮影した写真です。転載はご遠慮くださいね。)


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# by kitchenparadise | 2017-02-18 16:46 | キチパラのなりたち

呼吸する塩壺を販売します

入荷待ちの「呼吸する塩壺」が、少し入荷しました。
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これまで塩壺は、入荷しても予約分だけで完売でした。すべて手作りの為、スタッフ検品で個性がある3割くらいをはじいてしまうことで、店頭では販売できても、ネットではなかなか出しにくい面もあります。
今回も予約でほとんど発送してしまい、数はあまりありませんのでご了承ください。
作家さんが個展の合間をぬって制作されているのと、年末に靭帯をいためて少しお休みなさったこともあり、次回の制作はいまのところ未定となります。

塩壺は、私も6年間使っていますが、本当に重宝する道具です。


①塩が固まらず常に呼吸している。

塩がいつもさらさらしています。
私が蓋をあけっぱなしで外出して戻ってきたら、さすがに表面が固まっていました。でも一日蓋をしていたら、またサラサラに!一度乾燥しても、また使いやすくサラサラになってくるのです。
逆も同じで、おにぎりなどで濡れた手で塩を触っても、蓋をしておけばまたもとに戻ります。いったん濡れても、塩壷が適度に水分を調節してくれます。

②世界にひとつしかない。

これまで何百個も店頭に飾っていますが、ひとつとして同じものはありません。それどころか、作る時期によって色合いも、微妙な大きさも、形も違います。
手作りならではですが、ネットで買われるお客様の中には、「ちょっと赤っぽいものを」とか「できればもっとも大きなMサイズを」とか、細かく指示がある場合も。あとはスタッフにゆだねていただくしかありません。
同じものどころか、似たものを見つけるのも時に難しいほどなのですが、それが手作りのよいところ。

③機能的で美しいカタチ

台所に置いておくだけで美しいと思える商品、いえ「作品」です。
使うたびに嬉しくなるような、使って料理をしたくなるような、そんな日常の中の豊かさがあります。
蓋を雑に扱うと割れてしまいます。ですから、私たちは蓋を開ける時に無意識に優しく扱います。それが丁寧に心を落ち着けて台所に立つことに繋がっていくと思っています。

④手放せない一生モノ


大切に扱えば一生ものです。水分が多すぎたり、湿気がこもったり、入れる塩が多すぎたりすると、側面が濡れたり塩をふいたりすることがまれにあります。塩壷が役目を担っている証拠です。
そんなときはお手入れでもとに戻ります。台所の油がついたりしても、お手入れでもとに戻ります。
いつもみなさんの台所で、静かに活躍する、温かくて優しい塩壷です。


お手入れですが、洗うときに中性洗剤を使いません。重曹か熱湯は使えます。
洗った時は、しっかり天日干ししてください。比較的短時間で乾燥します。
締め切った棚の中に収納すると、湿気を吸いすぎる場合があります。(キッチンの状態にもよります)



# by kitchenparadise | 2017-02-17 07:30 | 道具:塩壺

小説と映画、そして道具

「一度発明されちゃったものは、なかったことにはできないの」
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これは「罪の終わり」(東山彰良著・新潮社)の一節。

2100年後半のアメリカで、人々が飢え、食人行為が正当化されていく時代を舞台にした小説で、主人公ナサニエルに、眼球に埋め込む「VO」手術をどうしても受けさせたいと願う彼の母親が発した言葉である。
この「VO」は、眼球装着型の人口知能(?)のようなもので、装着すると脳が覚睡し、身体能力が上がり、ニュートラルネットワークの情報を見ることができる。お金のある人のほとんどはVOを装着している。
貧困だったピアもやっと息子に装着はさせたものの、皮肉にも「VO」は小惑星の接近により不具合が生じてしまう。
この小説は人間の倫理観のタブーをテーマにしている。圧倒的な迫力があり、衝撃的。「流」に続くすばらしい作品だった。


先週、その本の著者、古い友人でもある東山さんが店を訪ねてくれたので、「あのVOはよくぞ思いついたね。世界中が究極な便利求めて、最後は小惑星で不具合かぁ。」と話したところ、
「それならね、サバイバルファミリーもある意味似てるから観たら?電気やガスが全部ストップした家族の奮闘話。なかなかだったよ。」と彼。
それで、さっそくレイトショーに。

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うーん、とても面白い!
そうきましたか!小日向さん主演らしく、十分コミカルなエンターテイメントなのに、観た後はかなり考えさせられる映画だった。ある日突然、地球から電気が消えたという変わった設定。電気はおろか、電車、自動車、ガス、水道まで、電気を必要とするあらゆるものが、完全にストップする。廃墟寸前となった東京を、鹿児島の実家に向けて小日向家族が自転車で脱出するというお話。
エラそうなわりには家族を守れない父、魚もさばけなかった母、スマホ命だった娘、授業はすべて撮影してパソコン保管していた大学生の息子。最初はお互いに文句ばかりだが、生きぬいていこうとするサバイバル状態を通して、家族で向き合い団結していくのがワクワクする。

子供たちを連れて観に行ったほうがいい。オススメ。

「便利がかえって不便を生むのよ」というのは料理家の桧山先生の口癖。
とはいえ、ナサニエルの母がいうように、一度発明されたものは、もうないことのはならないのも事実。

パソコンやスマホのようなここ数年で当たり前になった便利な機器もなかったことにはならないし、台所道具で言うと、電子レンジ、冷蔵庫、フードプロセッサーなどもなかったことにはならない。半世紀前までは、レンジの代わりに蒸し、冷蔵庫の代わりに干物にし、フードプロセッサーの代わりにすり鉢だった。便利にはなったけれど、それが無くては生きられなくなった現代人を考えると恐ろしくもある。

「発明されたものはなかったことにはできない」世の中で、私たちが何を選択して、何をできるように、何を子供たちに伝えていくかは、発展よりも大きな大きな課題だと思った。責任は、私たちもあると思う。

追記:このblogを書き終えたあたりでお嬢の担任から電話があった。美術の時間に版画用のナイフで指をざっくり切ったのだと。まあね、小型ナイフやら使わせたことないからね〜。なんでもさせておくべきだなぁと、改めて。

# by kitchenparadise | 2017-02-16 13:49 |

ジオ・プロダクトは、やはり良い鍋

キッチンパラダイスでも販売している「ジオ・プロダクト」という鍋がある。
ステンレスの多層鍋で、非常によい鍋
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デザインがいい、耐久性がいい、性能がいい、、価格も買いやすい。


デザイン
な柳宗理やクリステルがいいという好みもあるだろうけど、ジオもシンプルで悪くない。

耐久性
は15年保証で問題が全くない。キチパラで販売している15年間、クレームはない。
取っ手がプラスチックだとガス火で溶けたりする場合もあるし、取っ手と本体がネジだといちいちネジをきつく締めなくてはいけない鍋も多い。その点ジオは溶接でかなりしっかりしている。取っ手が熱くなりにくい工夫もある。

性能もいい。
ジオは7層、クリステルは3層、ビタクラフトが9層なら、層が一番厚いほうが「良い鍋」と思うが、まずは底だけが多層か、全面多層か、厚みはどうかをチェックしたほうがいい。多層は熱が早く広がるアルミニウム(たまに銅も)をステンレスとステンレスの間にサンドする、少なくとも3層になる。

*底だけが3層で、側面が単層というのがクリステル。その3層がかなり分厚いので蓄熱性はかなりがよく煮物にもいい。しかしただ出汁を温めるといった調理は側面がやや焦げやすくやや汚れやすい。

*ビタクラフトは9層の全面多層。煮物などの条件である蓄熱性は非常に高い。煮崩れも少ない。側面も多層なので焦げも少なく、汚れにくい。ただ色んな条件をクリアにしてオールラウンドに重宝するかわりに、やや重い。また取っ手がプラスチックであるため(ビタクラフトプロ用は違う)私のビタは、重みからか取っ手のネジがよく緩む。(これに関しては使い方かもしれないが、そんな例もあるということ)

*ジオ・プロダクトの蓄熱性については、厚底のクリステルや9層のビタクラフトよりほんのちょっとだけ劣るかもしれない。(これはきちんと比べてないが)しかしビタクラフトと同じ全面多層で、煮物にも茹で物にも最適で焦げにくく、出汁を温めても側面が汚れない。そして取っ手がプラスチックで15年保証、素晴らしいのはビタクラフトウルトラの3分の1、4分の1で買える。

鍋に出費をいとわないのであれば、煮物にビタクラフトの鍋、コンパクトを重視するならクリステルの鍋、そして茹で物や麺類などにちょっと軽めのジオの行平鍋をおススメする手もあるけれど、なんせジオプロダクトの片手鍋も行平鍋もとてもコストパフォーマンスがよく万能性が高いから、やはりこちらを薦めてしまう。

私は、煮物をストウブ(シャスール)のような鋳物琺瑯鍋と、銅鍋で作るので、あとはジオプロダクトの行平鍋が大きさ違いで3種あるのでカンペキ。買い替える必要がない。


総合すると、ジオ・プロダクトはほんと使い勝手がいい鍋だなと思う。




# by kitchenparadise | 2017-02-13 13:56 | 道具:フライパンや鍋

「なぜ私だけが?」家事の不公平感のについての雑感

2017/2/7(火)のY!ニュースのタイトルは「なぜ私だけ?いまだに続く共稼ぎ夫婦の不公平感」でした。雑誌AERAの記事だそう。

内容は、共働きなのに妻だけが家事をするという圧倒的な不公平感に納得できない女性がとても多いという話。技術の発達で家事は重労働ではなくなったはずなのに、やらなければ咎められ、分担争いは家族を暗黒のストレス状態へ突き落す。この苦しさの正体は何なのかと投げかけ、何人かの女性の叫びを記事にしています。
「家事から解放されたいと思う人を、世間は怠け者と責めずにもっと理解すべきです」とある女性は言い、またある女性は「手間暇かけることが真心とされていて料理を買うなんて許されない。まして料理嫌いなんて言えない。うまくバリアを張って生きていくしかないんです。」とも。
別のサイトには、「私ばかりが家事をしていることに腹が立ち、中学生の子供と夫に家事ストライキ宣言をした」ともありました。

記事には、夫から「それなら俺と同じくらい働いてこい」「あの奥さんは仕事も家事もできているのに」と言われた妻もいて、頑張ってる女性たちに同情します。そんなこと面と向かっていう男性には残念で仕方ないです。

夫婦の分担の問題点は、早めに、しかも素直に話し合って折り合いをつけるのが一番なのでしょう。関係性が悪化してからは難しそうです。でも、妻としては「言わなくても気が付いてよ」というのが本音です。
夫って自ら気が付く生き物ではないんですよね。それ以前に、思いやりが全くない場合は論外ですが。

私が家事に、特に料理について楽になったのは、2つのことを学んだからでした。

ひとつは、「がんばらない」ということ。

がんばらないのは何もしないわけではありません。逆です。
「本質を見極めて少しだけ頑張る」ということ。また、「私がしなければという義務感より、思いを大切にする」ということ。
恩師である料理家桧山タミ先生に、「多忙で日々大した料理ができないし、手作りお菓子も作る時間がない」と相談した時、「それなら毎日おにぎりでいいじゃない。」と言われたのです。この言葉が私を楽にさせてくれました。

娘に食べさせたいというのは、「娘の健康のため」、「お腹をすかさせたくないから」です。それならお菓子よりおにぎりがいい。手作りならイモをふかすだけでもいい。つまり義務ではなく、思いだけを具現化する最短の道を選択すればいいと思ったのです。おにぎりは保存食なので朝から1.2分もあれば作っておけるし、お腹にもたまります。いろいろしてあげなきゃいけないと考えるのではなく、家族の健康だけを考えればいいという師匠のアドバイスでした。以前ブログでも書きましたが、出勤前に娘のおやつのおにぎりを握っておいておきました。

もうひとつは、いらいらの原因をほかの問題と混ぜないということ。

夫が家事をしないからもう料理をしたくないというのがそれ。夫に手伝いを求めていることと、家族にきちんと食べさせたいということは別。夫婦がうまくいかないので、子供に当たってしまったという話も聞きますが、それも問題点が混ざっています。

心理学者のアドラーには「課題の分離」という定義があり、それぞれの問題はそれぞれの個人が片づける問題であるといいます。他人の問題を家族といえど私が片づけることはできないという定義です。ですが、もう一歩進むと、自分の中にも自分の課題がいくつかあり、問題点を混ぜないようにしないといけないのではないかと。

また、のちにもう一点のことにも気が付きました。

「がんばらない」ことと「問題点を分けて考える」ことには、「この2つを実践するの知識」が必要であるということ。

どうすれば義務から解放され楽になるのか、また個々の問題点を分けるにはどうすればいいのか、を解決する知識です。

たとえば、道具や料理の知識を深めると簡単にできる料理のコツがわかるようになり、知れば知るほど、頑張らなくても思いを達成できるようになります。
様々な参考になる本を読んだり、心ある友人に相談したりすると、不満の正体や自分の性格が分析できるようになります。

以前、友人から「子供がお弁当箱を出さず頭にくるので、お弁当を作らないことにした」と聞きました。料理が好きな友人です。彼女としては子供さんへの躾を優先したのでしょう。理解できます。それでうまくいくならそれでいいと思います。でも、感謝しなさいと言っても子供は感謝はしません。笑)
私も以前はそう思っていましたが、問題を分けて考えると疑問がわきました。お弁当箱を洗わせる躾と、子供に安全なお弁当を持たせたいいう母として思いは、問題が別ではないのかと。そうでないと、言うことを聞かない子供には、母は「お弁当」を通しての愛情を伝えられなくなってしまいませんか。

うちのお嬢もお弁当箱を洗わない時期が長く、学校にもいつも忘れ、私はお弁当箱を3つも買い足さねばなりませんでした。汚いお弁当箱はベットの下にいくつも溜まり、とうとう3つともベッドの下に洗わないまま置きっぱなし。何回も注意をして3つともをお嬢の目の前で洗いましたが、翌日も普通にお弁当を持たせました。
それでも翌週はまた懲りずにベットの下に。今度は「洗う時にママはくさいのイヤなので、今度からは自分で洗ってくれない?」と促しました。1週間前のお弁当箱はだいぶ臭ったようで、イヤそうに洗っていました。仕方ないですね。自分が洗わなかったんですから。そのうち、臭いのが嫌になったのか、親から注意されるが面倒なのか、夜中に起きてでも自分で洗うようになりました。時間がかかりましたが今では必ず洗います。まげわっぱなのでちゃんと外に干しているようです。

長くなりました。
気持ちが解決して以来、家族が大切だという気持ち、家族の健康や安全を願う気持ちは、私の中にある他のどんな問題にも圧迫されません。家事の不公平についても和らぎました。私から湧き出る愛情は愛情で大切にしておきたいと考えています。

夫婦も親子も、それぞれ課題が違います。お互い認め合うことが大切ですね。怒らずに自分の気持ちを素直に言えたらいいですね。

# by kitchenparadise | 2017-02-10 07:30 | 私、こう思う

わたしがすし桶を買うワケ

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すし桶が無いご家庭が増えているようです。
30代~40代では2.3割しかお持ちでないようです。それもそのはず。yahoo知〇袋では「すしおけ無しでお寿司が作れますか」の問いに、「ボウルがタッ〇ーで作れます。」あるいは、「炊飯器にすし酢を入れて混ぜましょう」という答えもあるくらいですから。
本来、木のすし桶はすごくいい道具なのに人気がないのは、おそらく収納に困ることや、本当の良さに気が付いていないからではないかなと思います。木のすし桶は水分を調節してくれていつも美味しく仕上がり、食卓が豊かで、保存にも一役も二役もかってくれます。

私は結婚してしばらくして母が買ってくれました。(写真のすし桶↑)もう15年近く使っていますが綺麗に使えているので、あと10年くらい経ったらお嬢(17)に渡そうと思っています。
私にとってはすし桶がない生活はとても不便。
今日は、私がなぜすし桶が必要かを改めて考えて、その理由を書きたいと思います。

①子供にすし桶のある豊かな食卓を

子供の頃、手巻き寿司がなによりご馳走でした。「今日手巻きよ。」って母が言うと、「わたし、うちわであおぐー。」といって、喜んでお手伝いをしたものです。姉とうちわを取り合ってあおぎました。私たちが扇いだおすしはすし桶のまま食卓に並べられました。お嬢(いまはもう17ですが)にも、子どもの頃にそんな豊かな食卓を経験させたいと思っていました。

②うちわで扇ぐ意味がある

うちわであおぐのは実はちゃんとした理由があります。早く冷ますことで、艶をだすこと、べちゃっとさせないこと。そして保存が効く酢飯にすることです。ステンレスやガラスでは、あつあつのご飯を入れた瞬間にボウルが温まってしまうため、うちわで扇いでもなかなか冷めないのです。

③水分を調節してくれる

うちわで扇ぐのは、表面がベタつく前に水分を飛ばして艶を出すのが一番の理由ですが、金属やガラスのボウルだと蒸気(水分)を吸い取ってくれません。うちわで扇ぎながら、水分調節ができるのは木のすし桶だけなのです。
ちょっと大目の水分量は、木が調節してくれるわけです。
ステンレスやガラスは水分を全く吸わないので、木のすし桶より少なめにすし酢を入れないと、びちょびちょ。
私はすし桶を信用して、すし酢はいつもほぼ目分量です。

④いろいろ使える

おすし以外にもいろいろ使っています。まぜご飯、炊き込みごはん。ただのご飯にしょうがやミョウガ、シソ、ちりめんじゃこをすし桶で混ぜてそのままテーブルに出すと、豪華なメニューに。
炊き込みご飯を作って濡れ布きんをかぶせておけば、子どもの塾前のクイックご飯に。仕事で私は不在なので、お嬢は塾前に自分で食べて出かけていました。
朝からおにぎりを作ってすし桶で保存もしていました。お皿にラップ保存よりも保存が効きます。これも濡れ布巾をかけて。セイロの蓋をかぶせておくこともあります。
パンもおはぎも、すし桶にいれておくと木の呼吸で乾燥が防げます。
仕事で家に戻れない時に、すし桶にはずいぶん助けてもらいました。

⑤おもてなしが簡単

酢飯さえ上手に作れば、母が上手だった手巻きでご馳走ができます。準備要らずです。
ちらし寿司も写真のように季節を楽しむおもてなしができます。
「お寿司を家で作る」のは、ここ日本では何よりのおもてなしになるのです。お客様が来られるのが全く面倒ではなくなります。お寿司、お吸い物、がめ煮、湯豆腐、これくらいで、もう十分なおもてなしができます。


木のすし桶は、ほかのものでは代用ができません。私が最も信頼して必要としている台所道具のひとつです。
最後に。いくつか理由を書きましたが、本当の一番の理由は、お嬢に「大切な人に美味しく食べてもらいたい」ってきもちを伝えられたことだと思っています。お嬢が結婚する時にはこのすしおけを持たせるつもりです。






# by kitchenparadise | 2017-02-08 15:54 | 道具:セイロやすし桶

私が好きなシリーズ(オイル編①)

お店をやっているとお客様から台所道具以外にもいろんな質問があります。どんな調味料使ってますか、パン屋でお気に入りは、美味しいイタリアンは、美容室は?などなど。
でもって、「私が好きなもの、好きな店」というカテゴリーで、私やスタッフのお気に入りを紹介します。

調味料、オイル。

調味料に関しては醤油や塩、オイルも一種類に決めているわけではないのですが、お嬢やスタッフもとても気に入っているのが
オーガニックオリーブオイル cuvee (クヴェ) 500ml 定価3240円

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(写真:cu-mondo HPより)
グランプレージオ・ビオを作っているカプート・マリア社。ほとんどを有機栽培にし、空気に触れることでおこる酸化を最小限にするため熱や水を加えず真空設備の中で搾油し、高い品質を保っているということ。豊かな風味、辛味とわずかな苦みが大人にも子供(まあ高校生ですが)にも好評です。うちはサラダや温野菜、あとスープにひとかけっていうのもよくあります。美味しいパンがあったらちょっと浸して食べるのが至福の時です。我が家はドレッシングを使わずオイルで塩コショウばかりです。
あんまり美味しいので年末にスタッフに配ったら、みんな絶賛でした。
私は同じ福岡の会社であるcu-mondoさんで購入してます。

普段使いの油として、菜種油も使いますが、最もよく使っているのがこちら。
関根の胡麻油 470g丸ビン 1,620円
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(写真:関根の胡麻油HPより)
以前は8キロ缶18,360円を年に一度買っていましたが、小ビンに移すのが面倒になり今は小さいサイズをまとめて購入。以前OGスタッフに油を自慢したら、何人ものスタッフがこの油を取り寄せててびっくりしました。
ここのごま油は、圧力をかけてゴマから油を搾るという江戸時代から続く圧搾法です。添加物を加えなくても酸化しにくいらしいです。
10年くらい使っていますが、胃腸が悪い時でさえこの油なら大丈夫で、安心して使っています。いわゆるごま油特有のどろっとした感じではなく、サラリとしていて、香りもゴマーって感じでなく上品。私は和風洋風を問わず、炒め物や揚げ物にも使っています。
いつも関根の胡麻油さんのオンラインで買ってます。

オメガ3と言われる亜麻仁油、えごま油、チアシードオイルなども使っていますが、お嬢が嫌がるので家族用としては断念。大人だけ。
次回は、私が愛してやまないパン屋さん、10年以上お世話になっているスーパー美容師さん、これまた10年お世話になってる神の手エステシャンとかも書こうかななんて。有名人がこっそり訪れる店なので、ちょっと許可を得ときます。(笑)

# by kitchenparadise | 2017-02-07 12:43 | 私が好きなもの、好きな店

お寿司と洋子先生

先週土曜日、洋子先生の基本ごはん会がありました。先生は現在8か月。産休前の最後の講座でした。みなさんからお腹をナデナデされてました。
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春のちらし寿司が美味しそうですね〜。

みなさん、ありがとうございました。
洋子先生、お疲れさまでした!ベビーちゃん抱っこできる日を楽しみにしています。
次回の先生のこうざは未定ですが、いづれ落ち着かれたらお願いしたいと思っています。

今日は終日打合せのため外出で、ゆっくり書けません。明日は私の愛用品について、です。

# by kitchenparadise | 2017-02-06 11:21 | キチパラ講座


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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