幼稚園生でもペットボトルが開けられる

先日、この商品をFBSのめんたいワイドという番組で紹介していただきました。1/2日記で紹介したこの商品です。c0228646_14543557.jpg今年1月に発表された商品ですが、仕入れ先で何気に手にして、ピンときたんですよ。これは役に立つなと。
これまでペットボトルを開ける商品は、シリコンのトリベットと兼用のものや、ひも状になったゴム。プラスチックの専用オープナーなどが一般的でした。ある程度握力があるならそれでもいいのですが、ご年配の方、リウマチや関節炎などのご病気の方、小さな子どもたちはそれでは開けられないのです。c0228646_15145956.jpg
この商品だと、親指が軽く曲がりさえすれば、このように簡単に開けられます。マヨネーズやケチャップのフタや、固くなった油性ペン、キャップ式のワインなども力を入れず、握りこむ必要がなく、とっても簡単に開けられるのです。テレビでは幼稚園に行って、子供たちに試してもらうという試みもしてもらいました。
役に立つ商品、ってこんなのです。ちょっと高いけど。

キチパラでも昨日再入荷しました。こちら
# by kitchenparadise | 2010-03-02 15:51 | 道具:キッチン道具全般

「あ、それ、置いてないです。」

「こんな感じの商品ありますか?」と、探しに来られるお客様がキチパラにはとても多いのです。
時間に余裕がある場合、カタログから取り寄せる場合も多いのですが、たいていはお急ぎの場合が多く、お断りするしかありません。

「お力になれなくて申し訳ありません。」あるいは、
「ご希望に添えなくてすいません。」
と、お詫びすると、
「いやいや、いいんです。お手数おかけしましたー。」といってお客様はお帰りになります。

先日、ある商品を百貨店に探しに行った時のこと。
「こんな感じの商品、ありますか?」身振り手振りで話すと、その店員さん、
「あ、それはーおいてないんですよねー。」と、あっさり。

そうすると、こちらも「あ、そうですか。」としか言葉が出ない。

言葉ってとても大切。言葉に気持ちをのせる、いや、気持ちがあれば自然と言葉がでるんじゃないかなと思うのです。私は、わざわざ来てくださった方に、「あ、無いです。」とさっぱりは言えないな。

「できません」と言うのではなくて、「ありません」というのではなくて。ようは気持ちはどうよってこと。
# by kitchenparadise | 2010-02-26 19:12 | 私、こう思う

ミステリー作家、の編集長?

娘の学校で「1/2成人式」なるものがありました。
10歳の小学4年生が、将来の夢の作文を読んだり歌を歌ったりする儀式です。全国的なのでしょうか。
推理小説がとても好きなので、以前からミステリー作家になりたいと言っいたのですが、作文発表を聞いたら違ってました。夢が「編集長」に変わっていたのです。

「私はミステリー作家になりたいと思っていました。
でも、締め切りに間に合わない夢を何度も見て、いやになり、私には無理だと思いなおしました。
そこで、作家に近い職業で、いつも一番先に本が読めるミステリー作家の編集長がいいと思い立ちました。
それでも時々まだ書いてはいるのです。お母さんは、書くからと言って小説家にならなきゃいけないわけじゃないので、面白いのなら趣味で一生書けばいいのよ、と言います。それもそうだなと思いました。」

ガクッ・・・。そうくるのか・・・。
なんだか、現実的な母親と思われたかもしれないけど、作品が仕上がらない娘を慰めるつもりで言ったんですけどね。
# by kitchenparadise | 2010-02-25 15:05 | 私の日常と家族

アルミニウムという金属

昨日、東京にあるキッチンツールの専門メーカー、K社さんの商品開発の方が初ご来店。料理の先生を介してお名刺だけいただいてたので、お会いしたいと思っていたのでした。この会社は新製品がとても多く、最近料理研究家とのコラボ商品を驚くほどたくさん売りだしているのです。
「K社の商品をあまりお店に置いておられないのは何か理由がおありでしょうか?」とのご質問。

うーん・・・。料理研究家とタイアップした道具は価格が高くなる場合が多く、よほど「使える」道具でないとコストパフォーマンスが悪いということ、K社は商品が多すぎて、すべてを試せないということをお答えしておいた。

K社のSさんは、自信ある商品をいくつかと、開発中の鍋を送るのでご意見を聞かせてほしいとのこと。

鍋は、IHにより適した熱効率の良いものを開発中らしく、とても興味深い。

そこで今日は「キッチンオタク道」に場所を変えて、鍋に使われるアルミの話をちょっと詳しく話しましょう。
ほぼ科学の話なので、小学生の時、理科が嫌いだった方、道具に興味のない方には眠いお話です。
# by kitchenparadise | 2010-02-24 14:11 | 道具:キッチン道具全般

会社と愛とリストラと。

みなさんにとって会社はどんな存在ですか?

先日、英国だったか、相当額の宝くじが当たった夫婦のことが、テレビで紹介されていました。「仕事を辞めて家族と南の島にでも住む。」そうです。フーン。その方にとって、会社は勤労してお金をもらう存在だったのでしょうか。
最近は、若い人たちがすぐに仕事を辞めます。向いていないから、想像と違った、労働条件が悪い、入りたい部署ではなかった、とまぁ理由はいろいろです。

私が尊敬する飯田史彦先生は著書でこう書いています。

「会社が人生にとってどんな存在かを考えるとき、恋と愛の違いに似ている。

恋とは、相手がもつ所有物や属性に価値を感じて、一時的に高揚するもの。相手に受容されることや相手を支配することで相手と一体化したいと願うこと。
愛とは、自分という存在価値の認識と成長意欲から生まれるものであり、相手がただ存在してくれることへの感謝ゆえ、決断し、永続的な意思と洗練された能力において実行しようとする相手の幸福を願い支援する行為。

会社を恋する人は、会社が魅力的な資産を失ったり、業績が悪化したり、十分な見返りをくれなくなったら、もっと魅力ある会社にすぐに移ってしまう。
会社を愛する人は、「今は苦しいけど、この会社とがんばって、ともに成長し、幸せになるぞ。」という気持ちですぐにやめようとは思わない。

会社に対して損得勘定を超えたところで付き合える。ここで自分が成長できることを幸せに思う、そんな気持ちが基盤にあるかどうかで、仕事対するやりがいも、幸せの考え方も変わってくるでしょう。」

もちろんこのような理想は、トップが社員をどう考えているかでも違ってくるでしょう。業績悪化してるのに、トップはいままでどおりの給与をもらっていて、リストラと経費節減ばかりを推進する。あるいは正社員を極力少なくしようとしたり、いかにも会社の株の価値ばかりを気にする。そういった経営陣の下では、なかなかそんな「愛」は育ちにくいかもしれません。

ですが、上司がどうの、仕事量がどうの、という、どこにでもある会社への問題は、すり合わせて解決するための自身の成長に関する重要な壁でもあるのです。

「思い通りにいかないことにどう対処するか。」
この問題に「愛」を持ってむきあうことが、その人の生き方、幸福感にかかわってくると思うのです。

なんか週明けから、やや重たい問題。そう考えると・・・、会社だけでなく、夫婦も、そうですね。
# by kitchenparadise | 2010-02-22 16:45 | 私、こう思う

プロのまな板について

「まな板は木と樹脂とどちらがよいですか?」
以前は「プロは昔から木を使っていますが、その理由は・・・。」なんて話してたのですが、今はそうは言えません。
昨日、某老舗料理屋の料理長とその話をしたところ、彼がこんなことを言ってました。
「食品衛生の役人さんからいろいろと指導が入るんですよ。で、今はまな板、樹脂にしてますよ。毎回熱湯消毒して漂白剤にしっかり浸しています。」

木製は使わないように指導があっているのです。嘆かわしい。
「汁などを木に浸して放置しておくと、表面を洗っても内部に細菌が見受けられる。」という。人類は昔から木を使ってきたのです。お役人が規制しすぎると、何千年も当たり前に引き継がれてきた、「道具を上手に使う感覚」が削がれるんじゃないでしょうか。調理学校でも今はほとんど樹脂製です。「危ない危ない」が、日本の伝統を軸から危なくしているのではないでしょうか。

木のまな板の良さと使い方を正しく知れば、怖いことは全くないんです。
といっても・・・指導が入るんなら仕方ないか。プロに何も聞けないじゃない。
使い方、心配な方は、詳しくお店でも紹介します。


# by kitchenparadise | 2010-02-18 08:32 | 道具:まな板と包丁

曲げられない女

今日、新規のキッチンツールメーカーさんが、岐阜県からおみえになりました。
何千もの商品を取り扱うK社という有名な会社で、一度お話を聞いてみたいとおもっていたところ、ちょうどキチパラのことをどこかで聞いて足を運んで下さったようです。

「いくつかサンプル送りますので使ってみてください。」と、とてもご丁寧な営業の方。
にもかかわらず、私はいつものように持論をぶつけるのであります。

「せっかく送ってくださるなら、売れるものでなくて10年は耐久性のある商品にしてください。」
「使ってみてダメなら扱いませんので、全く扱わないこともあります。」
「100個あっても1個しか取り扱いしないものもありますが、あくまでこのお店の主観なので。」
「流行りモノは要りません。あの、(〇ッキー)みたいな商品は嫌いです。」
「パッケージがあまりにもヘンなのは要りません。」


「分かりました。とりあえずピックアップして送ります。」
にっこり帰られた営業マンの方、きっと私の勢いにどん引きだったことでしょう。

水曜夜に「曲げられない女」っていうドラマやってますが、まさに私はあれだ。
ヤだなぁ・・・。マジで、曲げられない。だって本当に要らないものは要らないんだもの・・・。
ホント、ごめんなさい。3回私に会えば分かりますから。悪気なんてこれっぽっちも無いって。ただただ、その場しのぎの売れ筋商品は、もう要らないって思ってるだけなのです。

# by kitchenparadise | 2010-02-17 23:43 | 私の日常と家族

ガス用とIH用のフライパンは違うのです

私が最も気に入っていたガス用のフッソ加工フライパン「サーキュロン2」のメーカーが日本での販売中止を決めたようです。もう、ガクン、って感じです。熱効率がよいフライパンで、カタチもとても気に入ってたし、使い方さえ間違えなければ、耐久性にも優れたフライパンなのに。
中止の理由は、「ガス用だけ」というの需要が減り始め、IH用に移行し始めたので、IHとガス両用を売るということ。このメーカーには、「インフィニット」というIHフライパンがあるので、それを売るんでしょう。

なんということ・・・。何度も言ってますが、ガス用とIH用はまったくといっていいほど、使い勝手も耐久性も違うのです。ガスなのにIH用フライパンを使うのは、もったいないんです。

# by kitchenparadise | 2010-02-15 17:01 | 道具:フライパンや鍋

海外の農地土地を買う日本

珍しく病気になり、寝込んでました。土曜になり少し回復。母は寝込んでいるというのに、となりの部屋では娘が友達らを呼び大騒ぎ。チョコレート作りまで始めるので、もう怒る気にもなれません。

今、日本はあることで大きく出遅れているらしい。それは海外の農地購入において。
自給率が40%以下という日本では、来るべき食糧危機に備えて、海外の農地を購入しておかなければいけないらしく、その点で先進国のどこより遅れていますよということ。そう、今はまさにランドラッシュらしいのです。

不思議だ・・・。不思議じゃないですか?
スーパーではこんなに野菜が余ってます。
バイキングではいつもの2倍くらい食べてますよ。それでも余ってる。
日本の生ゴミは増えるばかり。すごい量です。
人に言えたことじゃないなく、我が家もよく野菜を腐らせます。
日本は枯れた農地がいっぱい。

なぜなんだーっ?って言いたくなりませんか。
消費の拡大が世の中を作っているから、私たちが豊かなのだと考える人がいる。私の店も、消費があってこそ成り立つお店なのは確かです。が、商品の流れを見て思うのは、新たな需要を作り出すことが、地球にとってあまりにも非効率的なのではないかと最近思うのです。

景気減退を防ぐために、土地を買って作らせて輸入するという国のやり方を見直し、新しい消費形態を構築させたほうがいいのではないかと。今は価値観より商業が優先されています。これは、一企業ではできるわけがありません。やはり政府主導でないとダメだろうなぁ。

さてと、難しいこと抜きにして、今から出勤します。そうは言っても少しは売らなきゃ!
# by kitchenparadise | 2010-02-13 13:42 | 私、こう思う

世界を変えるのに魔法はいらない

以前、ハリーポッターの著者J.K.ローリングが、ハーバード大学の卒業式で講演した全文を読みました。彼女は貧しい幼少時代をすごし、離婚してシングルマザーになり、仕事もない状態から、このような世界で知られる小説家になったのです。興味深い女性でした。

彼女は卒業してからの21年間に、2つの大きな教訓を得たということ。
ひとつは「失敗の効用」、もうひとつは「想像力を持つ重要性」。

失敗についてはこう語っています。
「私は失敗したことによって、試験に受かることでは決して得られなかった内なる安心感を手に入れることができました。失敗のおかげで私は、自分について、他のいかなる方法でも学べなかったであろうさまざまなことを学びました。私は、強い意志があり、自分が考えていた以上の自制心があることに気が付きました。(中略)

人生とは何を手に入れたかや何を達成したかでないと知って、初めて幸せになれるのだ、と。」

想像力について。
「想像力は、私の物語にでてくる魔法と同様、道徳的に中立であって、善でも悪でもありません。相手を操作するためにそうした能力を使おうとする人もいれば、相手の身になって考えるために使おうという人もいるでしょう。想像力を一切使おうとしない人もたくさんいます。無関心な態度をとるこどで、邪悪な行為に手をかすことにもなるのです。」

失敗から幸せの本質を学び、他の人々の暮らしが自分のものだったらと想像する力があれば、魔法なんていらないという彼女の発言にはとても共感します。
# by kitchenparadise | 2010-02-05 12:12 | 私、こう思う

IHクッキングヒーターで土鍋?

展示会でIH用の土鍋の説明を聞いてきました。正直、何度聞いても納得がいかない。
「IH用土鍋」と書いてありますが、IHで、なぜ無理して土鍋を使わなくてはいけないのでしょうか。IHなら鉄鍋のほうがまだ効率がいいと思うのです。

土鍋そのものはIHでは熱が入らないので、底面にIHに反応する発熱体を転写したり、貼り付けたりしています。銀やカーボンを転写する方法が多いですね。銀やカーボンは温度が上がりすぎて、かえってIHを痛めしまうので、最近は底がIHに触れないように、鍋底とIH間に隙間を設けています。空焚きしたり、焦げた鍋をそのままIHにかけると、熱がそこだけこもり過ぎて発熱体がはげ易くなるという報告もあります。

ガスの火は土鍋全体が温まってから、中の素材に熱を万遍なく通します。IHは、底面だけが温まるのです。当然煮崩れが多くなりますし、鍋の側面が冷たいと火の通りも悪い。
つまり、温まった出汁が鍋を温めてることになるのです。火の通り方が全く違う。土鍋本来の、ふんわりした熱を伝えることができないというわけです。

IHで土鍋を使うのなら、IHクッキングヒーターの会社と土鍋の会社が共同研究して、土鍋全体があたたまる本来のよさを生かした鍋を作るほかないでしょう。

「土鍋は、やっぱりガスですよ。」と言い切るのはIH用土鍋を作っている部長さん。時代の流れに逆らうつもりはありませんが、IHにはIHならではの効率のよい鍋があるのです。ガスにはガスの鍋、IHにはIHの鍋。
# by kitchenparadise | 2010-02-04 18:50 | 道具:フライパンや鍋

耳下腺腫瘍手術まで40日

私、「耳下腺腫瘍」という病気で3月に手術を受けることになっています。命にかかわる病気ではないのですが。

昨年の7月頃から、右耳の下に違和感を感じることに気がつき、疲れのせいでリンパが腫れたと思っていたのです。この頃は公私ともに忙しく、福岡の某病院で精密検査を受けたのが11月。すぐにこの病気だとわかり、すでに大きくなりつつあるので早めに入院して取るように薦められました。
この病気は8割が良性で2割が悪性と一般的に言われているようで、細胞を取ったりMRIやエコー検査なども受けましたが、はっきりは分からず。切除してみなければそのどちらかが分からないと言われたのです。10センチほど切ることと、顔に麻痺が残るの可能性があることなどの説明を受けました。

念のため、検査資料を借りて、従兄に紹介された長崎のクリニックにサカンドオピニオンを聞きに行ったのが12月初旬。その医師から「MRIからの所見だと良性と思われます。」と言われ、ひと安心した次第です。悪性に変異する可能性、大きくなる前に取ったほうがより安全であること、実績の多い病院なら5cmほどの傷で済む、という説明を受け、東京の病院の紹介状をもらったのです。

後で知ったのですが、紹介された東京の病院は、「患者が薦める病院ランキング」に入っているような大手耳鼻科医院でした。もう何度か診察に行っていて、手術の日程も決まり、術前の精密検査も済みました。来週の診察が済めば、あとは手術を受けるのみといった状況です。

今は何らかの病気になれば、インターネットで情報を得るのが普通です。単なる情報でなく、その病気で亡くなられた方のブログなどを読むことにもなり、気分が暗くなってしまうことあります。私がそうでした。
ですから、私は、「大丈夫だよ。」っていう内容にしたいと思います。実際、大丈夫なのですから。

ブログに耳下腺腫瘍のことを書いたことで、同じ病気を経験をした方からお店に電話やメールがありました。手術の詳しい流れも教えていただき、今はとても安心しています。

そんなわけで、私の手術までの道のりや経過がどなたかの安心に繋がればよいなと思っています。

# by kitchenparadise | 2010-01-29 13:02 | 耳下腺腫瘍顛末記

カミソリは危ないの本質

昨日は小学4年生の娘の算数の授業の参観。「わかってるんだったら、たまには発表したら?」と注文をつけるえと、娘は「分かってないから手をあげないの。」と言う。もともと発表するのが面倒な性格のようで、そう答えておけば私がこれ以上注文をつけてこないと思っているのでしょう。娘らしいと言えば娘らしいのだけれど。

授業の後の先生と親の懇談会で。
先生に怒られた4年の男子が、道具箱からカッターを取り出し、右手にもって高く上げたという問題が取り上げられました。先生から危ないぞと言われ、彼はそれを差出して、それはそれで終了。親御さんに連絡され、きっとこっぴどく怒られたことでしょう。他の子供たちにもきつく指導され、カッターは教室から消えました。

問題は、「この一連のことをなぜ他の親に報告しなかったのですか?報告して、各家庭で親が子供に、かみそりは危ないと指導すべきです。」と親から注文がついたことです。
先生は、「子供は本気ではなく、やり場のない憤りをカミソリを高く持つことで表現しようとしたのだと思ったのですが、やはり報告すべきで、他の親御さんからもお子さんたちに指導していただくべきでした。すいません。」と謝られました。

この手の問題はよくある話です。考え方はそれぞれ違うので、私はこういう時はあえて発言しないのですが。

帰宅して娘に話しました。
「そんなことがあったらしいので、くれぐれもカッターの取り扱いには気をつけるようにね。」

娘「カッターが危ないことくらい、4年生なら誰でも知ってるよ。」

問題の本質はどこなのでしょうか。ハテハテ?

ちなみにこういう時、私は「誰が?」と聞かないようにしています。固定観念というものは、私にとって邪魔なので。

おしらせ・30日のワークシップは満席になりました。当日立ち見ならご参加いただけます。
シャスールの限定セット、個数がどんどん減ってきました。お早めに。
# by kitchenparadise | 2010-01-26 14:06 | 私、こう思う

新聞の端っこ

最近、新聞を読まず、携帯ニュースで満足している方、多いですね。私もその部類なのですが、たまーに1時間くらいかけてゆっくり新聞や時事雑誌を読むことにしています。そうしないと、危険だなと思うのです。携帯ニュースだけだと、先方が伝えたいことだけしか知ることができないということがです。

たとえば、トップニュースは、「防衛庁の事務次官が3000万円の賄賂を受け取り、夫婦でゴルフに年間30回も行っていた!」というニュースがあるとします。新聞の端っこには、その事務次官が通した1台120億円の戦闘機が演習を始めたという記事がちょこっと掲載されたりするわけです。根本的な問題を取り上げずに、誰かを攻撃したりすり替えたりするパターンが、毎日隠れているのです。

新聞に掲載されるならまだいいほうですが。
同じ小沢でも政治家の小沢さんの問題、よーく考えると、隠れた問題点がニュースと少し違うような気がします。

さて、私のワークショップを30日にやりますが、そろそろ閉め切ります。あと2名ほどで。
# by kitchenparadise | 2010-01-21 13:44 | 私、こう思う

東京で迷子になる

週末は、診察と仕事を兼ねて東京滞在。診察というのは、年明け早々にも書いた耳下腺腫瘍という病気のこと。3月に、その筋では有名な某病院で手術を受けることになっており、その定期健診なのです。この日記に書いたことで、「実は私もその病気でした。」という方から何人かメールをいただき、励まされました。励まされたといっても、命にかかわる病気ではないですし、首の下を5cmほど切って腫瘍を取り出すというだけなので、(医師は、高度な技術が必要だと言ってるので、あえて簡単な手術とは言うまい)、何ということはないと思っておりますが。

前置きが長くなりましたが、毎回検診でしんみりするのもイヤなので、楽しいことでもひとつくらい作ろうと、診察ごとに、ローカル線巡りをしようと思ったのです。ローカルというのは、関東ローカル線。つまり下町を回ろうというわけ。
今回、乗ったのが、都電荒川線。早稲田から三ノ輪橋まで12キロを走る、東京で唯一残る都電なのです。ワンマンのバスのような電車なので、わざわざ乗りにくる観光客もいるらしいのですが、乗ってみると案外フツーに市民の足になっていて、やや拍子抜け。でも遠くにそびえたつ高層ビルと対照的な町並みを眺めながら、ゴトンゴトンと揺れる感じは、なかなかのものです。c0228646_1134551.jpg
せっかくなのでいくつかの駅で降りようと、4つ目くらいで最初に下車。近くの神社や商店街をブラブラしていくと、間口が狭くて店内が広い古本屋に立ち寄りました。

実は、そこから時間の記憶が無いのです。興味深い本があまりにたくさんあって、アドレナリンが放出!おそらく2時間くらいは居たでしょうか。数冊買って外に出ると、真っ暗で、どこからどうやって来たのかすっかり忘れてしまったわけです。

「あの・・・ここはどこでしょうか?」と尋ねる私に、店主は「は?」
「どうやって帰ればいいでしょうか?」
「どこから来たの?」
「福岡から・・・。」と私。

この答えに、どうやら記憶喪失かなにかと思ったのか、店主絶句。
「あなた、いまからどこに行くの?」と聞かれ、約束までの時間に2時間もあった私が素直に、
「決めてません。」と答えると、さらに絶句。

理由を言うのも面倒になり、「近い駅はどこですか?」と聞く。
「どこに行くかで、4つも駅があるんだよ。」と店主。
「どこに行くかは決めてません。」と答えると、店主とバイトさんは笑いだしてしまいました。
だって本当なんだもの。

結局歩いて10分ほどの副都心線の駅までの地図を渡され、無時、渋谷までの帰還を果たしたわけです。
# by kitchenparadise | 2010-01-19 11:09 | 私の日常と家族

シャスールの黒が他の色と違うワケ

キチパラのHPリニューアル記念で、特別価格のシャスール黒を企画したものだから、「黒とカラーはどう違うんですか?」という質問がひっきりなしに寄せられています。
週末は東京に滞在していたのですが、ホテルに帰ってパソコン開くとその質問ばかり。まとめてお答えしましょう!
c0228646_14445079.jpgシャスールの黒以外のカラーの内側、クリーム色か白。黒だけが内側のコーティングも黒なのです。黒もカラフルな色もどちらもホーローコーティング(ガラス質)には変わりありません。

カラフルな鍋の色は、食材を美しく見せるために、またテーブルでも見栄えが良いように内側を明るい色で仕上げています。
一方、黒のシャスールは、黒い多孔質なホーローを吹き付けているので内側表面がザラザラしていています。テーブルに向きか不向きかは使う側の好みもあるでしょうが、表面積が広くなるので熱伝導がやや高くなり、焦げ付きにくく、油なじみがよく、アクのしみなどが目立たないのです。

「じゃあ、黒が一番いいじゃない!」という声が聞こえてきそうですね。実際に、調理人さんが買うシャスールは黒が一番多い。ですが、シャスールは色味の綺麗さが特徴でもあるわけです。キッチンや食卓に置いたときに、華やかな感じも家庭のキッチンでは大切ですし、決してすべての調理で黒いコーティングでなければいけないというわけでもありません。ですから、何台かお持ちの方でも、黒を1台もっておくと、多少乱暴に使っても、小豆や肉を長時間煮ても、アクや汚れを気にすることもないので便利ですよ、というわけなのです。

ちなみに、「黒だと剥がれないのか?」という質問。
シャスール自体、水分が残りやすい鍋なので、フタを開けて空だきを相当時間しない限り剥がれにくいとは思いますが、黒でも剥がれないということはありません。剥がれたとしても、何層もふきつけてある内面コーティングが黒なので、薄色のコーーティングに比べてあまり分からないかもしれません。


# by kitchenparadise | 2010-01-18 15:19 | 道具:フライパンや鍋

永遠に終わらない大人への出発点

谷川俊太郎さんの「成人の日」の詩です。

「人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で



人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子供とおとなの区別がどこにあるのか
子供は生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生小さな子ども
どんな美しい記念の晴れ着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ」


私も、ついこの前成人の日を迎えた気がしていたけど、
驚くことに、もうその倍も生きています。
成人の日は、みんなで踊り明かし、夜遊びすることが大人の証しなんて思っていたけど、
今は、とらわれぬ子供の魂を持ち続けたいと思う。
成人を2回もまわり、ようやく最近スタート地点に立っているなぁと思います。

*今日から福袋のネット予約を順にお送りします。
# by kitchenparadise | 2010-01-13 17:04 | 私、こう思う

A HAPPY NEW YEAR

あけましておめでとうございます。

忙しい年末年始でした。女性は、忙しいですねーホントに。私の義母は今年90歳という高齢のため、普段はテキトーに家事を済ませているおさぼり嫁も、さすがに体を動かさなくてはいけません。

90歳でひとり住まい。しかも、夫を産んだ年に開業した銭湯を、アルバイトを雇いながらひとりで営んでいます。体調はひどく悪いのに、やはり2日の初湯(今年最初の銭湯の営業)は開けるといい、這ってでも番台に座ります。

年末に、患っていた私の母方の伯父が他界し、2日に私ひとりで一旦帰宅することになったのですが、体調がすぐれず寝ていた義母が心配。いくらかのおかずを作り置きして、後ろ髪をひかれながら新幹線に乗ることになりました。

夜、心配しながら電話すると、
「おう、今、うどんやから帰ったよ。」と夫。
「お義母さん具合悪いのに外に連れ出したりして!モー!ご飯つくってたでしょう!」と怒ると・・・
「おふくろが外でうどん食べたいって言ったんだよ。」

大正生まれは強い。年末に亡くなった伯父も大正生まれでした。最後まで会長職を全うし、数年前までゴルフをラウンドしていたという伯父。

義母は、遠くにいる孫とひ孫と、娘息子全員に、銭湯で1日で稼ぐ何十倍ものお年玉を用意し、また今日も銭湯を開けて番台に座ります。10年近く前に埋めたペースメーカーもそろそろ電池の交換時期で、養生が必要なのに、息子たちの忠告には耳を貸しません。

義母の年齢まで、あと半世紀。ベッドと仕事場を往復する義母のようには・・・100年経ってもなれない。

義母に2日遅れて、私も今日初出社。やるだけやりますか!私なりの成長ある1年を!

そんなわけで今年も楽しく頑張ります。なんだかいい年なんじゃないかなって予感してます。
# by kitchenparadise | 2010-01-04 13:55 | 私、こう思う

こだわらない、自由でいる

「魔女の宅急便」の作者、角野栄子さんのインタビューを聞いた。
娘は「魔女の宅急便」がいたくお気に入りらしく、全6巻を10回づつは読んでいるらしい。確かにおもしろいですよ。c0228646_13194767.gif

アニメでも知られている通り、この物語の主人公キキは魔女。でも、アラジンのランプみたく、いろんなことをできるわけではなく、箒で空を飛ぶことだけができる魔女。モノを運び、同時にそこにある願いや想いを運んでいことによって、成長していくというお話です。最近出た6巻は「それぞれの旅立ち」というタイトルがついていて、キキが結婚した後の奮闘が描かれています。

角野さんの作品作りの原点は「こだわらない。」「自由でいる。」ことらしい。だからこそ、キキが誕生した。
「子供に喜んでもらおうとかじゃなく、自分が楽しいことが先。魔女だからなんでもできるんではなく、ひとつしかできないっていうのも悪くないと思うの。」と、とても70代とは思えない若々しい声でインタビューに答えていた。

こだわらず、心を自由にする。開放する。こうあって当然だとか、こうあるべきだという常識から離れることによって、広がる世界があるんだと思う。小説だけじゃなくて、人生において。

思えば、キッチンパラダイスのオープンの時もそうだった。「子供が0歳でお店作るの?」という発想は、なぜか私にも私の身内にも無かった。まぁ、発想が無茶すぎて後から困ったことはあったけれど。少なくとも一般的なこだわりがもともと少ない(欠けている?)からこそ、運よく幸せにここまでやってこれたのかもしれないなと、角田栄子さんのインタビューを聞きながら思ったりしました。いろんな怖さを知ると、というか、大人になればなるほど、保守的になってしまうけれどね。

こだわらない。心を自由にする。 そこから新しい何かを発見できるかもしれません。
# by kitchenparadise | 2009-12-28 13:25 | 私、こう思う

科学でわかる お菓子の「なぜ?」

この本は非常におもしろかった。科学でわかる お菓子の「なぜ?」c0228646_11184332.jpg
辻製菓専門学校の中村弘典さんと、木村万紀子さんの共著。この手の出版社としてはおなじみの柴田書店から3200円(税別)で、2009年3月に初版された本です。読んでみると、決して高くないです。

お菓子を作る際に生じる調理科学を、Q&A方式で、実験や統計などを交えながら答えるというもの。
とっても簡単な問いからあげると、

「スポンジ生地で砂糖の量を増やすとどうなりますか?」

「生地に砂糖を入れる際、3回に分けていれるのはなぜですか?」
3回に分けていれるのはわかってるけど、たいてい「混ざりやすから。」とか思ってませんでしたか?違うんです。

「共立てと別立ての違いは?」
卵黄と卵白にわけて泡立てるのが別立て、その逆が共立てです。仕上がりが違うのは感覚でわかりますが、その混ざる構造の変化と仕上がり断面図をビジュアル化してくれると、思わず感嘆の声がでるほど納得。

いわゆる「調理学」という本は、数字の羅列が多く、素人には分かりにくいのですが、この本は、プロにも、お菓子作りが好きな方にも、私のような単なるオタクにも非常に入りやすい内容にできています。

今日から、少しづつ、私がこれまで読んできた本などもアップしていきたいと思います。私の乱読ぶりがあきらかに!
# by kitchenparadise | 2009-12-25 11:31 | 本と言葉


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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