カテゴリ:本と言葉( 99 )

「これはあなたの人生です。」

これはあなたの人生です。

自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。

人生をかけて愛する人を探してるなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。
考えすぎるのをやめなさい、人生はシンプルです。

すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口味わいなさい。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、
そしてハートを開きなさい。
私たちは、お互いの違いで結びついているのです。

自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞きなさい、
そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。
たくさん旅をしなさい。
道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。

ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。
人生とは、あなたが出会う人々であり、
その人たちとあなたが作るもの。
だから、待っていないで作りはじめなさい。人生は短い。
情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。

ニューヨークにあるHOLSTEE社ののマニフェスト。
世界をまたにかけて活躍する若きマジシャンの原大樹さんに教えてもらいました。


by kitchenparadise | 2018-04-14 10:17 | 本と言葉

「家事のしすぎが日本を滅ぼす」佐藤紀子著

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす(佐藤紀子著・光文社新書)
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主観的なというかエッセー的要素が多いものの、学術的な内容を裏付けしていて興味深い本だった。きっと「うんうん」と頷く人が多いのでしょう。
まえがきは「なぜ、日本では家事がそんなに大事なのだろう。」という疑問形から始まっていて、海外との比較、日本の女性への家事呪縛、女性のキャリアを阻む理由などなど、「日本の女性の背負う家事と問題点」についてわかりやすくカテゴリーをわけて解説されている。

共感する部分もあれば、異論を唱えたいような個所もあり。

そんな中、私も前々から不思議に思っていたことがこんな風に書かれてた。


トイレ掃除を毎日しなければという主婦が48.4%、キッチンは46%、一方男性はトイレ掃除は2割を切り、キッチンも21.3%と低い。
夫も子供たちも「毎日やらなくてもいいんじゃないか。もう少し手を抜いてもいいんじゃないか。」と思っているのに、8割の主婦が「誰かに手伝ってほしい」と思いながらも孤独に家事を頑張り続けている。やりすぎ家事の典型が掃除である。
なぜ、そんなことになってしまうかというと、やはり掃除は「きちんと」しなければならないと彼女たちが思っているから。

30代共働き女性からは「働いているせいで、専業主婦の母がしてくれたのと同じことを家族にしてあげられないのが申し訳ない」という発言さえでてくる。
(中略や要約あり)

「きちんと」「ちゃんと」と家事をしたい、そう思うのは自由だけれど、時々息ができなくなるほど追い詰められる人がでてきている。
「丁寧にちゃんと家事をやっている」のは自己満足なのだけれど、うまくやれなくなると、「家族は手伝ってくれない。」「わかってくれない」となってしまう。本当は、そんなに時間が取れないなら手抜きして最低限にすればいいし、それこそトイレ掃除は個々の責任にしてもいい。料理も掃除も週末まとめてもいいし、家族で相談して分担してもいい。「きちんと」ものさしに縛られると、しまいには、矛先が家族や社会に向けられてしまう。あるいは頑張りすぎて「もうすべてやーめた。」となるかもしれない。

著者は、国の朝ごはんキャンペーンについてもこう書いている。

ある程度の調理時間をとって作ることが求めれる食品を朝から作って食べることが、健康によく、子どもの健全な発育に重要だといった論旨だ。「手作りのちゃんとした朝ご飯」、それこそが正しい、、、という価値観がどうなのだろう、と思うのだ。(中略あり)

「ちゃんと」「きちんと」が正しいと思うから、その「ちゃんとやってる私」をSNSで見せたくなるのかもしれないなと思う。備忘録や情報交換として楽しんでやっている方が多いとは信じたいけれど。

私の友人のひとりは料理が好きだけれど、仕事で帰りが遅く、子どもとの夕食タイムがとても遅い。そのため朝ご飯はほとんど食べないという。
もうひとりの友人は夫が仕事でほとんど外食なため、朝食が驚くほど豪華で栄養たっぷりだ。SNSで楽しませてもらっている。
その家庭それぞれの事情である。マネすることはない。
私はというと、ダイエット中の夜ご飯を減らしたいお嬢のためにおべんとうだけは栄養を考えてつめて、夕方は味噌汁やポトフの作り置きだけというのも多い。

「自分のものさし」を、「きちんと」「ちゃんと」にすると、家事はとてもきつい。
なぜ料理を手作りしたいか、なぜきれいに掃除したいかを立ち止まって考えてみるといいと思う。

私の場合は、料理は家族のこころとからだの健康を支えたいから、だけ。忙しいときは、味噌汁に5.6種類の具をいれて終わりでいいと思っている。
コンビニはいろいろ入っているし、手作りのほうが美味しいから、私自身が安心できるために料理をしている。
そのかわり掃除にはだいぶ手を抜く。命にはかかわらないから、「おさぼりおさぼり」と自分を許している。
トイレやお風呂は使うときは使う前に掃除をする。そんな程度。*とはいっても、部屋はきれいですよ。笑)

家族の健康を支えるためには、ちょっとした知識がいる。知ろうとすると、いくらでも手にはいる知識。
私が道具オタクになったのも、短時間で美味しく体に良いものを家族に作りたいことがきっかけだった。

家事のものさしを、大切や人のことや、大切な自分のこころとからだにむけてみると、案外シンプルだと思うんだけれど。


キッチンパラダイスではジオ・プロダクトの多層鍋のセールを開催中。忙しくても美味しくできる時短テクもフェイスブックで紹介しました。キチパラFBもご覧ください。https://www.facebook.com/kitchenparadise.fk/




















by kitchenparadise | 2018-02-13 17:28 | 本と言葉

大人の語彙力を身につける

ことばを知らない。これが私のちょっとした悩み。悩みというより反省。反省してるわりには生かされていない。

こんな年齢にもなって、読めない漢字や意味の分からない言葉たくさんあるのがお恥ずかしい。ひさしぶりに三島由紀夫などを読むと1ページに3つも4つも読みがあやふやなものがあり、自分にあきれることも。
調べるのが面倒で、横にいるお嬢に聞いたりすると、(お嬢は文学少女なので意外と詳しい)「そんな漢字まで読めないの?」などと言われ、たびたび情けない思いをしている。

理由は簡単で、こんなに本も新聞を読んできたにもかかわらず、つどつど調べてこなかったからだろうと思う。小説のストーリーや記事の内容から外れない場合は、調べないことが多かったように思う。

特にやっかいなのは、読めてるつもりが間違っているということ。

昨日リニューアルした薬院駅の積文館書店で、よい本をみつけた。

「大人の語彙力が面白いほど身につく本」(青春新書)

「読み間違っても誰も指摘してくれない言葉」というのがおもしろい。

比較的簡単な問題からピックアップ。

①出生率

②迷い子

③あり得る

④小人数

⑤鼻白む

*****************
答えは、
①しゅっしょうりつが正解。しゅせいりつは△ ②まよいご。まいごの場合は「迷子」となる。 ③ありうる。これはわかりそう。 ④こにんずう。しょうにんずうの場合は少人数が正解。⑤はなじろむ。「興ざめするさま」を言う。「空が白む」場合は「しらむ」という。

意味が取り違えやすい言葉も興味深い。

①敷居が高い

②さわり

③失笑する

④姑息

⑤号泣する


*****************
「そのくらい知ってるわ」という言葉でしょう?

答えみてびっくり。


①「相手に不義理をしていきにくい」が本来の意味。「高級すぎるために入りにくい」と思われる言葉だが違うらしい。 ②「話などの要点」が正解。「話の最初の部分」だと思う人が多い。③「こらえきれず笑う」が本来の意味。60.4%の人が「笑いもでないくらいあきれる」と思っていたことば。 ④「一時しのぎ」の意味。「卑怯な」という意味とまちがえられる。⑤「大声をあげて泣く」の意味。「激しく泣く」ではない。


時代とともに言葉は変わり、多数派が正解として受け入れられる日も近いだろうとはおもう。しかしながら、そろそろ我々も大人ですから、言葉のもつ意味を知っていてもいいのではないかとも。
勉強、勉強。

by kitchenparadise | 2017-11-28 16:52 | 本と言葉

自由と多様性、そして承認

数年前に読んだ「14歳の社会学」(宮台真司著 ちくま文庫)を再読。
14歳といわず高校生にも読んで欲しいし、家族関係、人間関係に悩んだ大人が読む本としておすすめしたい一冊です。

著者の宮台先生は14歳にこうなげかけます。

人間の尊厳を支えるには

「自由」と「多様性」の両方が必要である。

また尊厳は、他者から「承認」される経験を必要としている。

分かりやすく説明しています。


 ①キミが試行錯誤する(自由)→

 ②それを他者が認めてくれる(承認)→

 ③失敗しても大丈夫感をいだける(尊厳)→

 ①安心してさらに試行錯誤する→

 ②・・・という循環。

 人間を社会的に成長させるのは、この循環である。
 


14歳にこう書くということは、自分の状況を俯瞰してみることことや、世の中にはいろんな大人たちがいるんだということも理解せよというわけでしょうか。こんなの理解したら、大人より大人になりそう。

興味深いひとつにこんな話もありました。期待水準と願望水準について。

 「人の思いには期待水準と願望水準がある。現実に何が期待できるのか(期待水準)と、自分が心の奥底で何を望んでいるのか(願望水準)だ。いろんな経験をすると、その二つのギャップに耐えるのがつらくなる、だから自分が本当は何を望んでいたのかを忘れていく。傷つかないようにシフトする。この現象が若い人の恋愛にもおきている。」


人間が社会的に成長していくための条件として、子ども時代ににある程度の自由がなくてはいけないと著者は言います。すべてとはいわないが自らの意思で試行錯誤できるほどの自由が要るとうこと。逆にいうと、好きでないことで埋め尽くされたり、強制されすぎたり、あるいは期待され過ぎたりするのはよくないということ。

あと、認められること、つまり承認がとても大切。たとえどんな状況であっても、誰かから認められいる、自分はこれでいいんだという承認。この承認が、社会へはばたく強さを作っていくわけです。そのままでいい、あるがままにいきてていいと思えるのが承認。

これが社会的な大人としての尊厳をささえると綴られています。

14歳が学ぶ社会学としては、難しいけれど、これはなかなか真髄をついていますね。大人の私たちにとっては、胸に手を当ててみたくなる本です。

by kitchenparadise | 2017-11-07 14:19 | 本と言葉

「酒肴ごよみ365日」

友人編集者がこんな本をまとめた。

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「酒肴ごよみ365日」

カワウソ 真田康文と大沼ジョージ(誠文堂新光社)

このお二人は写真家。カワウソとは、そのおふたりのアトリエ兼事務所のことらしい。料理家ではないお二人が、自宅で作ったり、もてなされたりした一品を365日分撮影したというから、すごい。

例えばこんな感じ。
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3月26日 夜食サンド オムレツサンド

カリカリにトーストした食パンにオムレツだけを挟む。パルメジャーノをいれるというだけ。

3月27日 ザクザクゴロゴロ 新玉ねぎミートボール

豚のひき肉に粗微塵の新玉ねぎをとパン粉、ドライハーブを混ぜてまるめ、フライパンで焼き、ミニトマトと溶けるチーズをのせてオーブンで焼いたもの。


そっかー、こんなに簡単でいいんだ!と勇気をもらう。365日の勇気が詰まっている。

ほかの日。
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10月20日 時代小説の味 里芋とネギの煮物

10月21日 紅葉の山で 舞茸おむすび

舞茸と醤油大さじ2を入れて炊くというとても簡単なごはん。

気張らずにできる毎日のつまみ。読み物としても面白い。



by kitchenparadise | 2017-10-11 16:15 | 本と言葉

食の棚を読みつくすvol.2 本格カレー

先月末にオープンした六本松蔦屋書店にもう4回も行った。前々回から「食の棚をすべて読みつくす」というくだらなくも壮大な目標をかかげ、先日2回目を実行。とはいっても146列あるうちの2回目なのでその道ははるかに遠いわけであり。
前回はエッセイで時間がかかったので今回はカレーにした。うまくいけば2列3列とまとめていけるのではないかと。
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しかしながらそんなことはなかった。カレーは奥が深すぎた。特にカレー番長の水野仁輔さん。20冊以上もまぁよくも書いておられますね。しかもカレールーで作るカレーから、何十種類のスパイスカレーまで。かと思えば、日本国中のカレー店の研究や素材の研究、インドだけでなく欧風カレーやタイカレーなど、間口が広すぎて、予想に反して1時間以上も水野本にはまってしまうことに。思わぬ水野デーになってしまい、スタバにもいけない。

あまりに水野本が多岐にわたっているので、今回は南インドに絞っているこの方をお持ち帰りすることした。

いちから始めるインドカレー マバニマサコ著 柴田書店

インド系イギリス人の夫との結婚がきっかけで、イギリスに渡りインド料理とスパイスの研究を始める。スパイスの魅惑とその奥深さにとりつかれたというマバニさん。

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これが、すばらしく面白い!
40種類ほどのカレーが紹介されているのだが、本格的だけれどこれなら意外にも作れそう!という「カレー創作意欲」を掻き立てる本なのだ。
そばのソファに座り熟読したあと、本を購入した後すぐに下のボンラパスで食材をスパイスを購入。
作って美味しかったら紹介しようと思って、すぐに敢行。

結果は明日のブログで!!

いやぁ、カレーって、本って、、、いいもんです。





by kitchenparadise | 2017-10-02 16:13 | 本と言葉

食の本を全て立ち読みvol.1@蔦屋書店

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工事中、レセプションと続いて、オープン2日目の六本松蔦屋書店にもう3回を足を運んでしまった。

初日の来館は予想の4倍にもなる3万人らしい。ヤフオクドームの2/3くらいだ。
福岡の人は新しもの好きだから、オープン1週間くらいは多いのが常だけど、それにしても3万はすごい。
1か月後にも飽きずに来てくれるかが福岡は難しい。リアル本屋の復活のためにもぜひとも頑張って欲しい。

社長から「いのち愛しむ人生キッチンは、初日の総合売上3位ですよ。」と言われてしまった。それはすごいな。
どうか引き続きよろしくお願いします。
お礼に、スタッフの方が忙しくて手が回っていないようなので、本の整理をして帰りました。笑)

この六本松蔦屋書店は、食のコーナーには特に力を入れている。本棚も多いし、キッチン雑貨も置いてあるし、ミニキッチンもある。品ぞろえの仕方をチェックするために一通りみてみたが、古い新しいに限らず、また家庭用プロ用にもこだわらず、エッセイや食紀行なども上手にセレクトしていて、やはり蔦屋さんはうまいなぁと思う。

30分経過したが、まだまだチェックしたい本がたくさんあり、時間が足りない。

「全部目を通したいなぁ。2時間くらいじゃ時間ないなぁ。」

そこで思いついた。

食の本棚を1年かけて全部目を通してみてはどうだ?

1列づつなら1回1時間くらいできるかも。ちょっとやってみる。今日はここ、1040の本棚の1段目。食のエッセイコーナー。
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よりによってエッセイから始めてしまい、昨晩は1時間以上かかってしまった。
もちろん全部読むわけではない。目次をみて、面白そうなところだけをざっくり内容みて、興味あるものだけをじっくり読み、気に入ったら買って帰る。
食のエッセイは好きなので既に読んでいるものも多かったが、「君がいない夜のごはん」は初めて。とても面白かった。
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歌人の穂村弘さんの2011年のエッセイ。
食に詳しい人のエッセイはよく読むが、こんなにも詳しくない人の食のエッセイなど読んだことがない。詳しくないけど十分すぎるほど成立している。食にまつわるちょっとした発見、戸惑い、嬉しかったことなど雑感が綴れている。歌人ならではの感性をお持ちだ。

あぁ、まだまだいい本がたくさんあるなぁ。

ちなみに、本棚をこうやって読むと何列あるのか、つまり何日かかるのかを数えてみたところ....

なんと、146列!!146日もかかってしまうのか?

12か月で割ると、12冊。4週で割ると....週に3日通わないと制覇しない。うむむ。

2年をめどにしておこう。時々ブログでご紹介することにしますよ。

2時間半の滞在後、チョップドサラダの本も買い、1Fのボンラパスでキヌアと野菜を買って帰宅。気分転換に本屋は最高だ。

蔦屋さんへのお願いがあります。棚の総入れ替えは2年まってください。だってわかんなくなるから。


**************************************
いよいよ明日は、キチパラ蚤の市。10:30からキチパラ前の駐車場で開催です。



by kitchenparadise | 2017-09-28 11:57 | 本と言葉

俵万智の歌を読む

昨日から始まった銅鍋フェアは、あっという間に無くなりそうな勢いです。フランス製で廃盤になる銅鍋は、いまの時点でもう5台を残すかぎりとなりました。
********************************************
さて、俵万智さんといえば「サラダ記念日」で有名。短歌集でありながら当時270万部のベストセラーでした。又吉さんの「火花」があの人気で250万部なので、短歌としていかに類をみない超スーパーヒットだったかがわかるでしょう。

当時私は短大生。姉が買ってきたのを借りて読んだのを覚えています。堅苦しい短歌ではなく、ありふれた毎日の中にある、気づき、優しさや悲しさ、喜びや苦しみ、甘さや苦さなどが、悩み多き(笑)若き私の心を捕らえました。今考えると、「そうそう、わかるわかる!」という共感が、慰めになったんでしょうね。

久しぶりに俵万智さんを特集したムック本「文藝別冊 総特集俵万智 史上最強の三十一文字」(河出書房新社)を読みました。
短歌というのは、詠む人と読む人は不思議な関係。同じ三十一文字を共通軸に、それぞれの世界に風景を引きこんでいきます。


「インスタの桜が騒ぐ幾つもの「いいね」の中に君をみつけて

我だけを想う男のつまらなさ知りつつ君にそれを望めり

さよならに向かって朝がくることの涙の味でオムレツを焼く

又吉さんが好きな歌は

疑わずトラック駆けてくる一人すでにテープのないゴールまで

同じ歌人の穂村弘さんの好きな歌

優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる

万智さんが自分らしいとおもう歌は

お互いの心を放し飼いにして暮らせばたまに寂しい自由



続きはぜひ本を手にとってから。




by kitchenparadise | 2017-09-09 13:55 | 本と言葉

この中にありがいるよと教えれば...

おととい、「俵万智:史上最強の三十一文字 」(KAWADE夢ムック 文藝別冊)という本を購入。
ジュンク堂のスタバで1/3に目を通した。短歌ってこんなにおもしろいとは思わなかった。穂村弘さんとのインタビューが絶妙だった。
俵万智さんの本は「サラダ記念日」以降は購入したことがなかったが、ぜひ買ってみよう。

俵さんの短歌は、ありきたりの毎日が、実はかけがえのない毎日だときづかせてくれる。心が和む。
時々ハッとするほどシンパシーを感じる。
日常のもやもやを言葉に変換してもらえたことが嬉しくなる。
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そんな中、こんな歌があった。

この中にありがいるよと教えれば、

子はアリの巣を「なか」と覚える

息子の成長をほほえましく感じる一方で、そこにある母としての責任をひしひしと感じずにはいられない。
私もお嬢が大人になるにつれ、もっと母として成長していかなければと、これまで何百回悩み、反省し、決心したことかと思い返した。

短歌というのは(俳句だって詩だってそうだが)、自分を見つめ直すすばらしいツールだと思う。作ってみるのかも楽しいのかもしれない。

ところで、昨日はお嬢と占いに行った。受験勉強にそろそろ嫌気がさし、「今年の運勢をみてもらいたい」などと言うので気分転換につきあうことにした。
手相の占い師さんに「あなたは自立ができる人ですね。受験は大丈夫ですよ。」そう言われ、あっさり前向きになり、勉強にむかった。よい気分転換になったらしい。

こんなことを聞かれていた。「このような大学に進みたいと考えたのはなぜですか?」と。
「母の影響だと思います。」とお嬢。 横でだまってぎょっとする私。

わが家も、「このなかにありがいるよ」と教えてきたのだろうと思う。
アリの巣=なか、ではないこと、決して親が正解でないこともわかる17歳になった。あとは自由に羽ばたいてほしい。



by kitchenparadise | 2017-08-31 11:24 | 本と言葉

エッセイ「パンツのゴム」

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「青春と読書」(集英社)たまに読む冊子。
価格は100円ほどだが、自由にお取りくださいと書いてある書店もある。小さく薄い冊子で、賞をとったり、新刊をだした作家のエッセイなどを載せることも多い、気軽な読み物だ。

「共食い」で芥川賞を受賞した作家 田中慎也さんの巻頭エッセイに目が留まった。2017年1月号だから、半年くらい前のもの。
受賞会見で「もらっといてやる」とうそぶいたことで話題をさらったので、記憶にある方もいると思う。受賞作を読んでみたらあまりに後味の悪い作品だったのに、文体がなかなかおもしろいぞと思い再読して、また具合悪くなった。それなのに、こともあろうかその後の彼の作品もつぎつぎに読んでしまった。意外と好きなのかもしれない。そんなこんなで、出張の際に時間を割いて東京の新宿紀伊国屋書店でサイン会に並んだことがあるが、人数オーバーで断られた。ほら、結構はまったのだ。

受賞する40歳近くまでニート(とはいわないのか、物書きだから)で下関に母親と住んでいたが、2年ほど前に東京に移り住み、作家業だけで暮らしているらしい。このエッセイはその作家人生の苦しさを「パンツのゴム」になぞらえて書いた、とても笑えるエッセイだった。
作家は、伸びたり縮んだりしながら生きていく。万が一ゴムがきれたら恥をさらす、という内容。

ゴムはゴムでもパンツというのはクスッと笑える。

それにしても作家はすごい。だから本は面白いんだと思った一節。がんばって書いてください、田中先生。

「どれだけ準備しても、また気力に満ちていても、いざ書くとなるとなれば、横断歩道のない道を横切る時のように、左右を恐る恐る確認しながら進む。怖がりで大胆。非常識なのに臆病。」
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by kitchenparadise | 2017-08-16 19:43 | 本と言葉


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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