カテゴリ:道具:すし桶・おひつ( 9 )

すし桶やまな板がカビたら

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「あ~、気を付けて使っていたのカビさせてしまった(泣)」

という方からのご相談をよくうけます。一生大事に使おうとすし桶やおひつを買ったのに、数か月でカビがきてしまいガッカリ、、、という方も多いようです。
カビないコツは近日また書きますが、今日はカビたらどうするかを説明します。

カビ、黒ずみには2種類あります。

表面だけのカビと、中からカビているカビ。

表面だけのカビは、気が付いたら早めに取りましょう。

サンドペーパー♯240を買ってきてください。

100円程度です。小さく切って使います。

さあ軽くこすってみましょう。このくらいなら30秒~1分。
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ほら、簡単です。

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一生懸命こすりすぎると、木が減ってしまい変形しますから、気を付けて。軽くです。

もし取れない箇所があれば、それは木の中心からカビているので後追いせず諦めます。そのままアルコールでもシュッシュっとかけて良く洗い、そのまま使いましょ。

まな板の側面もどうしても黒ずみますよね。

サンドペーパー#240で軽く磨きます。


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軽く、軽くこすってください。
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こんな感じで結構きれいになります。

問題は、まな板の表面。気を付けていてもやはりたまには汚れてしまいます。

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まな板の表面は削ると凹凸ができるのであまりよろしくありません。ほんとはカンナで全体を削る方がいいんですが。
できたての汚れなら、表面だけちょっとだけ削ってみます。
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まあまあ綺麗になりました。これ以上削ると、包丁を置いた時に、へこんだところが切れなくなります。プロの職人さんにはお勧めしませんが、ご家庭用ならアリでしょう。早目だと表面を数回こするだけで簡単に落ちます。

240番のペーパーがちょうどいいと思いますが、もっとツルツルにさせたければ、この後800番のでこすります。
これで完璧です。

近いうちに、カビさせない究極のコツを説明します。










by kitchenparadise | 2018-08-09 14:09 | 道具:すし桶・おひつ

すし桶で、お寿司名人になる


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お祝いや季節の行事でかかせないのが、大勢で食卓を囲む料理である「ちらし寿司」。

20年ほど前アメリカ東海岸のバルチモアに父の恩師を尋ねた時のこと。
もともと日本での生活が長かったそのアメリカ人の先生が、なんとちらし寿司を作ってくれたのにはびっくりしました。
「アメリカでは日本食で寿司といえば、みんなにぎり寿司だと思っているみたいですね。私たちにとって寿司はちらし寿司ですよ。ちらしを食べると日本が懐かしいです。」
とおっしゃっていたのを思い出します。

季節ならではの野菜を具材にし、地元で取れた海の幸をのせ、その家庭ごとにオリジナルの懐かしい味があるというのは、本当に豊かなことですね。季節感がほとんどないアメリカからすると、ちらし寿司は風流だと、まるで自分のことを自慢するようにアメリカのまわりの方々に話されました。


私の家では、母の長崎の実家から魚が到着すると手巻き寿司が食卓にのぼりました。
私が高3の時に亡くなった祖母は、食欲がないと言いながらも手巻き寿司の時だけは驚くように箸がすすみ、
「手巻き寿司はついつい食べすぎるからいかんねぇ。」と、まいど判で押したように同じ言葉にをつぶやくのです。懐かしい思い出です。

それにしても「ちらし寿司」や「手巻き寿司」というのはとても理にかなったご飯です。
季節感を楽しむことができ、具材の絶妙なハーモニーを生み出してくれる。さっぱりとしているからあまり食欲が無い時でも意外と食べられる。みんなで分け合うことで会話が生まれる。傷みにくく、時間が経っても食べられる。

そのハレの日のおすしの酢飯作りに必要なのが、木でできたすし桶(飯台)です。
それには理由があります。

①木のすし桶は、炊き立てのご飯の熱を吸収しながら酢飯を冷ます。
(ガラスやステンレスは、入れた瞬間にボウルが温まってしまいます。うちわであおいでも表面は冷めますが、ボウルとの接点は冷めるどころかあったまってべっちょりになっていきます。)

②木肌が合わせ酢を調整してくれる。

(余分なすし酢を木が吸収、調整しながら混ざっていきます。)

③冷めたお寿司をそのまま保存できる。
(急激に冷ました酢飯は保存が長くなります。そして木のすし桶は殺菌作用が働きます。蓋をするか濡れ布巾をかけておけば、ガラスやステンレスより長く保存できます。)

④木の桶で、食卓がより一層豊かになる。

木は心を落ち着かせる作用があるのだと思っています。子供さんがいらしたら、うちわで酢飯をあおぐお手伝いをさせたらどうでしょう。きっといい食卓の思い出になるはずです。

桧山タミ先生が、昨日2/21に、150の国と地域で放送されたNHK国際放送でちらし寿司を作られました。
見逃した方もご心配なく。NHKワールドオンデマンドで1年間視聴できることとなりました。
桧山先生の番組↓
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/mykitchen/3019006/
今週は、そのタミ先生レシピもご案内したいと思います。
あ、でもレシピは明日先生に許可をいただいてまいりますのでお待ちください。汗)

すし桶に関するブログはこれまでこちらに書いてますのでよかったご参考に。
https://kpayas.exblog.jp/i35/

今月末までキチパラはすし桶フェア中です。
http://www.kitchenparadise.com/sushi

新生活の季節。ハレの日に、見送りの日に、日本の家庭料理のちらしずしをぜひ!









by kitchenparadise | 2018-03-22 12:55 | 道具:すし桶・おひつ

おすしの作り方と合わせ酢考察

3月のキチパラは「すし桶のある暮らし」を開催中。一生モノのさわらのすし桶がお買い求め安く、自在の楕円飯台ご購入の方にはプレゼントもあるという月間企画です。

すし桶は水分を調節して美味しくでき、酢飯が長持ちし、食卓を豊かにしてくれます。邪魔にならないほどの小さいサイズもあります。新入学、新生活などのお祝いごとなどの時に、気軽にちらし寿司が作れるといいですね。
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今日は酢飯の作り方と究極のすし酢について考えてみます。

もっとも一般的な作り方です。


材料

3合の米 水は540cc(米と同量~1.1倍)
*鍋と新米かどうかでも水の量は変わりますが、いつもより少な目。
昆布10cm (みりんか酒をすこし入れてもOK)


1.お米は洗ってざるに30分以上あげておきます。お米に水と昆布を入れていつも通り炊きます。みりんやお酒を少しいれる方も多いようです。炊飯器なら「すしモード」に。土鍋なら、いつもより蒸らし時間を5分ほど減らしましょう。

2.蒸らしが終わったら、しゃもじで底からさっくり混ぜ、すし桶にこんもりと移します。鍋を逆さすると早いです。

3.合わせ酢をしゃもじをつたわせてかけます。しゃもじを寝かせて切るようにして混ぜたら、うちわで扇ぎながら急いで冷まします。冷めるのが早いと酢飯がつやがでて、酢飯のもちも良くなります。うちわで扇ぐ人とまぜる人が別なら早く冷めますし、昔から大き目のすし桶を使うのもそのためです。

4.ご飯に合わせ酢をかけて混ぜたあと酢飯を広げ、1分ほど濡れ布きんをかけておくことで、全体になじませる方もいます。また、いなり寿司などの場合は、すこし温かいまま握るが良いと料理家も。いろいろやってみてください。

5.具は、酢飯が冷めてしまう前にいれるとなじみがよいです。水分をよく切って入れて混ぜてください。


*************************************************
おすしの合わせ酢の分量

米酢:大さじ4~5
砂糖:大さじ2~3
塩:小さじ1.5~2

どんなお寿司かで合わせ酢の割合は変わります。また西日本になると甘いとか、田舎にいくほど甘いとか言われ、好みによってもずいぶん違ってきます。どんな素材をいれるかでも違い、なかなかスバリは言えません。

砂糖といっても大さじ1杯でかなりグラム数が違います。

上白糖なら9g
きび砂糖なら8g
てんさい糖なら9g
三温糖なら13g

困っちゃいますね。また料理研究家の先生でも、合わせ酢の砂糖の量はそれぞれ違います。

同じ3合のお米に対し、
桧山タミ先生は大さじ2杯、
土井先生は大さじ3杯、
西川ヘレンさんは黒砂糖(粉)大さじ5杯以上、
栗原はるみさんは大さじ3、
冨田ただすけさんは大さじ5杯、

地方によっては酢と塩だけにして砂糖をいれないかわりに具材を甘くする場合もあります。桧山先生は砂糖1と赤酒1を入れます。

きび砂糖やてんさいなど、砂糖が酢にとけにくいので、ご飯を炊き始める前から作っておくといいです。


料理研究家によっては合わせ酢を使わず「市販のすし酢」とどうどうと書いている方もいます。便利です。
でも、自分の好みの甘さって家庭の味になりますから、ぜひチャレンジしてほしいなぁと思うのです。

木のすし桶を使えば、多少の失敗なら木が調整してくれます。調節しながら混ぜて味を見てみてください。

上等で一生もののすし桶を紹介しています。こちらです。












by kitchenparadise | 2018-03-10 13:41 | 道具:すし桶・おひつ

すし桶の選び方

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一昔前に比べ、すし桶をもつ家庭が少なくなりました。セミナーなどに行った時、30代40代の方にお聞きすると、都心部だと20%くらいしかお持ちじゃないようです。おうちで寿司を作らなくなったり、作ってもガラスやステンレスのボウルで代用する方が増えたからでしょう。場所とりますからね。

木のすし桶は、水分を調節してくれるほか、酢飯を急激に冷ますことに一役かってくれ、とても美味しくつやつやにできます。またガラスやステンレスより酢飯が長持ちします。
私は簡単なお寿司を朝から作って置いて、お嬢の塾前のご飯にしたものです。夕方仕事で帰宅できないし、気温が上がってくるとおにぎりでは悪くなりそうで心配だったので。木のすし桶の酢飯は朝作って夕方まで美味しくて安心です。


すし桶の素材には、檜や杉、モミ材なども使われますが、一般的には「さわら」が良いとされます。木曾地方で産出されたさわらが有名で、最も多く生産されています。ちなみにさわらはヒノキ科です。

さわらは木目が細かく、柔らかく、収縮が少なく、なんといっても耐久性が良いのです。適度な油分をふくみ、湿気や酸にも強く、檜などに比べると木特有に臭いが強くないのも特徴です。酢飯に木の特有の匂いが移りにくいのです。しかも軽いのですし桶には最適と言われます。

では選び方を簡単に説明します。

■すし桶の木は柾目(まさめ)
柾目とは木を中心を通って縦断したときの面にみられる、樹心に平行してまっすぐな木目のこと。綺麗な柾目を選べば、水分の調節に優れ、壊れにくくなります。反対に波型や山型の木目は、水分を吸収しにくく長期保存の酒などの樽

に向いています。
すし桶はきれいな柾目のものがいいでしょう。良いものはたいていきちんと選別されています。

■タガは銅はどう?
タガはすし桶の円形を外側から固定してるものをいいます。銅や樹脂、ステンレスの場合もあります。ほとんどの場合、安価なすし桶は収縮するので樹脂製で止められていますが、これは樹脂なら安いことと、伸び縮みするからです。長期的に使うと割れたり切れたりします。銅は濡れっぱなしにすると緑青がでたりしますが、長期的にしっかりとすし桶を締めてくれ、すし桶そのものが長持ちします。一生ものには銅がよいでしょう。
ただ、銅の取り扱いが面倒な方にはステンレスなら丈夫で安心と言えます。ただ木にステンレスの趣はあまりステキではないような気がしますが。これからは銅が高価なのでとってかわるかもしれません。


■コーティング無しでなければ
すし桶は水分を調節する役目なので、加工なしの木材を使うのですが、最近の安価なものには、かびないように、お手入れが簡単なようにと、ウレタンやシリコンでコーティングしたものが売られています。出来上がったものを入れる器としてならいいのですが、酢飯を作るなら加工のないものを。


■サイズは大き目か小さめか
これまでのご家庭では、とても大きいサイズのすし桶が主流でした。家族が多かったことと、酢飯をうちわであおぐとき冷ましやすいからです。大きいすし桶は確かに効率がいいのですが、おひつ代わりにしたり、おすし以外のまぜごはんに活用したりとと普段使いするなら、応用が利いて収納しやすい2.5合や3合サイズくらいもお買いになると便利でしょう。

■キッチンパラダイスの3月は「すし桶のある暮らし」を開催しています。いつもよりお買い求めやすい価格でのご案内です。レシピをお付けしています。


HPから「すし桶のあるくらし」をご覧ください。 http://www.kitchenparadise.com
またすし桶の取り扱いはこれまでのブログにも書いています。こちらです。



by kitchenparadise | 2018-03-05 17:10 | 道具:すし桶・おひつ

おひつ、すし桶がカビる人は読んでください

おひつやすし桶がカビましたって方、多いですね。
私のすし桶、全くかびてません。母から12.3年前に買ってもらったものです。

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正真正銘の片付けベタのO型、おおざっぱの私ですが、なかなかきれいに保ててます。
おすしに、おひつに、おにぎりの保存にと、かなりの頻度で使ってます。

カビさせてしまった人は、こんな覚えがあるのでは?

①完全に乾かないまま続けて使っている
②何日もいれっぱなしにした
③桶に水をはってしばらく置いてから汚れを取っている。
④洗ったあと、よく拭いていない
⑤シンクの近くや、湿気があるところに干している

ほかにもこんな方もカビやすいかも。

⑥内側を濡らしてから使っていない
⑦タワシでなくスポンジで洗う

カビが好きなのは、湿気と温度です。寒いとあまりカビにくいですし、また乾燥してるとカビにくくなります。
桶に水をはってから汚れを取るというのは、「汚れをふやかす」には良い方法ですが、水分が木の奥まで浸透して乾かすのに時間がかかります。
しっかり水分を吸った後、乾燥が早い気候ならいいのですが、雨続きで室内干しになると乾くのに時間がかかり、まるで洗濯物の生乾きのような状態になります。それがカビの原因です。つまり、濡れたままの時間から、乾くまでの時間が長くなってしまうわけです。

汚れもカビの原因を作ります。木肌はスポンジでは取れない汚れが多いのです。目にみえなくても木に入り込んでいる汚れがありますのでタワシのほうが取れます。洗剤で洗うと洗剤が残り、水道水に含む鉄分で黒ずむこともあります。表面の黒ずみは、タワシでこすったり、レモンの酸味をかけて取ったり、塩をかけて取ったりもします。早めに処置すれば薄くなることも多いです。

また、内側を濡らして(軽く拭く)から使うと汚れがつきにくくなり、水で長時間ひたして取る必要もなくなります。できればパパッと洗うにこしたことはありません。特にジメジメの時期は。もし乾きにくいなら、しっかり拭くことです。髪毛のタオルドライと一緒で、きちんと髪を拭いてからドライヤーしないといくら時間があってもなかなか乾かないのと同じです。
乾きにくいなら、少し遠くから軽くドライヤーと当てて乾きを促進させるのもひとつの手です。(薄手のものは急激な乾燥に弱いので気をつけて)

とくに内側の隅のほうからカビることが多いので、その部分だけでもしっかり水分をとり、そこに風が通るようにして乾かすことが大切です。

何も難しいことはありませんよ。すぐに慣れます。

①水で濡らして拭いてから使う。
②水分をきれいに拭き取り、空気がよどまないところで早めに乾かす。
③タワシで汚れを取る。
④続けて使う時には、完全に乾燥してから。

この4つだけでも頭にいれておいてくださいね。50年以上使いましょう!!

もし一人暮らしやお嫁にいかれるお子さんいらしたら、プレゼントされるといいですねー。
母からのプレゼントだったからこそ、大事に使おうと思ったので。
ぜひカビない方法を教えてあげてくださいね。









by kitchenparadise | 2017-02-27 14:14 | 道具:すし桶・おひつ

わたしがすし桶を買うワケ

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すし桶が無いご家庭が増えているようです。
30代~40代では2.3割しかお持ちでないようです。それもそのはず。yahoo知〇袋では「すしおけ無しでお寿司が作れますか」の問いに、「ボウルがタッ〇ーで作れます。」あるいは、「炊飯器にすし酢を入れて混ぜましょう」という答えもあるくらいですから。
本来、木のすし桶はすごくいい道具なのに人気がないのは、おそらく収納に困ることや、本当の良さに気が付いていないからではないかなと思います。木のすし桶は水分を調節してくれていつも美味しく仕上がり、食卓が豊かで、保存にも一役も二役もかってくれます。

私は結婚してしばらくして母が買ってくれました。(写真のすし桶↑)もう15年近く使っていますが綺麗に使えているので、あと10年くらい経ったらお嬢(17)に渡そうと思っています。
私にとってはすし桶がない生活はとても不便。
今日は、私がなぜすし桶が必要かを改めて考えて、その理由を書きたいと思います。

①子供にすし桶のある豊かな食卓を

子供の頃、手巻き寿司がなによりご馳走でした。「今日手巻きよ。」って母が言うと、「わたし、うちわであおぐー。」といって、喜んでお手伝いをしたものです。姉とうちわを取り合ってあおぎました。私たちが扇いだおすしはすし桶のまま食卓に並べられました。お嬢(いまはもう17ですが)にも、子どもの頃にそんな豊かな食卓を経験させたいと思っていました。

②うちわで扇ぐ意味がある

うちわであおぐのは実はちゃんとした理由があります。早く冷ますことで、艶をだすこと、べちゃっとさせないこと。そして保存が効く酢飯にすることです。ステンレスやガラスでは、あつあつのご飯を入れた瞬間にボウルが温まってしまうため、うちわで扇いでもなかなか冷めないのです。

③水分を調節してくれる

うちわで扇ぐのは、表面がベタつく前に水分を飛ばして艶を出すのが一番の理由ですが、金属やガラスのボウルだと蒸気(水分)を吸い取ってくれません。うちわで扇ぎながら、水分調節ができるのは木のすし桶だけなのです。
ちょっと大目の水分量は、木が調節してくれるわけです。
ステンレスやガラスは水分を全く吸わないので、木のすし桶より少なめにすし酢を入れないと、びちょびちょ。
私はすし桶を信用して、すし酢はいつもほぼ目分量です。

④いろいろ使える

おすし以外にもいろいろ使っています。まぜご飯、炊き込みごはん。ただのご飯にしょうがやミョウガ、シソ、ちりめんじゃこをすし桶で混ぜてそのままテーブルに出すと、豪華なメニューに。
炊き込みご飯を作って濡れ布きんをかぶせておけば、子どもの塾前のクイックご飯に。仕事で私は不在なので、お嬢は塾前に自分で食べて出かけていました。
朝からおにぎりを作ってすし桶で保存もしていました。お皿にラップ保存よりも保存が効きます。これも濡れ布巾をかけて。セイロの蓋をかぶせておくこともあります。
パンもおはぎも、すし桶にいれておくと木の呼吸で乾燥が防げます。
仕事で家に戻れない時に、すし桶にはずいぶん助けてもらいました。

⑤おもてなしが簡単

酢飯さえ上手に作れば、母が上手だった手巻きでご馳走ができます。準備要らずです。
ちらし寿司も写真のように季節を楽しむおもてなしができます。
「お寿司を家で作る」のは、ここ日本では何よりのおもてなしになるのです。お客様が来られるのが全く面倒ではなくなります。お寿司、お吸い物、がめ煮、湯豆腐、これくらいで、もう十分なおもてなしができます。


木のすし桶は、ほかのものでは代用ができません。私が最も信頼して必要としている台所道具のひとつです。
最後に。いくつか理由を書きましたが、本当の一番の理由は、お嬢に「大切な人に美味しく食べてもらいたい」ってきもちを伝えられたことだと思っています。お嬢が結婚する時にはこのすしおけを持たせるつもりです。






by kitchenparadise | 2017-02-08 15:54 | 道具:すし桶・おひつ

すし桶のタガが緩んだら

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タガが外れるとかタガをはめるとはよくいったもの。人間もそうですが、すし桶のタガも、外れたらまたもとに戻さないといけません。早めにもとに戻さないと、時間が経つとなかなかはめこむのが難しくなるのです。

タガが緩んだ外れると、壊れたと思ってお店に持ってくる方もいます。タガは緩むことを想定しているからこそ付いているものなのです。タガがないとすし桶が膨張しすぎて壊れることもあります
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タガは簡単にもとに戻せます

輪っかを元の位置に戻します。手だけでは戻らないのでかまぼこ板などでトントンします。一気に戻すのではなく8か所くらいを少しづつ少し叩いて一周します。
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かまぼこ板がすぐには無い方は、割りばしでもいいでしょう。
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押し込むときに少し時間がかかるものの、割りばしでもOKでした。元の位置まで戻したら水にしばらく浸けてます。よく拭いてから風通しのよいところで乾かしてください。すぐ使う場合は、水をかけるだけでもはまります。
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タガは銅製だけでなく、ステンレスや竹、プラスチックの場合もあります。プラスチックは扱いは簡単で安価ですが、桶の膨張が激しいとあっけなく切れますので気をつけて。


by kitchenparadise | 2017-02-02 07:30 | 道具:すし桶・おひつ

すし桶の大きさ

すし桶の大きさは2.2合から5合を常時お店に置いています。

簡単に言うと、2.3人のご家庭の普段使いなら3合で、4人以上なら5合となるでしょう。もともとすし桶は酢飯を切るように混ぜることから、「大き目を買うべし」というのが基本なのですが、台所がコンパクトになり、人を常に招いて5合炊いているわけでもないので、ちょっと考えちゃいますね。
では2.2合や2.5合はどうして要るのかというと、お寿司以外の用途を考えているからです。小さめだと場所を取らずおひつと同じように使え、普段使いでテーブルなどでサーブするにももってこいなのです。
お赤飯、炊き込みご飯、普通のご飯やまぜご飯なども、小さいすし桶を使うと、とっても美味しそうで(実際に美味しく)、家族の食が豊かになり、ご飯の保存にも有効なのです。
5合は5合で必要な場合もあるのですが、最初はちょっと小さめを普段使いで使ってみませんか。

2.2合や2.5合用で3合のおすしが作れないわけではありません。ガラスボウルやステンレスボウルに温かいお米を入れて、冷めずに水分がこもったりするより、はるかに上等にできると思います。お子さんが少し大きくなったり、お客様を招くときに2サイズほど大きいものをお買い求めになるのもいいと思います。
フタがついているわけではないので、濡れふきんをかぶせて保存してください。

洗う際、すし桶のご飯粒が取れにくいというご質問。
炊いたご飯をいれる前に、濡れ布巾で内部を拭いて濡らしておくと、水分の奥まで汚れが侵入しにくいです。ご飯粒も幾分こびりつかなくなります。今の時期は酢水でふくと殺菌になります。
それでも取れにくいときは、ゆるま湯をしばらく張ってちょっとふやけさせてから洗います。ふきんで洗ってよいのですが、しっかり汚れを取る場合にはタワシが必要です。金属ではいけません。自然素材のもので。亀の子タワシとか。

すし桶は、水やお湯を張っても漏れる場合があります。とくに薄いものなどは漏れます。
うどんなどをいれてある桶はすし桶ではなく、それ用に水漏れしないようにコーティングされてます。洗おうと思ってもどうしても漏れる時は、シンクにゆるま湯をためて、ちょっとだけ浸しておいてください。

すし桶はピンきりです。がしっかり収縮しているいい木だと、初心者にも使いやすいのです。
セイロもそう。安価だと急激な乾燥などですぐに壊れたりして、「やっぱり木がだめね。」という感想をもってしまいます。

あと乾かし方。
特に内部をしっかり拭いて、風通しのよいところにたけかけて乾燥です。すぐに次に使うときはしっかり乾かしてからからご使用ください。マンションの低層や戸建ての方、北側の空気が流れない場所での保存では、長期間使わないときは湿気がこもってかびる時があります。水分を吸う紙(新聞紙やクラフト紙)で巻いておくとよいです。

長く使うにはちょっといいものを、丁寧な使い方を覚え、長く使ってください。
数十年使いますからね。
by kitchenparadise | 2014-07-17 10:14 | 道具:すし桶・おひつ

ひとまず、すし桶を持つ

ご自宅に木の蒸籠とすし桶はありますか。
今は無い方のほうが多いみたいです。
蒸籠は60代以上、寿司桶は50代以上の主婦の方ならお持ちで、30代40代の方になるとグーンと減るようです。
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(↑10年使っている私の寿司桶は伊予秀芸さんのもの。紹介したいけど、もう作られておりません。ごめんなさい。おおざっぱな私ですがカビさせず使ってます。)

以前、私が某住宅メーカーで道具講習をした際、寿司桶をお持ちの方は30代で2割。理由をお聞きすると「寿司桶は大きくて邪魔なので。」「あまり作らないから。」「木は腐りそう。」ということでした。
30代以上の方たちは小さいころ、うちわで寿司桶の酢飯を扇ぐというお手伝いをしたことがあるようですが、今は、ガラスやステンレスのボウルで代用します。

ではなぜ、いま!すし桶はなぜ必要なんでしょうか。
①寿司桶は、酢飯を冷ましてくれます。
(ガラスやステンレスは、入れた瞬間にボウルが温まってしまいます。うちわであおいでも表面は冷めますが、ボウルとの接点は冷めるどころかあったまってべっちょりになっていきます。)

②すし酢を調整してくれます。

(余分なすし酢を木が吸収、調整しながら混ざっていきます。)

③冷めたお寿司をそのまま保存できます。
(ちゃんとしたすし桶は、殺菌作用が働きます。濡れ布巾をかけておけば、ガラスやステンレスのようにすぐに悪くなることなく、長く保存できます。)

そして何より、家族が(自分も)寿司桶で作った美味しい味を覚え、味覚、視覚、感性ともに本物を知る。

ということです。



寿司桶は数千円買え、数十年使えます。お得で、美味しくできます。
使っていない子供たちは、大人になって寿司桶を買う可能性はかなり少なくなります。うちわであおぐ楽しさの中に、その奥底にある食とともにある豊かさを感じていくと思うのです。寿司桶があれば、ずっとです。

使い方は、使用前にちょっと気をつけることと、風通しのよいところでよく乾かすことだけです。
カビが気になる方は、新聞紙でまいておけばいいだけ。たいして面倒でもありません。

みんなが美味しいと喜ぶと、また作りたくなります。私もこの寿司桶を買ってから、そこに道具があるだけで暇さえあれば作ってあげたくなりました。


食卓にすし桶がある豊かさを、ぜひ子供たちにって、思います。子供だけじゃなく、夫にも、彼にも、両親にも。


by kitchenparadise | 2014-07-07 16:37 | 道具:すし桶・おひつ


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナーAYAの日記。調理道具の実験や考察、お店のお知らせ、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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