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カテゴリ:道具:銅鍋( 15 )

銅鍋は本当に煮崩れにくいか?(実験)

2019年9月は「一生モノの銅鍋フェア」。キチパラおすすめの定番、段付銅鍋が年に一度の10%OFFです。
しかも消費税前なのでお得です。
銅鍋にチャレンジしてみようという方は、ぜひこの機会に。
職人さんが少なく台数に限りがありますのでなくなり次第おしまいです。2019銅鍋フェアはこちら

(銅鍋は使っていくと変色していきます。どう再生しながら使うかもキッチンパラダイスではブログで紹介しており、随時電話やメールでもお買い上げになったお客様からのご質問をお受けしていますのでご安心ください

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さて、銅鍋ってそもそも何がよいのかと聞かれることが多いのですが、簡単に言うと...
誰でも簡単に薄味でおいしくなる鍋とでもいいましょうか。熱伝導がいいのです。まんべんなく熱が伝わるのでその結果煮崩れもしにくくなります。


なんども温めなおすうちに煮くずれてボロボロになることが多い。特にイモ類。
アルミの行平鍋で作ったジャガイモの味噌汁、里芋入りのがめ煮などは何度か温め直すとかなり崩れてしまいがち。
私の場合は煮物に銅製の鍋を使いますが、温めなおしても煮くずれの心配がほとんどなく、常にホクホクしています。
そこで鍋の違いでどのくらい煮くずれが違うか、味まで違うのか、試してみましょう。

実験しました。

①イモをできるだけ正方形に近く切り、25gに切って水にさらす 

②アルミ鍋と銅鍋でそれぞれ水から中火で、竹串が通るまで温める

②外に出して冷めたら、

③また水をヒタヒタにして15分温め直す(中火で温まったら弱火にする)

④③を繰り返し3回静かに温めなおす

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アルミ鍋は見事に煮くずれしていますが、銅鍋は全く崩れていません。

拡大してみました。

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アルミ鍋のイモは、縁がいまにもくずれそう。3回も温め直すと、お箸で持てないほどにホロホロに。
一方銅鍋は全くそんなことはなく、崩れる様子もありません。そこで、みんなで試食してみました。


試食の結果。

アルミ鍋で温め直したイモは、外側がとても水っぽい。イモの味がしないほど水っぽい。口にいれたら溶けるほど柔らかく味がしない。いもの中の方は意外とホクホクしている。

銅鍋で温め直したイモは、全く水っぽさがなく、均一に火が通っている。どの部分を食べても同じ味。

(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科資料より)ジャガイモにはペクチンという物質が含まれおり、この成分は、細胞壁を構成し、さらに細胞と細胞の接着剤のような役割を果たしています。加熱をして80度以上になると、ペクチンは分解されやすくなり、細胞と細胞をつなぎ止める働きが弱まり、煮崩れてしまう。

教授によると、イモに関しては50~80度、特に60度付近を通過するときに、ジャガイモが硬くなる現象が起きるため、温めるときに60度くらいをゆっくり温度を上昇させるのが大事という。

アルミの薄手の鍋は、その性質から、温度の一定化がとても難しい。中火にすると煮立ち、弱火にすると温度が下がりすぎる。
その点、銅鍋は、沸騰後は弱火にしておけば同じ高温を保つことができる。素材に芯に火を通すのも銅鍋が早い。素材の中にも均一に熱がゆきわたるから。

銅鍋は、素材の芯にすばやく熱が伝わる上、温度コントロールも簡単なため煮くずれせずに何度でも温め直すことが可能。

実験はおしまいです。なるほどおでん屋さんや天ぷら屋が銅鍋使うのがわかりますね。


Kitchen Paradise Aya's Diaryではほかにも銅に関する記事を書いています。

銅に関するQ&A http://kpayas.exblog.jp/26363305/

銅の良さ:調理時間について http://kpayas.exblog.jp/26327585/

銅製品のむかしといま http://kpayas.exblog.jp/26313156/




by kitchenparadise | 2019-09-17 11:26 | 道具:銅鍋

オリジナル銅製ジャム鍋で金柑煮

キッチンパラダイスオリジナル銅製ジャム鍋は、ジャム、コンポート、あんこ、揚げ物などに使う鍋です。

今日は金柑の甘露煮を煮ました。

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今年最後の金柑をたくさんわけていただいたので、1キロづつ煮ました。この写真が1キロです。

カットしてジャムなどにすれば1.5キロくらいは入ると思います。


銅鍋が最高の鍋である理由は3つあります。

①熱伝導率が高くステンレスの24倍。短時間で仕上がります。

②鍋の温度が均一になり、量が多くても均一に熱が伝わります

③銅イオン効果で色鮮やか、きめ細かく仕上がります。


銅鍋でジャムを煮ると、あっというまに温度が素材全体に伝わり無駄がありません。また火を弱めればゆっくり加熱し、火を強めればたちまち加熱し、加減が自由自在です。その熱の伝わり方の自由さが、和菓子職人が餡子の鍋として、パティティエのジャム鍋として、和食の職人が天ぷら鍋として使う理由です。

揚げ物は短時間で中までよく火が通るので野菜やお魚のジューシーさを失わずに揚がり、ジャムも短時間で仕上がる上、銅イオン効果で瓶に詰めた後もずっと色あざやか。野菜を茹でると、青々とゆであがります。

銅鍋にはこのようなジャム鍋と違って、内側が銀色の錫引(スズ引き)の鍋があります。違いが分かりにくい方も多いようですね。
銅と違い、錫は230℃以上になると溶けはじめるので、揚物や糖度が高いジャム、餡子には不向きです。そのかわり錫引きしていると、素材をいれっぱなしの煮物でも鍋が変色しにくいという便利な理由もあります。煮物、おでん、水炊きのような鍋には錫引銅鍋がいいでしょう。

銅鍋で茹でるだけでもきれいです。逆にアルミ鍋などで茹でると色が悪くなります。

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オリジナルジャム鍋はいつもあるわけではありません。なるべくきらさないように作家さんに依頼しています。
イチゴの季節、ジャムやコンポートに、一生モノの銅鍋をぜひ使ってみてください。
驚くほどの自由度で、最高のおいしさを引き出します。

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キッチンパラダイスオリジナル 35000円(税別)

◎ご購入は
こちらから(現在在庫あり 2019.4.24) 

銅製ジャム鍋制作:銅作家 今尾誠氏

寸法:内径22cm 底径18cm 外径23cm 高さ10cm 板厚1.2mm

鍋本体:銅 取っ手:鉄(油焼き仕上げ)

在庫が無い場合は、ご注文から1か月~2か月かかります。(毎月作る台数が決まっていますので、数か月お待ちいただく場合もあります。)鍋の底にはKP(キッチンパラダイス)の刻印があります。




by kitchenparadise | 2019-04-24 08:49 | 道具:銅鍋

何でも試してみたらいいっちゃないと?(銅で金柑煮)

仕事の都合でどうしても金柑の甘露煮を煮る必要に迫られ、金柑を探しまわりました。家庭菜園ならまだなってるってとこもあるでしょうが、4月も半ばになると市場ではだいたい終わっているらしいのです。

トホホと諦めていたところT果物店さんが電話をくださいました。

自宅用に保管しているという金柑800gを譲ってくださるとのこと。ありがたいし!!しかーも、わざわざ持ってきていただき、感激です。

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譲ってもらった金柑は、しばらく冷蔵庫にあったらしくかなり熟しています。またおもったよりサイズが大きい。
わがまま言ってられません。もう売ってないんだから。ひとまず煮よう。

800gの一度しかないチャンス。色よく煮て、そのまま数か月保管するには、果たしてどうしたらよいものか.....。

その1、熟しすぎてないほうがいいけれど、今回はもうしちゃってるから仕方ない。

その2、料理屋みたいに切れ目を入れると見た目がかわるから竹串で穴開けよう。

その3、銅鍋(スズはってないもの)で煮ると色鮮やかに保てるはず。

その4、砂糖は白砂糖かグラニュー糖か?味というより撮影だから見た目が大切。何グラムいれる?

その5、酢をいれたほうが保存にはよいのか?最初に入れる?直前がベター?

その6、保管は何度の冷蔵庫がいいか?果たしてこれでこのまんまで3ヶ月先までもつのか?



悩んだあげく、桧山タミ先生に電話しました。

「先生、色よく仕上がり保存が保てるのはどうしたら?」

先生のおこたえは......

「何でも試してみたらいいっちゃないと?」


そうでしたそうでした。桧山塾の基本は「自分で試してみる」。ダメならダメで仕方ない。

とりあえず、よいと思うことをすべて試して、冷蔵庫の奥に保管しました。




「うまくいかなければ、冷凍金柑で対応しよう。」

そう思っていたところ、再度T果物店さんから電話。

「宮崎の知り合いの農家さんにまだなってました。日曜日に5キロ送ってくれますよー!」

神様仏様、T果物店様!




by kitchenparadise | 2019-04-17 12:40 | 道具:銅鍋

銅の道具の磨き方

15年間、使いたおしたキチパラオリジナル銅鍋の錫の張替えがおわりました。

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綺麗になりました。やはり張り替えると気持ちいいですね。これは大きめなので6000円ほどかかりました。(送料別)


キッチンパラダイスでは美味しく仕上がる銅の道具がとても人気です。ちょっと使い勝手にコツがいりますが、スタッフみんなが使っていますので丁寧に説明するようにしています。それでもやはり磨き方がわからないという方は多いですね。
今日は、かなり汚れた銅の磨き方を説明します。あくまで私たちが考えた磨き方ですので、もっといい方法があるかもしれません。

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基本は塩と酢で磨きます。あるいは銅磨粉でもいいですが、今回は磨いてもどうしても取れない場合です。色はきれいになっても黒いススが取れにくいですよね。気になったら次のように磨くとよいと思います。

用意するもの:

銅磨ツインクル(銅磨きならなんでも良い。塩と酢でも)
スコッチブライト 
不織布研磨材 極細目 7448 #800

汚れがひどい場合(上記にプラスして):

スリーエース極細サビおとし あるいは ブリロ
(さびおとしやブリロは、特殊鋼を繊維状に加工したスチールウールです)


不織布研磨材というシート状の磨きパットは、#320、#600、#800ほかいろんな数字のものがありますが、これは粗さです。数字が小さいと粗いので黒い汚れが取れやすい反面、傷がつきやすくなります。

では、#800のパッドと銅磨きで5分ほど磨きます。そのパッド(不織布研磨剤)に銅磨きをつけて磨いてください。浅い汚れは取れやすいです。

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プロは専用のグラインダーに#300くらいを取り付けて高速で回転させて磨くらしく、汚れが落ちやすく傷もほぼ分からないようです。素人が手で磨くとなると、粗目になると傷が僅かにわかりますのでその点は注意が必要です。

広い面を磨くときは同じ方向にむけて力加減を一定に磨くとうまくいきます。


不織布研磨材、銅磨きのツインクルはこんな感じです。磨いたら、最後はガスであぶってください。遠火で温めると、まだらな変色にならず、綺麗に乾きます。

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キッチンパラダイス店頭に、不織布をおくようにしました。(300円)アマゾンでも買えます。

長くこびりついた汚れも、スチールウール(極細のさびおとし)でこすると結構簡単に落ちるのですが、よほど取れない時に限り最小限度のほうが。磨き傷がわかります。ちょっと傷ついてもいいやーと思っている私のようなおおざっぱな方はどうぞお使いください。

ここまで読んで、「そんな面倒なのムリ!」と思った方は銅を買うなんて考えないかもしれませんね。でも、いちど使うと確実に味の沁み方が違うし、銅の玉子焼きはふんわり加減がまったく違うので、このくらいの手間があってもやはり使いたくなります。一生美味しくなるのですから!
銅の玉子焼きのふんわり加減の違い実験は、こちらのブログで以前書いておりますので、お時間あればお読みください。





by kitchenparadise | 2019-02-14 11:51 | 道具:銅鍋

銅なべで作ると美味しいんですか?


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↑ 桧山タミ先生の台所です。銅ばかりです。

「銅なべで作るとやっぱり美味しいんですか?」

そういつも聞かれます。

「美味しいんです。」とは答えますが... 銅鍋でなくては美味しくできないわけではありません。


では、どうしてプロは昔から銅なべを愛用するんでしょう。

レミーの美味しいレストランの主人公も、帝国ホテルの村上料理長も、私の尊敬する料理家の桧山タミ先生も、みんな銅なべ愛用者。

それは手放せない理由があるからです。


「誰にでも簡単に、

最上級の美味しさに仕上がる」


「銅なべは自由度が高い」

ん?わかりにくいですか?

全く反対の例を挙げてみると、

うすっぺらいフライパンで肉を焼くと、表面だけ焦げて中はまだ生焼けということがありますね。
火に近い肉は焦げて、まわりの肉は火が焦げ目も付かないということもあります。

これは熱伝導の均一性が低いということ。

この熱伝導の均一性を高くするには、金属の厚みを厚めにするか、あるいは、アルミよりステンレス、ステンレスでなく鉄、鉄より銅に変えていくと、素材に熱が伝わりやすくなっていきます。

いまの鍋の中でこの最高峰が銅なべです。


銅には熱の均一性以外にもいくつか特徴があります。

熱伝導の早さ。

揚げると、中に熱が伝わやすく、水分をととじ込みカラッと仕上がります。

つぎに、

野菜を茹でると、青菜などが青々となります。

小豆やジャムが色よく仕上がり、のちのち変色しにくいのも銅のおかげ。

銅なべをプロの料理人が使い続ける以外は、家庭用としては身をひそめていますが、、忙しい私にとっては救世主。「自由度が高い」上に、「常に最上級の美味しさ」を与えくれる道具であり、使い始めてからは無くてはならない道具です。

昨日はひさしぶりに、オニオンスープを作りました。
最初から最後まで超弱火で1時間。焦げないし、とにかく甘くなります。
フッソ加工の薄いフライパンでも作れますが、銅は熱の均一性が抜群なので、たまにしか混ぜなくても大丈夫。
こういうのが自由度が高いと言います。

銅は失敗をしません。

鍋が勝手にジワーッと熱を加えてくれます。

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お正月の煮しめやがめ煮には、段付銅なべが最高です。
ぜひ使ってみてください。

オンラインのご購入はこちらです。

by kitchenparadise | 2018-12-10 17:00 | 道具:銅鍋

完全なる銅鍋の取り扱い

銅を使うのが初めての方はお読みください。

●銅鍋の洗い方

汚れが少なければスポンジを使って水で洗ってください。鍋は中性洗剤を使っていただいてOKです。銅の玉子焼器など表面に油をなじませたい場合に限り、洗剤を使わずお湯だけで洗って下さい。

銅鍋の場合、汚れがある場合は、中性洗剤をスポンジにつけて洗います。熱いお湯で洗い流して丁寧に拭くと乾きが早くなります。
よく水分を拭き取って収納してください。ガス火で少し温めると余熱で水分をとばすと完璧です。
内側のスズ引きはキズが付きやすいので、金属タワシを使わないでください。

●銅が変色したら

色が変わっただけなら、塩と酢を混ぜたもので拭くと元に戻ります。専用の銅磨きも販売されています。
変色だけでなく表面にススのようなものがこびりついていたら、800くらいの細かな不織布研磨材というシート状の磨きパットに銅磨き粉をつけて磨くとよく取れます
強く磨きすぎると傷がつきますのでお気を付けください。一定方向にや優しくこするとうまくいきます。「ブリロ」のような髪の毛よりも細かい金属タワシで磨く場合もあります。
普通の金タワシでは必ず傷がつきますので、目立たないところで試してからご使用ください。
キッチンパラダイスは、工業用不織布研磨剤(#800)、ブリロも販売しています。

●長時間使わない場合は

新聞紙でくるんで湿気が付かないようにするのばベストです。湿気で緑青がでる場合もありますが、害はありません。早めに落としてガス火で湿気を取り除くとうよいと思います。

*キッチンパラダイスでは、使い方について丁寧にご説明しております。ご心配なく、購入後もお気軽にご連絡ください。

Kitchen Paradise
福岡市中央区白金1-4-14 092-534-6311


by kitchenparadise | 2018-09-27 15:37 | 道具:銅鍋

銅の驚くべき効果


今日は、銅の特徴について説明したいと思います。

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◆銅は味がしみやすい

銅は熱伝導率が大変よいのです。ガラスが1とすると、鉄が84、アルミが236、銅は398です。(単位は難しいので省略)
「熱が早く全体に鍋に広がる」と考えてください。玉子焼き器に銅が使われる理由のひとつです。調理時間が短いから、だしの水分を失わずふんわり仕上がります。

銅は熱伝導が早いだけでなく蓄熱性も最高級。熱伝導が早い素材にはアルミもありますが蓄熱というとそうでもありません。
銅は弱火にしておけば同じ温度で均一に熱を伝えることができます。フランス料理で、煮込みによくつかわれているのもわかります。

条件を揃えて大根を煮ると、ステンレス鍋に比べて銅鍋のほうが早く柔らかくなります。
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◆銅は煮くずれしにくい

一気に素材に熱をつたえキープするので、煮くずれも当然少なくなります。アルミ鍋と同じ条件で煮るとよくわかります。
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銅鍋とはいえ、煮くずれさせないためにはコツもあります。銅鍋では、強火でグツグツ煮ない。少し厚手の銅鍋のほうが効果が高いです
水から茹でたのがもちろんいいですし、面取りするとさらによいです。


◆小豆や野菜が色あざやかになる

銅イオンが野菜の色素と結びついて色止めになります。野菜はゆでると色素の成分が溶け出して色が落ちるため、塩を入れたりしますよね、銅鍋もそれと同じ役目をするわけです。きゅうりのお漬物に銅をいれたり、ナス、梅などの色止めにも使われます。小豆も本来色が残り、時間がたっても黒ずみません。
ジャムを銅鍋で作るのは、色鮮やかになることも理由にひとつ。

◆卵白がしっかり泡立つ

卵白をきめ細やかに泡立てるのは、科学的に実証されています。そのひとつが銅ボウル。
学会での発表では難しくこう書かれています。「銅を使うと、卵白の膜の粘弾性が向上する。このことによって不均化や薄膜化による破泡を抑え,泡沫安定性を向上させたと考えられる。」
ほんと難しく書かれていますが、泡立ちに粘りが加わり安定するということらしいのです。

◆銅は抗菌力がある

以前は銅からでる緑青が悪いといわれていましたが、その後、健康被害とは全く関係ないことがわかりました。
それどころか、銅は重要な栄養素であり、ウイルスに強い殺菌効果があるとわかっています。

インフルエンザのウイルスを銅板に付着させておくと75%のウイルスが死滅。O-157などにも強いという発表もされています。学校のドアノブや、排水溝にも使われてますからその効果は偉大です。ということは、銅鍋を毎日使うと、病気の予防になるのではと思います。

とはいえ、なんでもかんでもではありません。先日、梅湯を作ろうと銅鍋で作ったところ、なんだか変な味がしました。
塩と反応して溶け出しすぎたのだと思います。内面の錫引きがはげた銅鍋だったからでしょう。

煮物など場合はスズやステンレスで内側をコーティングしておく必要があります。










by kitchenparadise | 2018-08-18 10:00 | 道具:銅鍋

銅鍋の正しい使い方

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桧山タミ先生のスタジオです。銅鍋がずらりと並んでいます。先生は煮込み料理にはほとんど銅鍋を使われます。私もその影響で15年ほど前から銅鍋ファンになり、お店でも銅鍋をたくさん取り扱うようになりました。

銅はほんとに不思議な素材でして、なぜか美味しくなる、なぜかまろやかになる、なぜか殺菌する、なぜか煮崩れしにくい。現在も一流ホテルや老舗菓子店などが使っているほか、ずっとずっと昔の王様たちも使っていたそうです。いまのように科学的な検証をしないまでも銅の素晴らしさは常識だったというのがすごいなぁと思います。

銅の使い方にはちょっとしたコツがいります。今回は銅の正しい取り扱い方をご紹介しましょう。

■使いはじめ 

まず。油をゆっくりなじませるのがくっつかないポイントです。
使い始めは、洗剤で洗って水をたっぷり入れて中火以下で沸騰させてください。
水分を拭き、油を多めに(半分程度)入れて弱火(途中からとろ火程度)で5分~10分ほど温めます。*実際には5分~10分にこだわらず、温度が上がりすぎない状態で必ず止めてください。油にパンなどを浮かべたりして状態をみるとわかりやすいでしょう。温度が上がりすぎると、錫引きが膨れたり溶けたりします。揚げ物の温度180℃は高すぎです。)油を捨てて中性洗剤を使わずにお湯で洗い、その後、再度水を入れて沸騰させてから捨て、温かいうちに乾いた布巾で拭きます。

■使う時 

毎回使う時は、弱火~中火で少し温めてから油を多め入れてなじませます。温まったかどうかわからない時は、数滴の水をかけてみてください。すぐにジュッと無くなる程度まで温めます。)温めすぎると錫引きが剥げますので、煙が出そうになったらすぐに火を止めてください。キッチンペーパーなどで油をなじませるといいのですが(特に、角などをよくなじませる)、ペーパーだと油をすっかり吸収してしまいがちなので、小さいさらしが重宝します。

■洗う時 

洗剤を使わず、油分を残すのがポイントです。

汚れは、お湯で汚れをふやかしてから洗います。玉子焼器に入れた水を沸騰させ、火を止めて温かいうちにスポンジか布でこすると汚れがすんなり落ちます。錫引きはだんだん変色してきますが、基本的にはそんなものだと思って頂いたほうがよいです。再度、錫引きすることも可能です。

銅の汚れは、塩と酢を混ぜたものをスポンジに含ませて拭きます。梅のシソで拭くのもよく取れますし、専用の銅磨きもあります。取れにくいスス汚れは、細かいサンドペーパーか、とても細かい金タワシで部分的にこすってください。塩分をそのままにすると緑青の原因になるのでしっかりお湯で洗って下さい。

■乾かす時 

緑青がでないように乾かすのがポイントです。
水分や湿気が付着したままだと、1日でも緑青がでることがあります。緑青を防ぐには水分を完全に飛ばしてから保管することです。銅は保温力があるので、洗った後で再度少ないお湯で沸騰させることで玉子焼器を温め、そのお湯を捨ててガスレンジの上に置いておけば、数分もかからないうちに保温力で水分が全くなくなります。冷めてから収納しましょう。使わない時でも、たまに軽くガスの遠火で温めると湿気が飛ばせます。

■収納する時

湿気がないところに保管がポイント!シンクの下などは湿気がすぐに付着します。棚の中に収納して湿気が気になる時は、新聞紙で包んで収納します。乾燥材などを中に入れて新聞紙で巻くと完璧です。いつも使う方は、しっかり乾かせば心配は不要です。

■内側の錫引きは230℃で溶け始めます。プロの調理人のように強火で使うのも結構ですが、温度あがり過ぎると溶けてしまうので気をつけて。必ずガスから離れないようにして下さい。


by kitchenparadise | 2018-08-07 16:13 | 道具:銅鍋

銅鍋の磨き方

時間が経過して、40年50年と使い続けている銅鍋は、置いておくだけでも素敵で味がありますね。
基本的には、銅は変色するものとおもっておいたほうがいいと思います。
普段は普通にスポンジで洗い、火にかけて水分を飛ばして、冷めてから収納します。

今日は、かなり汚れてしまった銅鍋の磨き方を説明します。
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酢に塩を溶かして、スポンジを浸しながら鍋を拭きます。単なる変色はこれできれいになります。
新しい酢を使わなくても柑橘系のレモンやだいだい、かぼすなどがのこっていたら、それに塩をつけて拭くのもいいでしょう。ただし、塩がしっかり溶けるのは、あらかじめ鍋を温めておく必要があります。しばらくお湯を張っておくか、お湯を入れたまま側面を拭くといいでしょう。
何週間も黒ずみをそのままにしていると取れにくくなるので、ピカピカにしておきたいという方は早目に磨いたほうがいいようです。

銅磨きも販売されていますので、それだととても早いです。銅の玉子焼きをさっと磨くだけで、こんなに効果があります。↓
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効果的な磨き方のひとつに「梅干のシソ」があります。
写真のように、黒ずんだ銅でも、温めた鍋にシソを置くだけでマジックのように色が金色に変わります。

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写真は、梅シソで鍋を拭いている写真です。色が金色に変わっているところが拭いた箇所、下のほうはまだ拭いていないので変わっていないのが分かると思います。

磨いた後はすみやかにお湯でキレイに流してください。塩分が鍋に少しでも残ると、変色したり、その部分だけ溶けたりします。お気をつけください。
また、鍋の水分は緑青の原因になるのでしっかり取り除いてください。
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洗った後は、火にかけて水分を飛ばします。
その場合、錫引きの錫が(融点が230度)溶けないように細心の注意を払わなくてはいけません。

使わずにしまっておく場合は、水分をふき取ってから新聞で包んでおきます。湿気を吸い取るためです。


触ってみて、ススのような付着がある場合は、その部分だけクレンザーを使うか、目の極細のスチールタワシか布タワシで磨くと早いです。とはいえ、強く磨くと傷がつきます。
傷をつけたくない場合は、不織布研磨剤#800(スコッチブライト)くらいで同じ方向にやさしこすってください。


銅製品でご不明な点はお問い合わせください。

キッチンパラダイス 福岡市中央区白金1-1-14 http://www.kitchenparadise.com
092-534-6311 お問い合わせメールはこちらです。
by kitchenparadise | 2017-09-30 14:13 | 道具:銅鍋

銅鍋の生産中止に思う

桧山先生や私も愛用している厚めの錫引き銅鍋(ソテーパンとソトーズ、キャセロール)は数えるほどしか日本に残っておらず、今後は輸入中止どころか本国での生産が中止だそうです。

フランス・マトファー社の錫引きの銅鍋はいま世の中にあるもので終了。

確かに銅は、スマホやPCなど機器の部品や工業用が増加して価格の上昇傾向が続いています。それを鍋に使おうなんていうのが勿体ない時代にはなってきているのです。それに近年、銅は一般家庭での需要は全く減りビジネスとして成り立たないわけです。

その最初の影響が錫引きの銅鍋。ステンレス引きの銅鍋はまだしばらく存在すると思います。
錫引きを使いこなせる人が一般家庭人はおろか、シェフにも少なくなっているようです。

ちなみに、錫引きとステンレス引きは使い勝手が若干違っています。錫引きのほうが油なじみがよく、ステンレス引きは油は全く吸いません。そのかわり錫引きは230度までしか使えず、ステンレス引きのほうは何度でもオッケー。

まとめると、
錫引きは、銅の良さが最も伝わり理にかなっていて価格もやや買いやすい。そのかわり使い方を知らなくては劣化する。
ステンレス引きは、錫より少し劣るけど、高温に強く汚れにくい。価格は圧倒的に高い。
というわけです。

使うのが面倒(だと思われている)錫引銅鍋が消えていくのは時代の流れで仕方ないのでしょうか。
理にかなった鍋がなぜ生産中止になるのか、納得はいかないですね。
本物が消えていく時代ですよ。本当にもったいないことです。


追記:マトファーの錫引銅鍋は販売終了ですが、ステンレス引の銅鍋は、マトファー、モヴィエルなど日本でも販売されています。




by kitchenparadise | 2017-09-06 12:38 | 道具:銅鍋


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナー日記。お店のお知らせ、調理道具の実験や考察、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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