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カテゴリ:道具:フッソ加工のフライパン( 21 )

あんまり知られていない、コーティングを長持ちさせる方法

フッソ加工のフライパンは消耗品です。

いくら長くたせようとしても、5年も6年も持たせるのはなかなか難しいですね。
短いものは数週間でくっつくようになるし、5000円ほどのものを買ったとしても2~3年で色が変わったり、ノンスティックではなくなったりします。フッソ加工は「ノンスティックで油要らず」とはうたっていても、温度変化に弱かったり、260℃以上の高温に弱かったりするからしかたありませんね。

私がおすすめのスキャンパンはかなり長持ちしますが、それでも使い方によっては2~3年でくっつくきはじめたという方もいて、フッソ加工フライパンはほんとうに困りものです。

これまでもいくつかフッソ加工を長持ちさせるための注意事項はブログで紹介してきましたが、もうひと手間、できれば加えていただけませんか。

それは、使う直前に、

コーティングの表面にオイルを薄く塗る。

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最近ではこれをどの高級フライパンメーカーも推奨しています。

お手元のフッソ加工フライパンをみていただくと、側面に汚れがついている人がいると思います。ノンスティック加工はオイル要らずが売りですが、そうはいっても実はオイルを全く塗っていない側面から汚れが付着しやすいのです。その汚れからノンスティックが劣化します。

まだ火をつける前、油をほんの薄くまんべんなくフライパンに塗ります。
塗るというより広げるという感覚です。

そうすることによって

ノンスティック加工を保護し、温度が急激にあがるのを防ぎます。

同時に、強火にしないで中火以下にするのも大切です。

一気に温度が上がったり、高温200℃以上になるのはフッソ加工が劣化する原因ですので。

煮物やお湯を沸かす時などはもちろん塗る必要はありません。あくまで炒め物、焼き物のときです。

試してみてくださいね!




by kitchenparadise | 2019-07-22 15:34 | 道具:フッソ加工のフライパン

くっつきはじめたフッソ加工のフライパンは?

なぜフッソ加工のフライパンがくっつきやすくなるか?

理由はいくつかあります。

①フッソ加工は、どれも高温に弱いので、260度以上で使ってしまった場合には加工が一気に劣化します。
②そうでなくても、フッソ加工は温度変化に弱いので、熱いまま水につけたり、逆に余熱の時に一気に空焚きしても劣化します。
③金属ヘラでフッソ加工が剥げるものも多いです。
④フライパンに調理した料理を入れっぱなしにしておくのも劣化しやすくなります。


早い時期に、まず重曹洗いをしてみましょうか。

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重曹をいれて、お湯を沸かします。多めに入れてください。しばらく(今回は5分くらい)沸騰させました。


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すこし冷めるまで放置したら、布ワタシでゴシゴシと洗います。いくら金属ヘラOKと書いてあっても金属タワシはやめておきましょう。
フッソ加工のランクによっては布タワシでも傷がつくこともありますので気を付けて。

タワシが使えないフライパンはしかたないのでスポンジでこすってください。またはやわらかめのタワシならいいと思います。

それを2回続けます。だめなら3回でも。

沸騰させて、放置して、磨く。の繰り返しです。

磨き終わったら、キッチンペーパーなどでゴシゴシ拭いてみます。

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あれだけ洗ったのに、まだ汚れがついてますね。キッチンペーパーに汚れがつかなくなるまで擦ってふきましょう。
おちなければ、もう一回重曹洗いを。

こうして3年間の汚れが取れました。汚れの種類によってはとりにくいのもありますが、くっつきやすくなったら一度やってみてくださいね。

これでもくっつく時は買い替えの時期かもしれませんね。







by kitchenparadise | 2019-03-02 10:30 | 道具:フッソ加工のフライパン

フッソ加工を長く使うもうひとつの方法

フッソ加工のフライパンは、数か月~2年ほどでだいたいダメになります。(と言われています)
フッソ加工のフライパンの劣化は、高温(260℃以上)、汚れの付着、金属ヘラなどのキズ、急激な温度変化が原因です。

今回は「汚れの付着」についての対処法です。

フッソ加工の表面には目にみえないたくさんの気孔があり、きれいに洗剤で洗ったと思っても、調味料の汚れなどがだんだん蓄積していきます。汚れの上に汚れが溜まっていくのです。汚れが溜まって固まると、もうどうにもこうにも取れなくなります。

だから、時々汚れを一掃してください。

週に1度くらいがオススメですが、最低でも月に1度は汚れ取りをしてください。

重曹を使います。

フライパンに、水をはり、重曹を大さじ2.3杯入れて沸騰させます。

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これは沸騰しはじめていれていますが、沸騰してから入れると噴出すことがあるのでご用心。

できれば10分くらい沸騰させてください。側面はできればギリギリまで水を入れてください。
 
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火をとめたら、ある程度冷めるまで待ちましょう。私は何年もやっていますが、冷めるまで放置したほうがより効果があるようです。

側面まで届かない汚れは、放置する時にお湯を足して満水にさせておきましょう。

ひどい汚れの時は重曹を多めにしたほうがよさそうです。

そしてしっかりスポンジで洗い流します。

重曹は汚れを浮かす効果があるだけでなく、油汚れを取ることもできます。しつこい汚れの場合には、重曹ペースト(重曹を水で練ったもの)をフライパンに塗ってラップしておくだけで油分を分解して取れやすくなります。

では、短時間で重曹洗いしたものを拭いてみます。
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あれ、一度では汚れが取れませんでした。

同じことももう一度繰り返してやってみました。次は、、、
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ほら、きれいです。汚れは深く深く何層にもなっています。一度で取れない汚れも何度か繰り返すと取れる場合も多いのです。

たまにやってみてくださいね。

参考までに、重曹はアルカリなので、酸性の油汚れがとれますが、クエン酸は酸性なので、水垢などが得意です。



by kitchenparadise | 2018-11-20 14:56 | 道具:フッソ加工のフライパン

フッソ加工は冷めてから洗うってほんと?


みなさん、フッソ加工のフライパンの洗い方が間違ってます。

「熱いフライパンを水にジューっとつけると汚れが取れやすい」

そう思ってませんか。

それ、間違いなんです。厳密に言えば9割以上は間違い(例外のフライパンあり)

いまの一般的なフッソ加工のフライパンの劣化の原因は、高温(260℃以上)、汚れの付着、金属ヘラなどのキズ、そして、

急激な温度変化に弱いこと、なのです。

冷たいフライパンを急激に熱くしたり、熱いフライパンを急激に冷やしたりすると、劣化が進むようになってます。

IHクッキングヒーターでは、なぜかフッソ加工フライパンがすぐダメになると相談を受けますが、それは急激な温度変化が原因です。IHはすぐ温まりやすいでしょ。だから、IHをお使いの方の余熱はくれぐれも中温以下でお願いしますよ。少し時間がかかってでも。

アツアツのフライパンをすぐに水に浸けると、急に200℃→20℃くらいになってしまいます。繰り返すとどうしてもくっつきやすくなるわけです。

フッソ加工のフライパンは、面倒でしょうが少し時間をおいてから洗うか、

あるいはお湯で洗うかにしましょう


それでもなんだかくっつきやすくなるという方。それは汚れの付着かもしれません。これは明日図解で説明します。

それと、もうにっちもさっちもいかなくなるくらいくっつきやすくなった場合、これはもう劣化が進行して救えません。笑)
逆にそこまでくっつきやすいと、すぐに水につけでもしないと落ちないかもしれませんね。


*現在は少し技術が発達し温度変化に強いフライパンもあります。






by kitchenparadise | 2018-11-19 11:05 | 道具:フッソ加工のフライパン

週末はたい焼きを作ろう

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たい焼き大好き。街角で見つけると電車を遅らせても買って帰ります。あんこもカスタードで毎回悩むんですよね。

直火でたい焼きを作るメーカーが入荷しました。こん簡単にできるなんて!しかも2800円(税別)です。

わたしはじめて作りましたが、結構なかなかのできばえです。笑)

ちょうど、もとスタッフの保育園に通うお嬢さんが遊びにきていたのであげました。喜びますね~。尻尾から食べたり頭から食べたり。
中身は粉と餡子なのになぜたい焼きなら楽しく美味しく感じるんでしょうか。


このメーカーで焼くと、焼き時間は7分程度。110°に固定できるため、流し込む時などの調理がとてもスムーズ。

作り方は簡単です。

ホットケーキミックス200g  
牛乳 180cc
卵 1個
バターなど油 
適量あんこ、チョコ、カスタードなど 適量 


①生地をまぜ、バターか油を塗ったたい焼きメーカーに生地を流し込みます。
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②生地の上にあんこなどの具材をのせ、その上に具材を覆うように生地を流します。

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③火を調節して、弱火で計7分ほど火にかけます。焼き色がほどよくついたらできあがります。

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注意点は、空焚きはしないこと。水分と汚れはキレイに洗うこと、くらいです。
空焚きや強火では使わないようにしてください。
中性洗剤とやわらかいスポンジで洗うようにしてください。 金タワシでは傷がつくかもしれません。
また、水分や汚れを放置すると、くっつく原因になったり、雑菌が繁殖しますので、早めに洗ってよく拭いて保管してください。


写真はホットケーキミックスで作っていますが、薄力粉から本格的に作ることもできるんです。

薄力粉 150g ・ 重曹 3g ・ベーキングパウダー 3g ・ 砂糖 15g ・ 牛乳 75g ・塩 ひとつまみ ・ 水 75g ・ 卵 1個

混ぜた後は30分ほど寝かせてから流し込んでください。美味しく薄く仕上がるそうです。(これは企業のレシピサイトを参照)

餡子も手作りしたらぜったい美味しいですね。近々この方法でもやってみます。

キッチンパラダイスでのご購入はこちらです。



by kitchenparadise | 2018-09-22 11:17 | 道具:フッソ加工のフライパン

私が週1でやってるフライパンの洗い方

フッ素樹脂加工のフライパンの汚れがなかなか取れないという声をよくききます。

フッ素加工の汚れは、単なる汚れの場合と、ノンスティクがはがれてしまって買い替えサインの場合とあります。側面にべったりついている汚れを放置しておくと、さらにその上に汚れがのっかり、くっつきやコゲの原因、火が通りにくくもなります。
汚れは早め早めにとることをこころかげましょう。

私が週に1度やっている汚れの取り方は簡単です。

汚れたフライパンに重曹を大匙2.3杯と水を入れて4、5分沸騰させます。側面が汚れている場合はビギリギリまで水を入れてください。
火をとめてぬるま湯になるまで放置。
あとは、スポンジで磨きます。油が付いていれば洗剤つけてもかまいませんが、重曹は油もとるので不要だと思います。クレンザーや金タワシはつかいません。

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汚れが落ちない場合は、直接重曹をつけて磨きます。ねり重曹(水を加えて練り状にする)パックしてとるのも効果的。

スポンジでゴシゴシやっていいフッ素加工と、ゴシゴシしちゃいけないフッ素加工があります。
2.3千円のものはほぼダメです。傷がつきそうな場合はいくら汚れがひどくてもやさしくあらいましょう。
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キチパラおすすめのスキャンパンは、超ゴシゴシが向いています。
スポンジの固めの粗いほうで、ゴシッゴシッと洗うと、ほとんどきれいになります。
金タワシを使ってもいいフライパンをお持ちの方は恐れずにやってください。

これはチタンコーティングで非常に強いもので、6年使っているフライパンです。
綺麗になりました。くっつきやすくはなっていますが、だいぶ軽減はされたようです。

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by kitchenparadise | 2018-07-26 16:13 | 道具:フッソ加工のフライパン

どのフッソ加工のフライパンがいいのか迷う方のために

多くの方が、いったいどのフライパンを買っていいのかわからない思っているようです。
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①すぐにくっつきやすくなるし、コーティングが剥げるし

②どれを使っても焦げやすくて火が通らないし、

③フッソ加工はあんまり体に良くないとか聞くし

④値段の違いがよくわからない。

そして、⑤セラミックのほうがいいのかな?鉄はどうなのかな?


さて、このフッソ加工の問題について、ざっくりと考え方と解決方法を説明します↓


①すぐにくっつきやすくなる、コーティングが剥げる問題
 
フッソ加工は、高温調理(260度以上)以上で使用するとくっつきやすくなり、温度変化が激しくてもくっつきやすくなります。温度変化とは、余熱でいきなり強火にしたり、逆に強火で調理したあとすぐに水につけたりすることです。IHはすぐに温度が上がるので特に注意が必要です。ガスコンロでもIHでも、余熱の時に中火以下にするといくぶん劣化を抑えることができます。
フッソ加工のフライパンの厚みが厚いほど温度変化に強く、上等なコーティングが施されている傾向にあります。価格に反映してきて高くはなります。

②どれを使っても焦げやすくて火が通らない問題

フライパンの基盤はアルミがほとんどです。アルミは強火にすると温度が上がり、弱めるとすぐに温度が落ちます。そのため薄くて軽いフッソ加工フライパンは、中が焼ける前に表面だけ焦がしてしまいます。これはフッソ加工が悪いからではなく、アルミやステンレスなどが薄いからです
解決方法としては、きっちり閉まる専用の蓋を揃えて弱火の蒸気で火を通すか、やや重みがあり板厚があるフッソ加工フライパンを選ぶか、あるいは焼くときには厚みのある鉄のフライパンにするか。鉄板焼きのカウンターをみてもわかるように、厚みのある鉄は蓋をしなくても中に火が通りますよね。これが鉄の凄さ。高級なフッソ加工は鉄を良さを追いかけているわけです。

③フッソ加工はあんまり体に良くないとか問題

「フッソ加工は、万が一剥がれて食べてしまっても、ほかの物質と溶け合わず、化学反応も起こさず安全で、そのまま体外に排出される。」と言われています。しかし問題はそこではありません。高温(400度以上)で加熱すると、猛毒のフッ化水素ガスが出ることが問題のようです。世界中のさまざまな機関では、フッソ加工の危険については研究がなされていて、すでに多くの国で早くから規制が始まっています(日本はまだです)。高温でなくてもなんらかの害を免れないという研究結果も多いのです。もちろん「低温なら無害」というメーカーも数多くあります。
有害物質であるPFOAのゼロにしたフライパンをキッチンパラダイスが販売するのも、そのような理由からです。世の中にセラミックフライパンがでてきたのも、フッソ加工の安全性が問われ始めたからだと思います。
いまのところ厚生省からのアナウンスはありませんが。

④値段の違いがよくわからない問題

板厚が厚くなり焦げにくくなり、ランクの高いコーティングで耐久性を上げ、もっと熱まわりがよいようにダイヤンモントコーティングやチタンコーティングなどの工夫がなされ、さらにPFOAゼロにするなど安全性を考慮すると、だんだん価格が上がってきますね。IH仕様になっても価格があがります。もちろんブランド名やデザインでも価格が上がりますね。

⑤セラミックのほうがいいのかな?鉄はどうなのかな問題

セラミックは、10年前よりずいぶん耐久性がよくなりました。フッソ加工に比べて安全性は高いです。でもまだ万能ではありません。フッソ加工のように油をひかなくていいいわけではないですし、焦げグゼも多少あります。発展途上ながら、安全性を考えると選ぶ方も多いでしょう。

鉄は能力が高く一生もの。厚めの板厚の鉄は焼き物にぴったりで焦げにくく、薄い板厚の鉄は炒め物などによいと思います。どの厚みを買うかによって焦げ方や火の通りが全く違うので気をつけてください。
フッソ加工を手放せない方でも鉄のフライパンと併用すると、フッソ加工も長持ちします。


by kitchenparadise | 2017-12-15 13:18 | 道具:フッソ加工のフライパン

フッソ加工の見分け方


さて、フッソ加工のフライパンはすぐにダメになるので安いものを買って常に買い変えるという方が多いようです。
フッソコーティングのことだけを考えるとそれもありかもしれませんが、そうはいきません。次の3つで味や仕上がりが大きく変わるからです。
①熱伝導は均一か?②保温力はどうか?③どんなコーティングか?

今回は①熱伝導は均一かについて。
熱伝導が均一になると、焼きムラがなく、焦げにくくなります。

この写真をご覧ください。
左は、熱伝導が均一のフッソ加工フライパン、右は熱伝導が均一でないフッソ加工の玉子焼き器。
お湯を沸かしてみましょう。左は、底面から同じように細かい泡が出始めますが、右はかなりムラがあります。

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ご自分のフライパンでお湯を沸かしてみたらわかると思います。

ムラがあっても、炒めものなどあおりながら(ゆらしながら)調理する場合は気になりませんが、ハンバーグやステーキ、ムニエルなどを作るには向き不向きがあるように思います。熱伝導のよいフライパンでは、素材をどこにおいても焼き具合が変わらないものです。

とくに、フライパン全体で焼くレシピ、例えばパンケーキやチヂミ、お好み焼きなどを、熱伝導の悪い(ほとんどはうすっぺらい)フライパンで焼くと、焼き具合が違っていてうまくいきません。

熱伝導のよし悪しにはいくつか理由がありますが、ほとんどの場合は薄いアルミが基板の場合は悪いことが多いのです。
安価なフライパンを買い替えるのもよいですが、無駄がなく焼きむらもないフライパンを選ぶことで確実に調理は失敗が少なくてすみ、おいしくなります。

今度はコーティングの良しあしも書いてますね。いま、テフロン加工だけでなく、ダイアモンドコーティングとかチタンコーティング、セラミックとかいろいろありますから。そういえば、一時期、マーブルコーティングってありましたよね。なんとなく消えましたね。どうしてでしょうか?



by kitchenparadise | 2017-05-30 13:19 | 道具:フッソ加工のフライパン

生焼けの原因はこんなフライパン

チキンソテー、中が生焼けになりますか??
私が選ぶフライパンだとぜんっぜんそんなことないです。
生焼けの原因は、火加減が強すぎるとか、鶏肉を室温に戻してないとか、鶏肉が分厚いとか、いろいろ考えられますが、

最も多く考えられる生焼けの理由は、フライパンが薄い!

鶏肉は皮目から先に焼きます。まず180度で、焦げる直前まで焼いて色づいてパリッとさせたら、ひっくり返して焼きます。基本的には蓋はしません。皮が茶色く色づいた状態で裏返すと、それが蓋の代わりになり肉汁を閉じ込めてくれるので、裏返すのは一回だけ。
あとは中火の弱火で焼いていきます。
薄いフライパン(だいたい軽い)を使っていると、フライパンの底と素材の接点は早く焦げるのに、中には熱が入っていかないという現象になります。
薄いと、弱火にしたら温度が低すぎて10分しても20分しても熱がはいらず、強火にすると焦げてしまうとくことに。それで仕方なく、蓋をして熱をこもらせたり、水を入れて蒸し煮したりするわけです。
(重石を置いてや、最初から低温で焼くという方法も最近では評価を得ているようですが)

蓋をしてもよいですが、水蒸気が中にこもると皮がパリッとしなくなるし
水をいれると、本来の鶏肉の風味が薄まります。
薄いフライパンで焼いて、いったん表裏が焦げてしまえば、あとはレンジにいれるか、蓋をして蒸し焼きにするかしかなくなるわけです。

一番成功に近いフライパンは分厚い鉄のフライパン(銅でも)です。安定して中に火を入れてくれますし皮をパリッと仕上げてくれます。余分な脂を鉄が調節してくれます。分厚いフライパンなら中に熱を入れる力も大きくなります。料理の自由度が高くなるのです。

次に良いのは厚めのフッソ加工のフライパン。素材に熱を通すための工夫がなされたフライパンです。
重いほうが、鉄のフライパン近い実力を発揮します。短い時間で難なく中に熱を通してくれます。

今朝はお弁当にいれるチキンソテーを少し厚手のフッソ加工で焼きました。常温にもどしておき、フォークで少し穴をあけて、塩コショウに小麦粉をふってます。
皮を下にして強中火で3分、裏返して中弱火で6分数分休ませます。
切ってみたら、ほら、十分に火が通ってます。
焦げもなく、火加減の調節も一度だけ、蓋もしません。
焼いた後の鶏肉を上から指で押さえると、写真(右)のようにどんどん肉汁が出てきます。

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今日のお嬢のお弁当↓です。料理の先生みたいに上手くないので見た目はちょっとアレですが、道具を生かして美味しく作るのは得意です。
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お弁当で数時間後に食べてもパサパサ感は全くありません。

お肉でも野菜でも美味しく簡単に焼こうと思ったら、ちょっと少し良いフライパン、重たいフライパンを使うと手間が要らないことになってます。同じ鉄でも、薄くて軽い中華鍋などだとやっぱりちょっと焦げやすいので気をつけてくださいね。


PFOAもなく小さいお子さんがいても大変安全です。PFOAの危険性に関する情報は以前のブログ「フッソ加工は安全か?」から。




by kitchenparadise | 2017-03-11 07:30 | 道具:フッソ加工のフライパン

フライパンの260℃の問題

フッソ加工のフライパンが劣化する原因はいくつかあります。
ひとつは、繰り返し急激な温度変化を与えた場合。例えば余熱を強火にした場合や、使った後で冷水にジューッと浸した場合などがそれです。
あと、金属のたわしで強く洗ったり、金属ヘラで傷つけた場合、
また、料理を入れっぱなしにしても劣化するもとなります。
しかし、もっともわかりやすい劣化は「260℃の壁」。

フッソ加工が連続使用に耐えられる温度は、250℃~260℃。つまりそれ以上の高温使用は一度たりともやってはいけないのです。一度でもこれ以上の高温にしてしまうとコーティングは台無しです。

とはいえ、どれくらいの温度が260℃なのふつうはわかりませんよね?

揚げ物の温度は160~180℃です。油が180℃の時はフライパンの底面はさらに20℃~30℃は表面温度が高いと考えたほうがよいといわれます。
から揚げやフライドポテトの2度揚げは200℃ちかくで揚げますし、カラメルも190℃近くまでいきます。揚げ物をするときにちょっと温度が高すぎたりすると、アウトです。

チャーハンはどうでしょう。
お店で鉄の中華鍋で作る炒飯の温度を測ると300℃を超えています。温度を上げたところにご飯を入れて水分を飛ばしパラパラにするためです。温度が低いとお米や野菜の水分がじわーっとでてくるからです。

一番やってしまうのが余熱の失敗です。余熱とは適温にするまでの熱をいれることをいい、適温をすぎるともうこれは空焚きです。最初から強火にしてしまうと、あっというまに260℃を超えてしまいます。
強火全開だと薄いフライパンでは1分もかからず、ある程度の厚みがあるフライパンでも1分半ほどで260℃に達する場合がほとんど。

つまりフッソ加工が260℃までしか使えず、温度変化に弱いという性質がある限り、どんな素晴らしい加工を施してもなかなか「劣化」という問題は解決しないわけです。

テレビショッピングで「ずっと使えるフライパン」とうたっているのはデタラメだといってよいでしょう。
ただし、IHにもガスにもいまのはセンサーがついていて、250℃や260℃になると勝手に止まってくれます。300℃でもへっちゃらな鉄のフライパンを愛用して私からすると、このセンサーは邪魔なのですが、フッソ加工フライパンが中心になっている日本のキッチンでは安全策と言えます。

私のような鉄や土鍋愛用者のことを踏まえてか、最近の高機能のセンサーは290℃程度まで上げることもできます。

中華鍋は非常に便利な道具です。急に温度をあげても、下げても、また高温調理してもビクともしませんから。厚みや大きさで使い勝手がグンと違いますので、中華鍋の賢い選び方も近々書きたいと思います。


by kitchenparadise | 2016-11-15 17:53 | 道具:フッソ加工のフライパン


福岡の台所道具専門店「キッチンパラダイス」のオーナー日記。お店のお知らせ、調理道具の実験や考察、そのほか個人的な日常も毎日綴ります。ご連絡はキッチンパラダイスのHPからどうぞ。


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