Kitchen Paradise Aya's Diary

以前、ある番組で「家で無駄話ができる夫はめずらしい」と言っていました。

奥さんは今日のできごとからテレビや雑誌でみたこと、お友達やご近所さんの話などいくらでも話すけれど、ご主人は全く話さない。街角のインタビューで「家では話す内容がない」なんて悲しいこと言います。

かといって外でも無口かといういうとそんなわけはなく、仕事や政治経済のことなど、家の外ではいくらでも盛りがっています。会社帰りの飲み屋さんではすこぶる楽しそうです。なのに帰宅して奥様の会話にはのってこない、あるいは会話にならない。そうテレビが伝えていたので「おそらく年配の方のことじゃないかな？」と思いきや、若い人でもそんな男性が多いといいます。

男性にかぎった話ではないですが、無駄話のネタをもっておくって、コミュニケーションでは結構大事なんだと思いますよ。仕事・経済の話でなく、、もっと気軽で誰にでもわかるネタ。楽しいネタ。自慢話や苦労話でなく、もっと相手を笑わせたり、納得させたりするような。

東京で働く幼馴染の男子と銀座の駅から10分ほど歩いたあるカフェで待ち合わせをした時のこと。

着いたとたんこう聞かれたことがありました。

「地下鉄を出てからここまでどの道を通ってきた？」

「銀座三越の先から数回ジグザグ曲がってから来たよ」と答えると、

「やはりか。大通りを一度曲がればたどり着くのに、わざわざ何回も曲がってしまうんだよね。人って早めに曲がりたくなる生き物らしいよ。まっすぐは飽きるから早めに曲がったという結果を求めるんだって。」と。

「ほ～。」

どうでもいい話だけれど、意外におもしろい。
その日は幼馴染と人の行動心理について盛り上がりました。

お付き合い先の男性にも無駄話がうまい人がいます。
「最近、女性の香水について無駄に研究しているんですが、香水って人を表すと思いませんか。」
「ほ～、例えば？」
そうやって仕事とは全く違う話で昼食を楽しみました。

仕事のことをからませて

「ひとつだけ無人島に持っていくならどの調理道具ですか。」
なんて聞いてきたシェフもいて、道具談義で盛り上がりました。(ちなみに私は中華鍋と答えた気がします）

ずいぶん前「喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな! 」(集英社) という齋藤 孝先生と倉田 真由美さんの共著を読みました。笑える内容でしたが、中身はいたってまじめで深く納得。無駄話やその聞き方の指南、といった本でした。

つまり、無駄は無駄ではないということ。大事なツ－ルなのです。

世の夫（彼）には、奥様（彼女）と大いに無駄話をしていただきたい。

年末年始はテレビばかりみないで、無駄話をぜひ。

先日、恒例のキチパラスタッフ忘年会を行いました。

仕事でこれなかったり急に風邪ひいたりで毎回全員というわけにはいきませんが、子供たちをご主人に預けたりしてがんばって集まってくれました。東京からもこの日にあわせてきてくれて、ほんとに嬉しい！

2001年のキチパラオープンからこれまでに勤めてくれた面々が一堂にそろうこの会。
まるで大学のサークル同窓会、はたまたいとこ会って感じでしょうか。笑）

近況を話しながらワイワイガヤガヤ話は止まらず２時間。

みんなが「キチパラの卒業生です」と胸を張って言えるよう、これからも何が微力でも社会の役に立つお店にしていこうと改めて毎年決心する日でもあります。



20代や30代だった子たちが、40代50代になり、お店での話題も道具の話やおいしいもの話に加えて健康に関する話題も増えました。笑）

いつも温かい気持ちでいてくれて、ヘンテコな私を多めにみてくれて、がんばっていつもご機嫌に出勤してくれて（いまもこれまでもね）、本当にありがとう。

みんなが健康で家族仲良く来年も楽しく無事に過ごせますように。また来年元気で集まりましょう。

－銅で「伊達巻」を作ってみるー

銅製玉子焼器を使うと、普通の玉子焼器に戻れないほどの究極のふんわり感。ほんとおいしいです。

銅を使ってみたいけどちょっと敷居が高いという方は、玉子焼器から始めるのがいいでしょう。

銅で作った出汁巻き卵はふんわりとして厚みもあり、食感はしっとりしています。出来たても冷めてもおいしく食べられます。ムラなく熱が伝わるため、おせちの伊達巻も失敗しません。

伊達巻の作り方

【材料】卵3個・はんぺん75ｇ（すり身ならなお良い）砂糖大さじ2・みりん小さじ2・かつおの出汁大さじ2(長いもならふんわり）・塩小匙1/2 醤油はほんの少し　*すり身の時はお酒

●はんぺんやすり身をよくすって、卵と調味料を混ぜます。卵は先に濾しておきましょう。すり身の時はすった後に塩と砂糖と酒を先に入れた方がよく混ざります。卵よく混ぜてから少しづつ入れてすると混ぜやすいです。醤油を入れるかどうかはお好みで、はちみつや赤酒を入れる方もいます。最後に濾し器でこすとさらになめらかになります。

●銅の玉子焼器は多めの油をいれて油ならしをしておきます（余分な油は出す）さらしでよくなじませると焼きあがった時に全くひっつきません。また、温度が上がったら油にまだら模様がつきますので、卵液を入れる直前にもういちどササッとさらしでならします。

●ガスコンロで焼く場合：中火で卵を入れて少ししたら弱火にします。高温だとすぐにできあがってしまうので気を付けて。弱火でアルミホイルか蓋をかぶせてごく10分～13ほど弱火で焼きます。

裏返してさっさと火を通します。

●オーブンで焼く場合：設定を130℃にします（取っ手ははずして）。コンロで焼くときど同様にして少しだけ焦げ目をつけて焼き、その後、オーブンにいれます。10分くらい経ったら、時々指で触ってみましょう。指に卵が付かない程度に火が通ったら取り出します。できあがるまで15～20分程度はかかると思います。魚焼きグリルでこの日は23分かかりました。（グリルによってはアルミホイルをのせたほうがいい場合もあります）

●鬼すだれにのせてナイフで切れ目を入れます。焦げ目を内側にして幕とくっきり伊達巻っぽくもなります。お好みで。

●まだ生あたたかいうちに巻きます。しっかりゴムで2か所以上でまいておきます。伊達巻が冷めるままそのままですが、30分程度ででうっかり開けるとくっついてないことがあるので、2時間くらいこのままにしておきます。

焦げ目を外にするとよく密着しますし、中にしてまくと巻きがくっきり綺麗です。

　

はんぺんかすり身が迷うところですが、お正月までにはんぺんで練習してみてはどうですか？

うまくいったら、本番はお魚をすり身にして本格的に。

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銅製品は一生モノです。製品によって全く使い勝手が違い、また取扱いやメンテナンスがとても大切な道具です。
キッチンパラダイスでは銅についてスタッフみんなで勉強しています。変色、再生などのご相談も承っていますのでご購入後もご安心ください。

これまでお客様にいただいた銅に関する質問にもお答えしています。↓

◎銅の玉子焼き、あれこれ質問　2017年11月21日ブログ

銅で作るとどれくら違うのか実験しています。↓

◎銅と鉄とフッソ加工の玉子焼実験　2015年2月14日ブログ

銅は緑青や変色を心配する方も多いようですが、覚えれば簡単です。オリジナルの詳しい説明書をお入れします。

ほかにもブログでも詳しく銅の取り扱いを紹介しています。

玉子焼器は長期使用によって木の取っ手が腐ったり焦げたりすることがありますが、キッチンパラダイスでは交換可能な木の取っ手をご用意しています。（300円前後）

以前、「正しいブスのほめ方」という本を読みました。

タイトルがキャッチーで乱暴ですが、これがまたよく読むと勉強になる内容なんですよ。

元ヤンキーにはこう褒める、不幸自慢の人にはこう褒める、忙しぶる人、料理上手などなど、いろんな対象をそうていしこんな人にはこんなほめ方をしましょうよという内容。

気にいったのが「ほめロジック」について。

・ウソはつかない

・長所に気づかせてあげる

・相手の立場を考える

・逆転の視点長所を認め、相手を気持ちよくさせるが、ウソはつかない。

つまり、技術は人柄を伴なっていないといないといけませんよという内容と解釈しました。


「健康オタク」の人には、「話を聞いているだけで健康になりそう」

「忙しぶる」人には、「いったいいつ寝てるんですか？」

そういわれると「忙し自慢」の方も認められて心おだやかになりそう。


「若いのにおっさんくさい」人には、「センスが大人っぽいですよね」

「若手成金」くんには、「全然電車が似合いませんよね」

これはなかなか高度。

「苦労話をする」年配者には、「映画になりそうな話ですね」

ギャクみたいでもありますが、これは相手のことを考えていう「ポイント」は外れてないような気がします。

相手に対して優しくなれる目を持つ、角度かな。大事ですよね。

基本は嘘はつかないこと、大事です。

なんか、世の中には相手を持ち上げてばかりの人もいますが、それはばれます。口先だけってのが。逆効果です。

お気をつけて。

実家に帰ると、ほどなくして福岡市内に出かけていた父がニコニコしながら帰ってきた。

「いや～、今日はコーヒーショップの女の子に関心したよ。」という。

百貨店の地下にあるコーヒーショップの若い店員さんに、その百貨店で買ったばかりのカメラのことで声をかけてもらったらしい。

「ライカって、有名なんですよね。私も父が写真が好きなのでよく聞きます。」と。

会話が弾んだんですって。喜ぶ父の顔が浮かぶよう。

そこからが商売人らしい父の発言。

「あの子はあの店には居なくなるだろうなぁ。きっと誰からか引き抜かれるか、もっと接客が生かせる仕事に変わるな。
僕ならすぐに引き抜く。いや～、とにかく気持ちいい子だった。」

そこはパン屋の横のオープンスペースカフェらしく、接客ノウハウを叩きこまれたような雰囲気でもない。
ましてや、注文はコーヒー一杯。そんな350円客相手に、特別なハウツーがありそうでもない。

きっとその子は性格がいい。思いやりがあるに違いない。
親しみやすさは、おじいちゃん子か、おじいちゃんと一緒に住んでいたのか？どうだろうか。

いづれにせよ、平日に年配男性客が２人でデパートの地下のオープンカフェでコーヒーを飲んでいるところに、自ら気軽に話しかけるという、思い切りの良さ。思いやりと明るさ。人懐っこさ。

私でさえちょっとその子をみに行ってみようかと思ってしまう。

接客は人。どんなに頑張ってマニュアル覚えても、100点にはならないけど、彼女は父には100点。

頑張ってどうにかするんではなく、心から相手を喜ばせようとする思いやりしかないんでしょうね。